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「最後に何か質問はありますか?」
面接では質問される側の学生からするとドキッとする逆質問。聞きたいことが聞けるチャンスである一方、「何を質問すれば良いの?!」と困惑する人も多いと思います。
そこで今回は、インターン面接時の逆質問で意識したいポイントや具体的な逆質問例を多数紹介していきます!
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▼目次
インターンの面接で逆質問が聞かれる理由
逆質問とは、面接の最後に「では、最後に何か質問はありますか?」という形で面接官から学生へ話を振られる質問のことを指します。
一見、親切なように見えますが、実は、逆質問の内容から学生の志望度や能力を見極めたいと面接官は考えています。そのため、逆質問では面接官の意図を踏まえた質問をすることが重要となってきます。
企業側が学生に逆質問をする理由は大きく3つあります。
まずはインターンの面接で逆質問をされる理由を企業側の意図と併せて解説していきます。
逆質問をする理由①
志望度や働く意欲を知るため
面接官は、学生の志望度や就活意欲を確認するために逆質問をしています。
本当にインターンシップへ参加したいのであれば、事前に採用サイトやパンフレット等を読み込んで企業研究をしますよね。そして、企業研究を進めていくと「どういう考えに基づいて人材育成を行っているのかな?」
「営業職のやりがいについてもっと具体的に知りたい!」等、企業や仕事を深く理解するための疑問が自然と出てくるはずです。
つまり、逆質問がある=企業研究を行っていることを意味し、そのベースには企業研究をしっかり行うだけの“就職意欲の高さ”や“志望度の高さ”があることになります。
企業は、逆質問をすることで、学生の就活や自社に対する熱意を推し量っているのです。
逆質問をする理由②
不安や疑問点を解消するため
面接官は、逆質問を通じて学生の不安や疑問点を解消し、自社への志望度をさらに高めたいと考えています。
逆質問は、学生の疑問を解消することが最大の目的ですが、実は、逆質問に対する回答を通じて自社の強みや魅力をアピールしたいという狙いもあります。
インターンシップの面接は基本的に1対1か少人数で実施されるため、面接官は各学生の不安や疑問に合わせて回答することができます。
そのため、具体的な数字やエピソードを盛り込みながら丁寧に回答することが、学生の理解を深め、結果として志望度を高めることに繋がります。
企業は、逆質問を通じて学生の不安や疑問点を解消すると同時に、自社の魅力付けを目的に逆質問を行っています。
逆質問をする理由③
質問力を確認するため
面接官は、質問力を通じて学生の思考レベルを確認したいと考えています。
質の良い質問をするためには、
- ①物事の因果関係を把握する理解力
- ②どのような質問をすれば求める情報を得られるかを導く論理的思考力
が求められます。
これらの能力はビジネスシーンにおいて重要かつ基本的なスキルであり、学生の時点でこうしたスキルがある人は企業にとって非常に魅力的に映ります。
企業にとって逆質問は、企業研究のポイントが正しいかどうか、正しい企業理解をベースに知りたいことを質問する力があるかどうかを見極める最適な方法と言えます。
企業は、インターン開催後の早期選考を見据え、事前に学生の能力をチェックしていることを覚えておきましょう。
インターンの面接で逆質問をする時に意識したいポイント
企業の面接官は、逆質問を通じて学生の意欲や能力を評価しようと考えています。
裏を返せば、質問の質を高めれば、逆質問の時間をアピールの場として活かすこともできます。
そこでここからは、逆質問の効果を最大限に高めるために意識しておきたい3つのポイントを紹介していきます。
各ポイントを抑えて、逆質問を有効なアピールに繋げましょう
質問を通じてアピールする
逆質問は、自己アピールの場と捉えましょう。
特に、面接中にしっかりと自己アピールができなかった人にとっては、挽回のチャンスです!
例えば、「私は、向上心を持って物事に取り組むことが得意です。御社では挑戦を大事にする社風ですが、日常どのような時に感じますか?」
「御社の事業ビジョンに共感しました。このビジョンを社内で共有するために取り組んでいることは何ですか?」
というように自分の強みや興味のポイントを社風や事業・業務と結び付けて質問してみて下さい。
企業の本質へアプローチする質問をすることで、思考力の高さ、さらには企業との相性の良さも併せてアピールすることができます。
インターン参加時の姿をイメージさせる
グループワークや実務体験を行うインターンでは、インプット・アウトプットスキルが求められます。
そのため、面接官は逆質問を通じてインプット・アウトプットスキルをチェックしています。
選考通過率をアップさせるためにも、逆質問時はこの2つのスキルをアピールすることを意識してみて下さい。
- ①インプット:面接官からの回答をポイントを押さえて正しく理解する
- ②アウトプット:面接官からの回答を自分視点で整理し、さらに深掘りした質問をする
こうした質問のラリーを続けることで、物事を深掘りしていく思考力や視野の広さをアピールすることができます。
併せて会話のスムーズさもポイントの1つ。
質問と回答の流れがスムーズであることは、コミュニケーション能力の高さにも繋がりますので、テンポ感を意識した会話も心掛けてみてください。
インターンに参加したい熱意を伝える
逆質問を通じて、参加意欲の高さを伝えるように意識しましょう。
ただし「とにかく御社のインターンへ参加したいんです!」と熱く語れば良いものではありません。
「御社のインターンシップを通じて、関心ある食品業界への理解を深めたいです!」というように目的・理由を論理的に伝えることが重要です。
そして、論理的に参加意欲を伝えるためには、業界・企業研究をしっかり行った上で、その企業のインターンシップに参加したい目的・理由を明確にしておくことが必要不可欠です。
熱意を持って自分の言葉で参加目的を伝えられるよう、事前に自己分析・面接練習をしっかりしておきましょう。
インターンの面接でNGな逆質問
逆質問をアピールの場として活かさない手はありませんが、むやみやたらに質問すれば良いという訳ではありません。
例えば、下記の逆質問はマイナス評価に繋がってしまうこともあります。
無駄に評価を下げないためにも、ここからは避けるべきNGな逆質問を紹介していきます。
質問はありません
本当に質問したいことが無かったとしても「質問はありません」という回答は避けましょう。
冒頭でも述べたように、企業は逆質問を通じて学生の志望度をチェックしています。
企業からすると、企業やインターンシップへのモチベーションが高ければ、業界・企業研究をしっかりと行うことは当然のことであり、その過程で必ず疑問点が出てくると考えています。
そのため、質問が1つも無いという回答は「御社に対してそこまで興味はありません」と伝えているようなものです。
なお、その場の思いつきで質の良い逆質問が出てくることはほとんどありません。面接では逆質問を受けることを前提に事前準備をしておくことが重要です。
企業研究をすれば分かるような質問
事前の企業研究不足が露呈してしまうため、自分で調べれば分かるような質問は避けましょう。
「御社が現在展開されている事業は何ですか?」「過去3年の売上実績を教えて欲しいです。」等の質問は、企業のコーポレートサイトや採用サイトで公開されている情報を調べれば簡単に分かります。
こうした自分で調べれば分かるような内容の逆質問をしてしまうと、企業研究が不足している=志望度が低いという評価に繋がってしまいます。
さらには、情報収集スキルが無いとみなされさらに印象が悪くなってしまうことも。ある程度質問が出揃ったら、企業が公開している情報で解決できるかどうか調べ直すことをおすすめします。
仕事の条件面や待遇面のことばかり聞くこと
仕事に対するモチベーションを疑われるので、仕事の条件や福利厚生に関する質問ばかり聞くことは避けましょう。
「残業時間はどのくらいですか?」「今年の昇給額はいくらでしたか?」「有給取得率を教えて下さい。」等、仕事の条件や待遇面に関する質問ばかりすると、“楽して働きたい”をモチベーションに企業を選んでいる人と思われてしまう可能性が高いです。
企業が大切にしたいのは、自社の企業ビジョンと学生のキャリアビジョンのマッチング度です。そのため、条件や待遇よりも、企業の考え方に興味・共感している学生をインターンへ呼びたいと考えるのは当然です。
完全に質問してはいけない訳ではありませんが、質問数や聞き方を工夫するようにしましょう。
目的のない質問
「そんな質問をして、何が知りたいの?」と面接官に思われてしまうような意味の無い質問は避けましょう。
「社員の皆さんは始業何分前に出社していますか?」「髪色って結構自由なんですか?」等の目的が不明な質問に対し、面接官によっては「その質問の意図は何ですか?」と更に逆質問をしてきます。
その質問に対して、意図や聞いた理由を明確に答えられないと評価が下がりますので気を付けて下さい。
目的のない質問は、貴方が企業や仕事に求めることが分からず、面接官を困惑させます。「当社と価値観が合わなさそう」という印象にも繋がりますので、目的のない質問は控えるようにしましょう。
インターンの面接でおすすめの逆質問
ここからは具体的にインターンの面接でおすすめの逆質問例を紹介していきます。
具体例を参考に、自分の視点で逆質問を準備していきましょう!
会社全体に関する逆質問
- 御社の理念に共感しました。理念に基づき組織的に取り組んでいることを教えて下さい。
- 御社がここまで発展してこれた1番のポイントは何でしょうか?
- 御社が対象とする市場は今後縮小傾向にあるとニュースで報じられていました。御社としてはどのように捉えてらっしゃいますか?
- 御社の5年後、10年後のビジョンを教えて下さい。
- 今後、御社が会社全体として注力していきたいことを教えて下さい。
- 御社は社員は皆さん活き活きされています。社員の士気を高めるために、組織としてどのような取り組みをされていますか?
- 御社が属する●●業界で、現在注目されているトレンド・キーワードはありますか?
- 御社は●●業界において、●●というポジションを取っていきたいと伺っています。それを実現するためのビジョンを教えて頂きたいです。
- 御社が自社の事業を通じて解決したい社会課題を教えて下さい。
- 御社の社員評価システム、評価ポイントを教えて下さい。
会社全体に関わる高い視座での質問は、その企業を俯瞰的かつ深く理解できていることが伝わります。
企業理念や経営戦略、会社の長期的な展望等を意識して質問を準備すると良いでしょう。
企業の本質を問う質問は、企業研究だけではなかなか難しいものです。業界の特徴や傾向、競合他社の動向も踏まえて考えてみることをおすすめします。
事業・業務に関する逆質問
- 対象市場には●●という特徴があります。この特徴に対してどのようにアプローチしていますか?
- 御社の新規事業に興味があります。事業がスタートした経緯を教えて欲しいです。
- 現在、新規事業のアイデアはありますか?あればどのような内容でしょうか?
- 御社の事業がトップシェアを誇っている理由は、どのような所にあるのでしょうか?
- 御社で●●職として働く上でのやりがいについて教えて下さい。
- ●●職として働く上で、大事にしている姿勢・考えはありますか?
- 入社前後でギャップはありましたか?ギャップがあれば内容も教えて下さい。
- 私は●●という強みがあります。御社ではどのような強みを持った人を求めていますか?
- 任せて頂ける業務の範囲が広いですが、普段仕事を進める上で気を付けている事は何ですか?
- 顧客とやり取りをする上で心掛けていることはありますか?
事業・業務に関する質問をする際は、「企業理解を深めたい」という姿勢が伝わる内容にすることがポイントです。
自分が働くことをイメージしながら、疑問点をまとめていきましょう。
仕事をイメージをした上での具体的な質問は、企業研究をしっかりと行っていることにも繋がります。志望度の高さをアピールしたい人は是非取り入れてみて下さい。
社風に関する逆質問
- 御社の社風の特徴は●●と伺いましたが、働いていてどのような時にその社風を感じますか?
- 意見を活発に出し合う社風と伺いましたが、社員の関係性はどのような感じですか?
- 御社の若手は皆さん主体的です。社員教育をする上で心掛けていることはありますか?
- 御社では協働を重視されていますが、普段どのようにコミュニケーションを取っていますか?
- 御社は部署によって組織風土に違いはありますか?もしあればどのような雰囲気ですか?
- 御社の●●部に興味があります。●●部はどのような雰囲気の部署ですか?
- 社員同士とても仲が良さそうに見えます。仕事外でも交流があるのでしょうか?
- 御社にはどのような性格タイプの社員の方が多いですか?
- 御社で活躍している社員の方に共通する資質はありますか?あればどのような資質ですか?
- 御社では働き方改革として●●を進めてらっしゃいます。制度導入後、社内はどのように変わりましたか?
企業と自分の相性を確認するためにも、社風が分かるような質問も取り入れてみて下さい。
しかし、「御社の雰囲気を教えて下さい」と単刀直入に聞いては「雰囲気重視」という風にも捉えかねられません。
事前の企業研究で社風を理解している上で、実態を教えてもらうような質問をすると良いでしょう。
面接官個人に関する逆質問
- ●●様(面接官)から見て、一緒に働きたいと思える就活生の資質は何ですか?
- ●●様(面接官)が働いていて感じる御社の強みは何ですか?
- 御社は離職率が低いと伺っています。その理由はどのような所にありますか?
- ●●様(面接官)がこれまでに感じた苦労・やりがいエピソードはありますか?
- ●●様(面接官)が選考を行う際に最も重視するポイントを教えて下さい。
接点を持つ回数は1番多い面接官ですが、面接官に直接質問できるタイミングは意外とありません。
逆質問は、面接官の価値観・考えを知るチャンスでもあります。
面接官の所見は、選考における評価ポイントを考えるヒントにもなりますので、本選考を見据えたリサーチも兼ねて面接官への質問を考えてみましょう。
インターンの逆質問に関する疑問を解決
最後に、インターンの逆質問に関するよくある疑問を紹介していきます。
逆質問は何個くらいするのが良いですか?
個人面接の場合は3個程度にしましょう。
1個だけだと「志望度が低い」という印象を与えてしまいます。
もし、企業側の回答で新たな疑問が出てきたら深掘りして質問しても大丈夫です。自分なりの視点で仮説を立てながら話を聞いている姿勢を見せることができ、結果として思考力の高さをアピールすることができます。
集団面接の場合は1~2個にしておきましょう。
多すぎると面接官や他の学生の時間を奪ってしまうので気を付けて下さい。
他の学生と重複する可能性も踏まえ、質問自体は3~5個準備しておくと安心です。
逆質問の終わらせ方はありますか?
「質問に回答頂けたことで、御社への理解がより深まりました。(or御社への興味がさらに高まりました)質問は以上です。ありがとうございました。」という形で終わらせると良いでしょう。
冒頭に理解が深まったという一言を加えると企業は安心できますし、企業を理解するために主体的に質問をしたという印象を与えることができます。
唐突に終わらせるのではなく、企業に対する理解や想いが逆質問を通じてどのように変化したのかを添えるようにしてみて下さい。
まとめ
最後に、インターンシップ面接時の逆質問についてまとめます。
- 逆質問は単なる質問タイムではない。学生の志望度や質問力をチェックすることが目的。
- 逆質問の内容によっては、志望度の高さや自己アピールに繋げることができる。しっかりと企業研究を行った上で事前に質問を準備しておくことが重要。
- 単純に質問すれば良い訳ではない。企業の本質を問う質問をすることで他学生との差別化を図る。
逆質問の場で良い質問ができると「鋭い着眼点を持っている学生だな」という印象を与えることができ、結果としてインターン選考の通過率が上がる可能性があります。
しかし、良い質問をするためには、しっかりとした企業研究をベースに面接官の意図を踏まえた質問を事前に準備しておくことが必要不可欠です。
是非、今回の記事を参考に、自己アピールに繋がる「良い逆質問」を考えてみてくださいね。
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