【電通】就職難易度・採用大学・学歴フィルター・選考倍率を解説

電通に興味があるけれど「就職難易度や倍率、採用大学、学歴フィルターが気になる…」そんな方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、電通は人気企業でもあるため、就職難易度は高く、比較的倍率も高い傾向にあります。そのため、内定を掴むためにも、自己分析や志望動機の用意、選考対策が内定の鍵となってきます。

そこで本記事では、電通の就職難易度や倍率、採用大学、選考通過に必要なポイントをまとめました。電通の内定を獲得したいひとは、ぜひ参考にしてください。

電通はどんな会社？

電通は、テレビ広告やインターネット広告などの広告を通じてクライアント企業のマーケティング活動を支援する、国内最大手の広告代理店です。

ロンドンに最初の海外拠点を作った1986年を皮切りに、2000年までに海外4エリア（北米、欧州、中国、東南アジア）に進出し、その後も拠点の拡充を進めています。

博報堂は「考え抜いた結果クライアントにとってベストだと判断した1つの案を用意する」ことを目指すのに対し、電通は「複数案プレゼンをし、数で勝負する考え」とクライアントにあらゆる可能性をもたらすことを重視しています。

電通の強みとして、国際的に事業展開されていることが挙げられ、世界の広告代理店で第5位の売上という非常に規模の大きいグローバルな会社です。

電通の就職難易度

電通の就職難易度は、東洋経済ONLINE「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社中「27位」、入社難易度は「62.0」です。（2024年最新版）。

電通の就職難易度・就職偏差値は極めて高く、広告業界の中でも難関企業（入社難易度の高い企業）です。ES通過率・面接通過率・最終面接の倍率を考えても、入社難易度は高くなります。

電通の就職難易度に近い企業にはアビームコンサルティング、日本マイクロソフト、味の素などがあります。また電通と同じ業界に属する企業の入社難易度は次の通りです。

電通の採用人数・採用倍率

電通の採用人数・採用倍率についてご紹介します。

• 電通の採用人数
• 電通の採用倍率

それぞれ解説します。

電通の採用人数

電通の新卒採用人数は、2023年度で120名でした（リクナビ参照）。

過去３年間の男女別新卒採用数は下記のとおりで、毎年90~120名程度の採用となっています。

電通の新卒採用倍率

電通の採用倍率について、公開されている情報はありませんが、リクナビのプレエントリー数と採用予定人数などから予測すると、採用倍率は「100倍以上」と予想できます。

応募媒体はリクナビ以外にもあるため、実際の倍率はさらに高くなることも考えられるため、博報堂の内定を狙うためにも、入念な選考準備が必要となってきます。

電通の採用大学ランキング

電通の採用大学は、東大一橋、早慶、MARCH、旧帝大、関関同立に加えて、地方国立大学や私立大学など、幅広く採用を行っています。採用大学の実績を見ても、学歴フィルターの心配はありません。

成長意欲のある人や、仕事に熱量を持って取り組める主体的な人を評価しているため、幅広い採用活動を行っています。

採用大学ランキング

採用大学・出身大学一覧

慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学、京都大学、明治大学、東京工業大学、一橋大学、大阪大学、青山学院大学、上智大学、武蔵野美術大学、立教大学、筑波大学、駒澤大学、法政大学、同志社大学、北海道大学、東北大学、千葉大学、横浜国立大学、神戸大学、東京都立大学、立命館大学、東京理科大学、日本女子大学、東京工芸大学、デジタルハリウッド大学、多摩美術大学、学習院大学、芝浦大学、長崎県立大学、神戸市外国語大学、金沢美術工芸大学、北海道教育大学 など

電通の採用大学は、東大一橋、早慶、MARCH、旧帝大、関関同立の割合が高く、そのほかの私立大学からも採用実績があります。

また総合職に加えて、アート職も設けているため、芸術系の大学として知られる「武蔵野美術大学」からも採用を行っています。

電通では、自分を成長させたいという考えを持つ人を評価しています。自分が入社後にどのように成長していきたいのか、どのように貢献していきたいのかを熱量を持って伝えることで、どんな人でも内定へと繋げられます。

電通に学歴フィルターはある？

電通内定者の出身大学を確認するにあたり、学歴フィルターはありませんでした。

採用大学上位には、東大一橋・早慶・MARCH・関関同立など、学歴上位校と呼ばれる大学も多く存在しており、地頭の良さや学力が評価されています。

一方で、自己成長の意思や熱量のある人も評価されており、そのほかの私立大学や海外大学からも幅広い採用活動が行われており、どんな人にもチャンスがあります。

電通の選考フロー｜応募から内定までの流れ

電通の新卒採用における選考フローは以下の通りです。

• エントリー
• 1次選考（書類選考）
• 2次選考（個人面接）
• 3次選考（適性検査）
• 4次選考（個人面接）
• 最終選考（個人面接）
• 内定

それぞれ解説します。

電通の選考フロー①
エントリー

まずは、電通の新卒採用ページから、卒業年度にあわせてエントリーを行います。

電通の新卒採用では、通常選考が年2回実施される「総合職」と、春にのみ実施される「デジタルクリエーティブ職」・「アート職」の3つの役職があります。

採用人数が最も多いとされる「総合職」では、1月下旬の冬選考で50名程度の内々定、3月から始まる春選考で90名程度の内々定を想定しています。

冬選考の段階で半分近く内々定を得る人が出てくるので、冬選考から参加することで内定率を上げることができます。

アート職に応募するためには、美術系の大学に通っていたり、大学外で既に活動している必要があるため、応募を決める前に条件に当てはまっているか確認しましょう。

電通の選考フロー②
1次選考（書類選考）

電通では、エントリーシートの提出が必要です。

電通の2025年度の実際の質問事例は以下の通りです。

電通のESでは、限られた字数の中でどれだけ自分らしさを述べれるかが重要です。そのため、伝わりやすい文章を心がけ、自分の性格を表したキャッチーな言葉を入れることで、他の学生と差別化することを意識しましょう。

また、電通はその学生ならではのユニークな発想力を求めています。実際に、「あなたの周りにある『もっとこうなると素敵だな』と思うものについて教えてください」という発想力を問われる質問があるため、自分のオリジナリティを含めて答えていきましょう。

電通の選考フロー③
2次選考（個人面接）

2次選考では、個人面接が行われます。

2025年度では、オンライン上で30分ほど現場社員の1人から質問を受ける形式で行われました。

電通では「ユニークな発想」を持つ人材を求めています。「自分を表すハッシュタグ3つとその説明・エピソード」という質問からも、表現力が試されていることがわかります。

このような質問に答える際に重要なのは、いかに自分の長所や魅力を洗い出せているかどうかです。自分で考えることも重要ですが、家族や友人からの評価を聞くことで、自分の魅力について理解することができます。

電通の選考フロー⑤
4次選考（個人面接）

4次選考では、個人面接が行われます。

2025年度では、オンライン上で30分ほど現場社員の2人から質問を受ける形式で行われました。

4次選考では、2次選考と同様に学生時代の活動や自分自身について問われます。

それらの質問に対する答えをより深堀されるため、まずは「なぜ」その活動を行ったのか、そして「何が」大変だったのかなどを振り返ることで、信憑性の高さをアピールすることができます。

「これまでの人生の中で最も◯◯な経験は？」という質問も多くされます。学生時代に力を入れたことだけでなく、これまでの自分の経験を振り返ることで、自分の個性を様々な方向から表現することができます。

電通の選考フロー⑥
最終選考（個人面接）

最終選考では、役員面接が行われます。

2025年度では、電通のオフィスで面接時間5~20分、社員2名から最終確認となる質問をされます。部屋には5~6人ほどの学生がいます。

電通では、例年最終面接は意思確認をする場として設けられています。自己紹介や、電通で今後やりたいことなどを質問されますが、基本的に2問ほど聞かれることが多いです。

役員クラスの社員であるため、緊張するかと思いますが、自分と電通の将来に対する考えをしっかりと述べることが大切です。不安になることなく、自信を持って臨みましょう。

電通の選考に受かるためのポイント

続いては、電通の内定を掴むために必要な５つのポイントを解説します。

• ①志望動機を明確にする
• ②学生時代の経験に力を入れる
• ③OB・OG訪問を積極的に行う
• ④WEBテスト・SPI対策をする
• ⑤就活のプロに頼る

電通に受かる人の特徴を理解していきましょう。

電通の内定を貰う方法①
志望動機（なぜ電通なのか）を明確にする

電通の内定を掴むためにも、志望動機（なぜ電通なのか）を明確にしましょう。

志望動機は、入社意欲や業務への熱量、入社後に活躍できるポテンシャルがあることをアピールするためのものです。企業や業界に対しての魅力や、自分が働くことで実現したいことを、自身の経験を絡めながらアピールする必要があります。

面接官の納得度が高まる志望動機を作るためにも、下記のポイントを押さえておきましょう。

• 電通に入社したい理由が明確になっている
• 志望動機に見合った企業研究や業界研究ができている
• 経営理念・企業文化・カルチャーの共感をしている
• 会社に必要な経験やスキルを持っている
• 入社後に実現したいことが明確になっている

志望動機を作る際、どの企業でも通用する志望理由は相応しくありません。また、やりたいことが非現実的であったり、給与や福利厚生が最優先になっている志望動機も避けておきましょう。

会社は学校ではないため、「学びたい・成長させてほしい」といった受け身のスタンスではなく、「自身の経験をもとに会社に貢献したい、事業を大きくしたい」といった積極的な姿勢で志望動機を伝えることをおすすめします。

電通の内定を貰う方法②
学生時代の経験（ガクチカ）を作り込む

就職難易度の高い「難関企業」の内定をもらうためには、周りの学生と差別化できる経験値も必要です。

書類選考や面接選考では「学生時代に力を入れたこと（ガクチカ）」を中心に、あなたの過去の経験について深く質問があります。採用難易度が高いぶん、ありきたりな経験ではなく、あなたが熱量を注いで努力した経験を伝えることが大切です。

電通の内定者には、下記のような「キラリと光る経験」を持っている就活生がたくさんいます。

• 長期インターン経験
• 学生団体の立ち上げ経験
• 起業・個人事業立ち上げ経験
• ビジネスコンテスト参加経験
• 異文化交流・留学経験
• 部活動の大会出場経験
• 理系学生・大学院生の研究

いまからできる最もおすすめな経験は、社員同様の実務を行う『長期インターン』です。長期インターンを通して、実務経験やスキル、実績をアピールすることができますし、企業で働く具体的なイメージを持つことにも繋がるでしょう。

実際に営業の仕事を経験して、営業が向いているとわかれば、志望動機や自己PRに組み込むこともできますし、志望理由に説得力が増します。

就職活動前に長期インターンを始める学生も多いため、「アピールできるポイントがない…」「学生時代の経験を差別化したい」と考えている方は、長期インターンを始めることをおすすめします。

電通の内定を貰う方法③
OB・OG訪問を積極的に行う

OB・OG訪問は、普段なかなか話を聞くことのできない先輩社員に質問ができる貴重な機会です。

企業のリアルな部分を具体的に知ったうえで、選考に参加できるため、志望動機の裏付けになるのはもちろん、入社後のミスマッチを未然に防ぐこともできます。

OB・OG訪問で得た情報を面接やESに盛り込めば、それだけで「自社についてよく調べられている」と良い印象を与えることが出来ますし、志望度の高さをアピールすることにも繋がります。

また、先輩社員が直接人事に推薦をしてくれたり、社員からの評価が選考に影響することも少なくありません。OB・OG訪問がきっかけで、特別選考ルートに進める可能性もあるため、積極的に活用していきましょう。

電通の内定を貰う方法④
WEBテスト・SPI対策をする

WebテストやSPIが選考内容に含まれる場合は、過去問や問題集を使って練習をしておきましょう。

Webテストは、応募者の能力や性格を見極めるためのオンラインテストで、言語や計数といった能力検査と、社会適合性やストレス耐性を測定する性格検査があります。

Webテストの評価を最も重視するという企業はほとんどありませんが、WebテストやSPIで落ちてしまうのは非常に勿体ありません。Webテストの特徴や出題内容を把握して、効率的に勉強を始めましょう。

Webテストの合格ラインは企業によって異なりますが、大手企業・難関企業になればなるほど、ボーダーラインはあがります。Webテスト・SPI対策は、時間をかければ練習できるため、問題集や機能付きアプリを使って対策しましょう。

電通の内定を貰う方法⑤
就活エージェントを活用する（ES添削・面接対策）

電通の選考対策に少しでも悩んだら、就活のプロを頼ることをおすすめします。

選考に落ちてしまう最も大きな原因は、自分ひとりで考えてしまうことです。就活の相談先には、友達や先輩、大学の就職課（キャリアセンター）などがありますが、個人的におすすめなのは、外部の就職支援サービス（就活エージェント）です。

学校の友達や先輩に相談することも多いですが、就活のプロではありませんし、適切なフィードバックを貰えていない場合もあります。また志望業界や職種が少しでも異なると、エントリーシートや面接で違う視点のアピールが必要になるなど、業界ごとに求められる内容も少しずつ変わります。

就活エージェントは、毎年多くの就活生をサポートしている実績がありますし、完全無料で利用できます。企業の内部情報（働き方や雰囲気、選考対策）を把握しているため、最短距離で内定に近づけるサポートを受けられます。

就活エージェントは、時期問わずいつでも相談できるので、就活の相談先がない方はプロに頼ることから始めましょう。本当におすすめです！（就活エージェントおすすめ人気ランキングはこちら）

電通の就活に関する疑問を解決

最後に、電通の就活に関するよくある質問に答えていきます。

• 質問①：初任給・平均年収はいくらですか？
• 質問②：福利厚生は充実していますか？
• 質問③：早期選考・早期内定はありますか？
• 質問④：学歴は関係ありますか？

それぞれ解説します。

①電通の初任給・平均年収はいくらですか？

電通の初任給は、月約28万円です。大卒と大学院との収入の差はありません。

それに加えて超過勤務手当と業績賞与が与えられます。大手転職口コミサイトによると、ボーナスは年に4回あり、すべてを合わせると基本給の3-4ヶ月分になります。

大手就活口コミサイトによると、1年目の年収は約500万円であり、初年度から高い報酬を受け取ることが出来るため、将来生活を安定させたい、働きがいや充実感を得たいと考えている人にはおすすめの企業です。

②電通の福利厚生は充実していますか？

電通は充実した福利厚生となっています。

• 住宅取得支援制度
• 社宅制度
• 交通費
• 社員食堂
• 健康・医療
• ジム・スポーツクラブの格安利用
• ベビーシッター利用のサポート
• 社員旅行
• 慶弔・災害
• 英会話セミナーの無料レッスン
• レジャー施設の無料チケット
• インプットホリデー

など、社員にとって働きやすい環境だけでなく、自主的な成長を促進させる体制が整っています。仕事を通して成長していきたい人におすすめです。

③電通には早期選考・早期内定はありますか？

電通のインターンシップに参加することで、早期選考を受けることが出来ます。

電通が公式で発表している「2023年度 採用選考直結型インターンシップ」は、6月28日をエントリーの締め切りとし、9月頃に実施されました。

インターンシップのコースは主に3つあり、「アイデアの学校」、「電通デザインサマースクール」、「電通データサイエンスインターンシップ」に応募することができます。

それぞれのインターンに併願することが可能で、これらのインターンの結果は翌年の冬と春に開催される通常選考に影響しないと公式が明言しています。

何度でも挑戦することが可能であるため、少しでもチャンスを増やし、内定を勝ち取りたい人は、インターンシップに積極的に参加していきましょう。

④電通の選考に学歴は関係ありますか？

電通に学歴は関係していません。

採用実績からMARCH以上の高学歴と呼ばれる大学が多いですが、そのほかの私立大学や海外大学など幅広く採用活動を行っています。

電通では、学歴は資格などと同じように1つの評価基準ではありますが、学生の成長意欲や高い熱量なども同様に高く評価しています。自分だけのスキルや経験でどのように会社に貢献していくのか、どんな人材になっていきたいのかをアピールすることで、選考率を上げることができます。

まとめ

本記事では、電通の就職難易度について、採用大学や倍率、学歴フィルターの観点から解説してきました。

要点をまとめます。

• 電通の就職難易度は高い
• 新卒採用人数は90-120名程度、採用倍率は100倍以上
• 採用大学による学歴フィルターはない

電通の選考に通過するためにも、自己分析や企業研究、ES添削や面接練習など、選考対策にしっかりと時間をかけましょう。会社の雰囲気や働き方を詳しく知るためにも、OBOG訪問や、インターンシップに参加することもおすすめです。

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