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業界・職種研究には欠かせないインターンシップ。参加意欲は高いものの、志望動機をいざ作ろうとすると、書き方が分からず手が止まってしまいませんか?
今回は、企業の狙いも踏まえながら、志望動機におけるポイントや書き方のコツを解説していきます。例文も紹介しますので、具体的なイメージも持つことができます。
読みやすさ・オリジナリティを盛り込み、採用担当者が思わず読み進めたくなる志望動機に仕上げましょう!
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▼目次
インターンシップ参加前に、志望動機・志望理由を作り込もう
インターンシップにおいて、志望動機・志望理由作りは最重要項目。なぜなら、志望理由を通じての貴方の能力・人間性を企業から見られるからです。
さらに企業は、学生の能力・人間性が自社にマッチする人材か判断し、インターンシップから選考、内定まで一気に繋げたいと考えています。
では、企業はどのようなポイントで志望理由を見ているのでしょうか?企業が志望理由で見ているポイントは大きく3つあります。
- 業界や企業について自分の力で調べているか
- インターンシップに目的意識を持っているか
- どのような価値観を持っているか
それぞれ解説します。
①業界や企業について自分の力で調べているか
採用担当者は、志望理由を通じて学生の情報収集力・分析力を見ています。
志望理由には、業界・職種・企業の強み等の様々な情報を収集する力が求められます。さらには、収集した情報を分析し、自分にとっての企業の魅力を見出していく過程が必要です。
このプロセスから書かれた志望理由は、「情報収集力・分析力を持っている」という印象に繋がります。
②インターンシップに目的意識を持っているか
採用担当者は、参加理由を通じて学生の主体性も見ています。
「友達もインターンシップへ行っているし…」と雰囲気に流されて行動する人よりも、「インターンシップに参加して企画職の魅力を知りたい!」と行動している人の方が主体性を感じますよね。
物事に目的意識を持って行動する力は、社会人に必要な基礎スキルの1つ。このようにインターンシップへの参加理由を通じて、学生の主体性を企業は見ています。
③どのような価値観を持っているか
志望理由のエピソードを通じて、人間性・価値観を見ています。
インターンシップへ興味を持つ理由の1つに、過去の実体験で得た気付きが挙げられます。いつ・どこで・誰に・何をどのように感じたかというプロセスは、その後の人間形成に大いに影響を与えます。
もちろん、志望理由だけで人間性の全てを語れるものではありません。しかし、学生の人間性を垣間見るには十分な情報です。
どのような人間性を持つ人物なのか、イメージされながら志望理由は読まれています。
上記3つのポイントを踏まえながら、企業は自社にマッチする人材を志望理由の段階から見つけたいと考えています。選考に近い目線で読まれることを想定し、しっかりと志望理由を作り込むことが重要です。
インターンシップの志望動機を書く前に考えること
自身のスキルや人間性が反映される志望動機。志望動機の完成度を高めるためには、3つのポイントを押さえた情報整理が重要です。
- インターンシップに参加したい目的や理由を明確にする
- インターンシップに参加して学びたいことを整理する
- インターンシップに興味を持った理由を考える
これから紹介するポイントを押さえて情報整理を行い、説得力ある志望動機に繋げていきましょう。
①インターンシップに参加したい目的や理由を明確にする
まず、インターンシップに参加したい本質的な目的・理由を明確にしましょう。
なぜなら、本質的な動機の上に成り立つ志望動機は、応募者の意志が見えて文章に説得力を持たせることができるからです。
簡単で良いので、「そもそも、何故インターンシップに参加したいのか?」という根本的な理由を洗い出してみましょう。
【目的/理由の例】
- 働くことのイメージを持ちたい
- 興味ある職種や業界について深く知りたい
- 自分に合う社風や社員の雰囲気を知りたい
- 自分に足りないスキルを知りたい
インターンシップの本質的な目的を整理することは、インターンシップ後の振り返りにも活用できる有効なステップです。
志望動機を書く前の最初のステップとして、インターンシップに対する本質的な動機を整理しましょう。
②インターンシップに参加して学びたいことを整理する
次に、学びたいことを整理するために、就職活動で企業を選ぶ時に重視したい内容をピックアップしましょう。
この内容が、インターンシップで学びたいことに繋がります。実際に就職活動が始まると、複数の企業を比較して応募する企業を絞り込んでいきます。
この比較する過程において必要な情報を、インターンシップで学んでおきましょう。
【学びたいことの例】
①身に付けたいスキルを重視
→業務内容、キャリアステップ等を学ぶ
②労働環境や社風重視
→業務スケジュール、コミュニケーション頻度や内容等を学ぶ
③自分の興味や好きを重視
→他社と差別化できる商品やサービスの特徴、事業ビジョン等を学ぶ
このように自分の就活軸と関連する項目を洗い出していきましょう。やみくもに学びを得ようとするよりも、自分が後々必要になる情報を見据えて考えることが重要です。
③インターンシップに興味を持った理由を考える
インターンシップに興味を持った理由を整理し、具体的な志望理由を考えていきましょう。
インターンシップでは、各企業オリジナルのプログラムが実施されます。プログラム内容を読んでいく中で「このインターンシップに参加すれば、自分の学びたいことが得られる!」と直感的に感じたポイントがあったはずです。
ここまで整理してきた「目的」や「学びたいこと」が達成できると感じた点を切り口に、その企業のインターンに参加したい理由を考えていきましょう。
インターンシップの志望動機を書く時の基本ルール
インターンシップの目的や興味を持った理由が整理できたら、実際に志望動機を書いてみましょう。
志望動機を書く際は、下記2点を意識した書き方が重要です。
- 相手が理解できるよう論理的に書く
- オリジナリティのある内容を書く
上記2点を前提に、ここから志望動機の書き方で必要な4つの基本ルールを解説していきます。
基本的な書き方のポイントを押さえて、採用担当者が思わず会いたくなるような志望動機を作っていきましょう。
①結論から書こう
参加理由を端的に書き出しで述べましょう。なぜなら、結論を最初に提示することで、読み手の興味を引き付ける効果があるからです。
採用担当者の手元には何十枚、何百枚ものエントリーシートが届きます。そのため、結論に至るまで長々と書かれた志望動機は流し読みされてしまう可能性も。
結論を述べた後にその理由を続けて説明することで、採用担当者もテンポ良く読み進めることができます。
志望動機の構成を通じて論理的思考力もアピールできますので、結論→理由の順番を意識した書き方を心掛けましょう。
②具体的なエピソードを盛り込もう
具体的なエピソードを盛り込むことで、「私にとって」の参加意義が伝わります。部活動やアルバイト等、実体験におけるエピソードであれば種類は問いません。
しかし、他学生との差別化を狙って、必要以上に話を盛ることは避けましょう。
なお、エピソードの割合が多くなってしまうと、論点がハッキリしない上に自分語りな印象を与えてしまいます。エピソードは、志望動機の軸を補足する役割として捉え、テキスト量のバランスに注意しましょう。
③自分の言葉で書こう
自分の言葉や実体験に基づく内容で志望動機を書きましょう。
インターネットからのコピー、代筆、事実と異なる内容を用いる書き方はNGです。
採用担当者は、事前に参加学生の志望動機を読み込み、インターンシップ中の会話を通じてその整合性を見ています。
「エントリーシートに書かれていた内容と食い違うぞ?」
「論理性ある文章だったけと、実際に会話をしてみると印象が違うな…」
こういった違和感を見逃さないようにしています。
誰かの言葉を用いた書き方は、貴方の評価を下げてしまうリスクの高い行為です。不必要に評価を下げないためにも、自分の言葉で志望動機を書くようにしましょう。
④締め方は言い切ろう
文章の締め方は、「です」「ます」で言い切りましょう。締め方を言い切ることで、貴方の主張・考えをストレートに伝えることができます。
加えて、「思います」よりも「考えます」と表現する締め方の方が、主体性を感じる文章になります。小さな工夫ですが、全体の印象が引き締まる締め方なので、文章の流れに応じて適宜活用してみて下さい。
また、締め方の表現として「だ・である調」の文章でも大丈夫です。「です・ます調」「だ・である調」が混在しないよう注意して、自分が得意とする文体で書きましょう。
インターンシップの志望動機の例文(200文字・400文字)
では、志望動機の基本的な書き方を押さえた上で、具体的に例文を紹介していきます。
- 業界や仕事内容に興味があるときの例文(200文字/400文字)
- 自分の経験やエピソードを加えるとき(200文字/400文字)
- 専門分野の知識を活かしたいとき(200文字/400文字)
例文からイメージを膨らませて、自分の言葉で書き起こしてみましょう。
業界や仕事内容に興味があるとき
業界や仕事内容に興味がある時は「なぜその会社なのか」を伝えることがポイント。競合他社の情報も事前にチェックし、比較した上で志望理由を明確にすると説得力が上がります。
では、業界や仕事内容に興味がある時の例文として、食品業界を志望する際の例文を200字・400字で紹介していきます。
200文字の例文
私が御社のインターンシップを志望する理由は、「食を通じて生活を豊かにする仕事」に興味があるからです。なかでも「健康」に特化した御社の●●事業に興味があり、低価格かつ高品質な食品の提供を通じて生活に価値を与える点に魅力を感じております。
今回のプログラムを通して、価格以上の価値を提供している御社の企画力を学びたいです。持ち前の好奇心を発揮して意欲的に取り組み、より深く御社の強みを学びたいと考えています。(200 字)
400文字の例文
私が御社のインターンシップを志望する理由は、「食を通じて生活を豊かにする仕事」に興味があるからです。私は、貴社の製品を幼い頃から好物として戴いており、「食品は、日々の生活に豊かさや満足感を与えるもの」だと幼心に感じるようになりました。
なかでも、生活を豊かにするという視点で、「健康」に特化した御社の●●事業に興味があります。食品業界の中でも貴社は、低価格かつ高品質な製品の提供を通じてお客様の生活に価値を提供し、豊かにしています。この価値の提供は、貴社独自の技術や企画力に基づく御社ならではの強みだと考え、インターンシップに参加して実際の現場を学びたいとの気持ちが強くなりました。
今回のインターンシップを通して、価格以上の価値を提供している御社の企画力を学び、常に前進し続ける社風を感じたいです。インターンシップでは、持ち前の好奇心を発揮して意欲的に取り組み、より深く御社の強みを学んでいきます。(397字)
自分の経験やエピソードを加えるとき
自分の経験やエピソードを加える時は、そのエピソードから志望するに至った過程が分かる構成にすることが重要です。
この過程が盛り込まれることによって、貴方だけにしか書けないオリジナリティある志望動機に仕上げることができます。
では、例文として自分の過去の経験から銀行へのインターンシップを志望する際の志望動機を200字・400字で紹介していきます。
200文字の例文
出身地である●●県の企業を金融面から支える仕事への理解を深めたく、貴行のインターンシップを志望します。私は、観光業が盛んな■■市で生まれ育ち、地元の商店街が時代とともに衰退していく様を肌で感じてきました。
この経験から、地域の経済活性化に興味を持ち、地方銀行の持つ使命に惹かれるようになりました。貴行のインターンシップを通じて銀行の仕事内容を理解し、地方銀行が担う使命について学びたいと考えています。(199字)
400文字の例文
私の出身地である●●県の企業を金融・経営面から支える仕事への理解を深めるため、貴行のインターンシップを志望します。私は、観光業が盛んな■■市で生まれ育ち、小学生の頃には賑わっていた地元の商店街が、中学・高校と進学するにつれシャッター街と化していくのを目にしてきました。こうした地域の衰退を目の当たりにした経験から、金融業界に興味を持つようになりました。
金融業界の中でも地方銀行に注目した理由は、地域に根ざしたサポートが実現できるという点で、地方銀行に課せられた使命の大きさに魅力を感じたからです。加えて、貴行は地元企業への出資金貸出金シェアが45%と圧倒的であり、●●県内の企業にきめ細かいサポートを通じて貢献できる銀行であると考えました。
貴行のインターンシップを通じて銀行の仕事を多角的に理解し、地域における地方銀行の役割について学びたいと考えています。よろしくお願い致します。(390字)
専門分野の知識を活かしたいとき
専門分野の知識を活かした志望動機を書く時は、学びをどのように還元したいのかが伝わる内容にしましょう。自分の学んだ知識の必要性を感じたエピソードも盛り込むと、より説得力が増します。
では、専門分野の知識を活かしたい時の例として、公務員(地方公務員)を例に200字・400字の例文を紹介します。
200文字の例文
大学で学んだ健康福祉の専門知識を活かして地域の暮らしをより豊かにしたく、インターンシップを希望します。地域に密着した仕事への研究を進める中、●●市が行っている高齢者の健康づくり政策に惹かれ、●●市が持つ高齢者の健康維持・向上に対する想いやビジョンを学びたいと考えるようになりました。将来は、大学で学んだ健康福祉の知識を活かし、地方自治体の公務員として地域の健康づくりに貢献していきたいです。(195字)
400文字の例文
大学で学んでいる健康福祉の専門知識を活かし、地域住民の暮らしをより豊かにしたいと考え、インターンシップへの参加を希望します。元々、地域に根ざした仕事に憧れを持つ中で、●●市が行っている高齢者向けの健康づくり政策に興味を持ちました。
実際、ゼミの一環で●●市の健康づくりイベントにも参加させて頂き、高齢者の方々と地域ボランティアの方々が和気あいあいと同じ時間を過ごす姿を見て、●●市の健康づくり政策は希薄になりつつある地域コミュニティの再生にも寄与しているのだと感じました。
イベントへの参加を通じて、地域活性化は健康な暮らしがあってこそだと実感し、改めて地方公務員の仕事に興味を持つようになりました。インターンシップでは、●●市の政策や取り組みについて更に詳しく理解するとともに、地方自治体が担う地域への責任を学びたいです。そして、将来は自身の学びを地域に活かすべく、視野を広げて学びを深めたいです。(398字)
インターンシップの志望動機・志望理由のNG例
最後に、志望動機・志望理由のNG例を5つ紹介していきます。
- 勉強させてほしい
- 社会に役立つ仕事がしたい
- 貴社の商品/サービスが好きだから
- 知名度や将来性に惹かれて
- 企業理念に共感して
NGとは言うものの、少しの工夫で志望理由の切り口として成立させることができます。志望理由として成立させるポイントも一緒に紹介していきますので、是非参考にして下さい。
勉強させてほしい
「勉強させて欲しい」というだけの志望理由は避けましょう。
企業は「インターンシップはボランティアではない」と残念な気持ちになってしまいます。職種・業界研究、興味ある企業の研究は自分で情報収集を行い、勉強することが前提です。
基本のリサーチをした上で、「●●について更に理解を深めたい」という意味での「勉強」という表現にしましょう。学びたいポイントが、一歩踏み込めているかどうかが重要です。
社会に役立つ仕事がしたい
「社会に役立つ仕事がしたい」というだけの志望理由は避けましょう。どの企業も、商品・サービスを通じて社会に価値を提供しています。
そのため、単に「社会に役立つ」というだけでは、インターンシップに参加したい理由としては弱いです。
説得力を持たせるために、応募する企業のどの部分が社会へ価値を与えているのかという貴方なりの視点を取り入れましょう。
貴方の視点が入ることで、しっかりと企業研究を行っていることもアピールできます。
貴社の商品/サービスが好きだから
「貴社の商品・サービスが好きだから」というだけの志望理由は避けましょう。特にメーカーでの志望理由で書きがちです。
この理由を軸にする際は、「他社と比較してどこが好きなのか」という視点が重要です。
単なる「好き」では、類似商品・サービスを展開する他企業のインターンシップに参加すれば良いとメーカー側は感じます。
だからこそ、他社との違いを理解した上での志望理由は、しっかり業界研究ができているという評価にも繋がります。
他社比較もしっかり行って、自分にとっての魅力ポイントを盛り込んでいきましょう。
知名度や将来性に惹かれて
「知名度や将来性に惹かれて」というだけの理由は、外見しか見てない浅い印象を与えますので避けましょう。
興味を持ったきっかけは、知名度・将来性でも構いません。知名度・将来性を理由とするのならば、知名度が上がる過程で感銘を受けた企業努力や将来性を感じた企業の考え方や取り組みを盛り込みましょう。
結果ではなくプロセスで共感した部分を志望理由に落とし込むことで、企業研究の深さをアピールすることができます。
企業理念に共感して
「企業理念に共感して」というだけの志望理由は、個人の感想の範囲でしかありません。自分のキャリアビジョンと企業理念がリンクした部分を盛り込んで、志望動機に深みを加えましょう。
企業理念は、一企業として「こうありたい」を表した最たるもの。社会人として「こうありたい」というキャリアビジョンと企業理念が描く方向性がマッチしていると、ともに成長し合える関係性を築くことができますよね。
企業理念を切り口にする際は、共感した部分を具体的に書き含めて、企業と似た価値観を持つ人材としてアピールしていきましょう。
インターンシップの志望動機まとめ
最後に、インターンシップにおける志望動機の伝え方・書き方についてまとめます。
- インターンシップに参加したい本質的な目的を明確にする。
- 目的を明確化した上で、学びたいことや興味を持った点を整理して志望動機に繋げる。
- 結論→理由という論理的な流れで、相手が理解しやすいように書く。
- 自身のエピソードや視点を盛り込んで、オリジナリティを出す。
志望動機はエントリーシートや面接で必ず聞かれる重要な質問。
志望動機を通じて学生の能力・人間性を見つつも、1番はインターンシップに対する熱い想いを企業は期待しています。
もちろん、論理的な文章や魅力的なエピソードは企業に好印象を与えます。
しかし、「このインターンシップだからこそ、私が学びたいこと・経験したいことが実現できるんだ!」という熱い志望動機こそが、企業の目に留まるものです。
今回紹介したテクニックをフル活用して、貴方の熱い想いを志望理由で表現していってくださいね
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