長期インターンの参加率は3%未満?参加割合が低い理由を徹底解説!

長期インターン 参加率

長期インターンに興味があるけれど『実際の参加率や参加割合はどのくらいなの?』と気になる方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、長期インターンの参加率は高くありません。参加率が低いからこそ、経験者が受ける恩恵は大きく、企業理解の深さや、実務の経験値で、就職活動でも圧倒的に有利に立ち回れます。

本記事では、長期インターンの参加率を統計データを基に分析し、参加率が低い理由や、参加した時のメリットをまとめました。

長期インターンの参加を迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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長期インターンの参加率は「3.0%」

まずは、長期インターンの参加率を具体的な数値で把握していきましょう。

長期インターンの参加を検討する際は、客観的なデータを参考に全体の動向を理解することが大切です。

長期インターンの参加割合は「3.0%」

長期インターン 参加率

長期インターンの参加率は、就職みらい研究所「就職白書2023(3ヶ月以上のインターンに参加した学生割合)において、全体の3.0%という結果になりました

就職白書2025」では、2週間以上のインターンへの参加率が4.0%というデータもあり、長期的なインターンに参加している学生は、依然少数派であることがわかります。

長期インターンの参加率が低い原因には、学業との両立が求められ、授業スケジュールや部活動、サークル活動との調整が難しいこと、稼働日数(週15時間程度)が多く、時間的な負担が大きいこと、首都圏を中心に募集がされており、地理的要因で参加が難しいことが挙げられます。

長期インターンに関心を持っている学生は多いものの、時間的な制約や負担があることから、参加までのハードルが高いのが実態です。参加していないからといって、後の就活が不利になるわけではありませんが、少数派の選択であることをふまえ、自分に合った準備を進めていくことが大切です。

東大、早慶、上智の参加割合は「8.5%」

東京大学・早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学の長期インターン参加割合

株式会社bieno「現役大学生の長期インターンシップへの参加調査」によると、東京大学早稲田大学慶應義塾大学上智大学の学生の中では全体の8.5%が長期インターンに参加していることが分かりました

東大や早慶、上智では、長期インターンに関する情報が豊富に提供されており、参加機会を得やすい環境が整っています。また、大学のキャリアセンターや先輩からの情報共有も活発であるため、長期インターンの価値や参加方法について詳しく知る機会も多いでしょう。

また将来的に、総合商社や外資系企業、コンサルティングファームへの就職を目指す割合も高く、実務経験を積むことの重要性を早期から認識している傾向もあります。実際に『Renew』でも、東大早慶、MARCH学生の登録率は多く、キャリア意識の高さを感じます。

長期インターン全体の参加率は低いものの、就活や将来のキャリアを見据えた意識の高い学生は、長期インターンの必要性を認知し、学業と両立しながら積極的に参加しています。

長期インターンは、企業の業務プロセスに深く関われるほか、実践的なスキルや経験を積むことができるため、将来のキャリア形成においても貴重な経験となり、就職活動でも有利に働きます。

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長期インターンの参加率が低い5つの理由

長期インターンの参加率が低い背景には、さまざまな理由があります。

それぞれ解説します。

①長期インターンの選択肢を知らない

長期インターンの存在や価値選択肢を知らない学生は多くいます

長期インターンの参加率が低いからこそ、周囲で参加している学生も少ないですし、自分で積極的に情報収集を行わない限り、長期インターンの存在や選択肢に気付くことは難しいです。

大手就活サイトでは、短期インターンの情報が中心となっており、長期インターンの募集は分散して掲載されています。就活生であっても、長期インターンの存在に気づかないまま、就活の時期を迎えることも珍しくありません。

特に地方の大学に通う学生や、就活情報に早くから触れていない人にとっては、「そんな活動があるなんて知らなかった…」となるのも自然なことです。また、大学のキャリアセンターでも短期インターンの案内が中心で、長期インターンに関する情報提供が限定的な場合があります。

長期インターンの存在に気付いているだけでも、キャリア意識の高さが見受けられます。まずは、自分の興味のある業界や企業の情報からリサーチしてみるだけでも、選択肢が広がるきっかけになりますよ

長期インターンの概要を詳しく知りたい方は、こちらの記事(長期インターンとは)を読んでみてください。

②長期インターンの時間を確保できない

長期インターンは、週2〜3日(週12〜15時間)以上の出勤が求められます

大学3年生の場合、就活準備と並行して長期インターンに参加することになるため、時間管理がより複雑になります。学業やアルバイト、サークル活動との両立が難しいと感じて参加を見送る学生も少なくありません。

特に理系や実習の多い学部では、授業や研究で予定が埋まりがちで、「参加したくても時間的に無理…」という声も多いです。医学部や薬学部、工学部の実験系の研究室では、平日の日中に実習や実験が集中しており、長期インターンの勤務時間と重複することが頻繁に発生します。

長期インターンは原則有給で実施されるため、時給1,200円〜2,000円とアルバイト以上の待遇が期待できますが、既にアルバイトをしている学生にとっては、新たな環境への移行に不安を感じる場合があります。

長期インターンには、まとまった時間が必要になるため、「参加したい気持ちはあっても現実的に動けない」というギャップが、参加率が低い一因になっています。参加期間の詳しい記事はこちら(長期インターンの期間は平均どのくらい?)を読んでみてください。

③長期インターンの選考に通過できない

長期インターンの倍率(内定率)が高く、選考に通過できない学生も多いです

多くの企業では面接を中心とした選考プロセスが設けられており、学生の意欲や適性が詳しく評価されます。実際の倍率は下記のようになっています。

職種 倍率
営業 14.1倍
企画 18.2倍
編集/ライター 16.4倍
マーケティング 28.9倍
エンジニア 41.3倍
デザイナー 46.2倍
事務/アシスタント 7.6倍

※本データは「Renew」に登録されている情報をもとに、独自の集計ロジックにより算出しています。本データを引用する際は、出典元(Renew)の記述をお願いいたします。

人気企業や有名企業の長期インターンでは競争が激しく、複数の学生が同じポジションを目指すため選考通過が困難です。特にマーケティングやエンジニア職では、実務に近い経験を積める貴重な機会として注目度が高く、応募者数が募集人数を大きく上回ることもあります。

面接では「なぜ長期インターンに参加したいのか」「この企業を選んだ理由」「将来どのようなキャリアを描いているか」といった質問が投げかけられます。複数の質問に対して明確で説得力のある回答ができない場合、選考を通過することは難しくなります。

長期インターンの選考では、アルバイト感覚ではなく、将来のキャリアに対する真剣な姿勢が求められます。選考を通過するためには、企業研究や自己分析をしっかりと行い、具体的な参加目的を明確にすることが大切です。(関連:長期インターンの倍率・内定率はどのくらい?

④長期インターンの募集が東京都内に多い

長期インターンは、主に首都圏(東京都内)を中心とした企業で募集されています

大手企業やベンチャー企業の多くは、東京都内に本社を構えているうえに、出社して働く形式を前提とする場合も多いため、地方学生にとっては物理的に参加のハードルが高くなります。

長期インターンを募集する企業の半数以上が東京都内に拠点を置いており、大阪や名古屋などの主要都市でも選択肢は限定的です。地方都市では、長期インターンを実施する企業自体が少なく、業界や職種の選択肢も狭くなります。

「交通費が高い」「遠くて通えない」などのように、地理的な制限が影響し、選択肢として検討すらされないことも珍しくありません。月に数万円の交通費負担は学生にとって大きな経済的負担となり、参加を断念する要因になっています。

オンライン実施の企業もあるものの、応募倍率は高く、住んでいる地域によって参加チャンスに差が生まれています。リモートワークが普及した現在でも、長期インターンでは対面でのコミュニケーションや実務指導を重視する企業が多くなっています。(関連:フルリモートの長期インターン求人・募集一覧

⑤長期インターンとアルバイトの両立が難しい

長期インターンは、毎週の稼働時間が求められるためアルバイトとの両立に悩む学生が多いです

長期インターンの勤務時間は、平日の日中が中心となることが多く、夜間や土日に働けるアルバイトとは時間帯が重複しやすい問題もあります。そのため、長期インターンに参加するためには既存のアルバイトを辞めるか、シフトを大幅に削減する必要が生じます。

長期インターンは、アルバイトと比較しても時給が高い傾向はありますが、アルバイト先の人間関係や業務環境を手放すことの不安から、長期インターンを始めることを躊躇う学生もいます。

また、学業・長期インターン・アルバイトの3つを同時に進めるのは、時間管理が複雑になり、どれも中途半端になってしまうリスクもあります。大学生活のバランスを優先して、長期インターンの参加を見送ってしまう学生もいます。

長期インターンとアルバイトの違いや、それぞれのメリットデメリットに関しては、こちらの記事(長期インターンとアルバイトの違い)を読んでみてください。

長期インターンに挑戦する学生の5つの参加目的

続いては、長期インターンに挑戦している学生の参加理由を紹介します。

長期インターンの参加率は少ないものの、目的を持って参加する学生は非常に多いです。

①就職前に社会経験を積みたいから

長期インターンは、就職前の社会経験を積む時間として最適です

実務を通じて、仕事内容や職場の雰囲気、自分に合った働き方が明確になるため、将来のキャリア選択に役立ちます。また、一般的な就職活動では得られない現場の実態や、業界知識を習得できる貴重な機会にもなります。

会議の参加、クライアントとの連絡、プロジェクトの進行管理など、社会人として必要な基本スキルを実践的に学べるほか、企業の組織構造や、業務フロー、チームワークの重要性を肌で感じることができます。

自分の適性や価値観を客観的に把握する機会にもなり、営業職の仕事を通じて「人と接する仕事に向いている」と気づいたり、逆に「ひとりで集中する仕事の方が自分には合っている」と気付くこともあります。

長期インターンでの経験をもとに就活の軸を定めれば、入社後のミスマッチ回避につながることもありますし、実際に働く環境を知ることで、企業選びの際に重視すべきポイントが明確になり、より具体的な志望動機を持って就職活動に臨めます。

長期インターンは、社会経験を積む場であると同時に、自分の適性や価値観を「経験を通して言語化できる場」として、就活意識の高い学生にも人気です。社会人としての基礎的なマナーやコミュニケーション能力も自然と身につくため、就職後のスムーズな適応にもつながりますよ。

②就職活動のガクチカを作りたいから

長期インターンは、就職活動のガクチカにも強いです

長期インターンでは、答えのない仕事に取り組んだり、成果や改善を求められる場面が多くあります。新規顧客開拓のための施策立案、既存サービスの改善提案、チームでのプロジェクト運営など、責任を持って取り組む業務は多くの学びにつながります。

実務に基づいた経験は、自分の成長や行動を具体的に伝えるうえで、説得力あるガクチカ作りになりますし、数値で表せる成果があれば、より客観的で印象に残るエピソードとして活用できます。

企業が評価するポイントは、「何をしたか」だけでなく「そこから何を学び、どう活かしたか」というプロセスです。困難に直面した際の対処法、チームメンバーとの協力方法、失敗から得た教訓など、社会人として必要な思考力や行動力を具体的に示せます。

アルバイトや部活動とは異なる立場・責任の中で取り組む長期インターンは、アピールの幅を広げる武器になります。企業の一員として働いた経験は、就職活動において他の学生との差別化を図る重要な要素となりますよ。(関連:長期インターンは就活に有利になる?

③興味のある業界や仕事があるから

長期インターンに参加すれば、興味のある業界や仕事の理解を深めることができます

会社説明会や採用サイトでは得られない、実際の仕事内容や職場の雰囲気に触れることで、自分との相性を具体的に見極められます。業務の難易度、求められるスキル、働く環境の実態など、入社前に知っておくべき情報を詳細に把握できます。

なかには、「イメージと違った…」と気づくことで、志望業界を見直すケースもあり、入社後のギャップを防ぐうえでも有効です。早い段階で適性を見極めることで、本当に自分に合った業界や職種を見つけるきっかけになります。

興味ある仕事に携わることで、将来像がより明確になり、就活へのモチベーションが自然と高まる効果も期待できます。業界の最新動向や求められる人材像を理解することで、就職活動での企業選びや自己PRの方向性も定まりやすくなります。

長期インターンは、志望業界への理解と納得感を深め、就活の軸づくりに貢献する貴重な経験です。業界の第一線で働く社員との交流を通じて、キャリアパスの具体的なイメージも描きやすくなるでしょう。

④アルバイトよりも身に付くスキルが大きいから

長期インターンは、アルバイトよりも身に付くスキルが多い傾向があります

指示通りに動くアルバイトとは異なり、自ら考えて行動する力や、課題に向き合う思考力などが自然と身につきます。問題発見から解決策の立案、実行、検証まで一連のプロセスを経験することで、論理的思考力と実行力の両方を鍛えられます。

  • コミュニケーション力(メール作成、電話対応、プレゼンテーション)
  • データ分析・活用力(Excel、PowerPoint、各種分析ツールの使用)
  • プロジェクト管理力(スケジュール管理、進捗確認、品質管理)
  • 問題解決力(課題の特定、原因分析、改善策の立案・実行)

「難しそう…」と不安に感じる一方で、得られる学びの大きさに魅力を感じて、参加を決める学生も多いです。実際、多くの企業では初心者向けの研修制度やメンター制度を用意しており、段階的にスキルアップできる環境が整っています。

時給より経験値を重視する人にとって、長期インターンはスキルと成長を同時に得られる貴重な機会として選ばれています。習得したスキルは就職活動での強力なアピール材料となり、入社後の業務にも直結するため、将来への投資としての価値も高いですよ(関連:就活に有利なバイトおすすめ人気ランキング

⑤アルバイトよりも高時給の仕事が多いから

長期インターンは、アルバイトよりも高時給であることが多いです

特に営業やマーケティング、エンジニアなど、専門性が求められる業務では、一般的なアルバイト時給額よりも高く設定されていることもあります。東京都内の場合、一般的なアルバイトの時給が1,200円程度なのに対し、長期インターンでは時給1,200円〜2,000円以上の時給を設定している企業も珍しくありません。

業務レベルや責任も大きくなりますが、その分、自分が担う仕事の価値に納得して働けます。成果に応じたインセンティブ制度を導入している企業もあり、頑張りが直接収入に反映される環境で働けることは、モチベーション向上にもつながります。

さらに、長期インターンでの実績が評価され、内定をもらうケースも増えています。企業側も優秀なインターン生を囲い込みたいと考えているため、他の学生よりも有利な条件で就職活動を進められる可能性もありますよ。

長期インターンの給料に関する詳しい情報はこちら(長期インターンの給料事情)を読んでみてください。

長期インターンに参加しない学生がやるべきこと

続いては、長期インターンに参加しない学生が最低限やっておくべき就活対策をご紹介します

それぞれ解説します。

①短期インターンに参加する

長期インターンの参加が難しい場合は、短期インターンに参加して企業理解を深めましょう

短期インターンは、数日〜1週間程度で参加できるため、長期インターンよりも多くの業界・企業に触れられる貴重なチャンスです。

短期インターンの最大のメリットは、限られた時間で企業の核心部分を集中的に学べることです。実際に社員の働く様子を観察したり、グループワークや企画提案などの実践的なワークに取り組んだりする中で、企業ごとの雰囲気、価値観、働き方の違いを肌で感じられます。

「自分にとって働きやすい環境とは何か」「興味の持てる仕事内容はどのようなものか」「どのような企業文化が自分に合うか」といった視点で複数企業を比較することで、企業選びの明確な条件や自分に向いている環境の共通点に気づけます。

複数社の短期インターンに参加すれば、就活における判断材料が大幅に増え、より納得感のある選択につながります。参加後は必ず振り返りを行い、学んだことや感じたことを記録しておくことで、面接時の具体的なエピソードとしても活用できますよ。(関連:長期インターンと短期インターンの違い

②学業、部活、サークルで圧倒的成果を出す

長期インターンの代わりに、学業・部活動・サークルで圧倒的な成果を出すことも有効です

学業面では、単に高いGPAを維持するだけでなく、研究活動での新しい発見、学会発表、論文執筆、難易度の高いプロジェクトへの挑戦などが評価されます。

部活動では県大会優勝を目指したプロセス、チーム内での役割、困難を乗り越えた経験などが重要です。サークル運営においては、イベントの企画・運営、新入生獲得のための施策立案、予算管理などの実践的な経験が価値を持ちます。

特に重要なのは、ただ成果を出すだけでなく、その過程で発揮した主体性や行動力を具体的に言語化できることです。「なぜその目標を設定したのか」「どのような課題があり、どう解決したのか」「周囲とどのように協力したのか」といった点を明確に伝えられれば、長期インターン経験に匹敵する強みとしてアピールできます。

頑張った場がどこであれ、取り組んだ過程や成果を具体的かつ客観的に示せば、選考において十分に評価される材料になります。

③資格取得など、スキルを身につける

長期インターンの代わりに、資格取得やスキルを身につけることも有効です

代表的な資格として、TOEIC(700点以上が目安)、簿記検定(2級以上)、ITパスポート、基本情報技術者試験、宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナーなどがあります。

また、業界特化型の資格や、デジタルマーケティング、データ分析、プログラミングスキルなどの実践的なスキルも高く評価されます。

資格取得の際は、計画的な学習スケジュールの作成、効率的な勉強法の確立、継続的な努力などのプロセスも重要な要素となります。

エントリーシートや面接で伝える際は、ただ取得しただけではなく、「なぜその資格を学ぼうと思ったのか」「どのような困難があり、どう克服したのか」「今後どう活かしたいのか」といった視点を加えることで、目的意識や実行力、将来への展望が伝わりやすくなります。

自分の力でスキルを磨いた経験は、自己成長への意欲と実現力を示すアピールポイントとして、選考で大いに活用していきましょう。

大学生におすすめの資格はこちらの記事(大学生におすすめの資格)を参考にしてみてください。

④留学やボランティアなどの外部経験を積む

留学やボランティア活動など、学外での積極的な挑戦は多角的な成長機会を提供してくれます

留学経験では、語学力の向上はもちろん、異文化理解、適応力、コミュニケーション能力、自立性などの総合的なスキルが身につきます。現地での授業、プロジェクト活動、プレゼンテーション、グループワークは、実践的な国際経験として高く評価されます。

また、予期しない問題への対処や、文化の違いから生じる課題の解決経験は、変化への適応力や問題解決能力を証明する具体例となります。

ボランティア活動では、地域課題に向き合った経験、異なる世代や背景を持つ人々との協働、社会貢献への意識などが重要な要素となります。災害支援、教育支援、環境保護、高齢者支援など、様々な分野での活動経験は、社会への関心の高さと行動力を示します。

これらの外部経験の価値は、参加したこと自体ではなく、その環境で何を学び、どのような成長を遂げたかにあります。自分の選択で新しい環境に身を置き、積極的に行動した経験は、主体性と挑戦精神を伝える強力な取り組みとして、企業からの高い評価につながります。

⑤アルバイトで責任ある役割を担う

アルバイト経験は多くの学生が持つ共通の経験ですが、責任ある役割を担うことで就活において強力なアピール材料に変えることができます

重要なのは、単なる作業者ではなく、職場の改善や成果向上に貢献する姿勢を示すことです。

責任ある役割の具体例として、新人の指導・育成、シフト管理、売上分析と改善提案、顧客サービスの向上、店舗運営の効率化、イベント企画・実施などがあります。これらの経験は、リーダーシップ、コミュニケーション能力、分析力、実行力を証明する貴重な機会となります。

さらに重要なのは、任された役割をどのように捉えて行動し、どのような結果を出したかを具体的に言語化することです。

「売上向上のために顧客分析を行い、新しい接客手法を提案した結果、担当時間帯の売上が15%向上した」「新人育成マニュアルを作成し、研修期間を従来の半分に短縮しながら、業務習得度を向上させた」など、数値を交えた具体的な成果があると説得力が大幅に増します。

どのような経験でも、真摯に向き合い、改善や成長を意識した行動を取ることで、長期インターン並みの価値ある経験に変えることができます。日頃から自分なりの工夫を取り入れながら、主体的に行動することを心がけましょう。

長期インターンの参加を検討する時のポイント

続いては、長期インターンの参加を検討するうえでチェックしておきたい3つのポイントを解説します

キャリアや就活における目的を達成する手段として、長期インターンが適切かどうかを判断しましょう。

①明確な目的意識があるか

長期インターンは、数ヶ月に渡って参加するプログラムだからこそ目的意識の有無によって学びの質が大きく変わります

参加目的が明確な学生ほど、積極的に課題に取り組み、メンターや社員からのフィードバックを吸収し、自分なりの学びに昇華させています。

目的を持つことで、業務に対する主体性が生まれますし、疑問点や改善提案を積極的に発信できるようになります。また日々の業務を通じて、自分の成長を実感しやすくなるため、モチベーションの維持にもつながります。

目的を持つことで得られるメリットは多岐にわたります。業務に対する主体性が生まれ、疑問点や改善提案を積極的に発信できるようになります。また、日々の業務を通じて自分の成長を実感しやすくなり、モチベーションの維持にもつながります。

目的が曖昧なままだと、業務がルーティン化しやすく、思考力やスキルの習得にもつながらないまま終えてしまう可能性があります。「なんとなく経験になりそう」「履歴書に書けそう」程度の動機では、困難な場面に直面した際に乗り越える原動力が不足します。

参加する前に「何を得たいのか」「どのような成長を遂げたいのか」という目的を明確にしておくことが、長期インターンを価値ある経験に変えるポイントです。目的設定の際は、抽象的な表現ではなく、具体的で測定可能な目標として言語化することを心がけましょう。

②時間的な余裕があるか

長期インターンは、数か月にわたって継続的に参加することが前提のため、学業やアルバイト・サークルなど学生生活とのバランスを考慮する必要があります

一般的に、長期インターンは週15時間以上の稼働が求められることが多く、授業やサークル活動との両立が難しく、断念する方も少なくありません。無理やり時間を確保しても、学業の成績低下、アルバイト先での責任感の欠如、サークル活動への参加率低下など、複数の領域で悪影響が生じては本末転倒です。

  • 必修科目や重要な専門科目の履修状況
  • 既存のアルバイトやサークル活動の時間
  • 就職活動の時期との重複
  • 家族や友人との時間確保の必要性
  • 自分自身のリフレッシュ時間

など、総合的に時間を管理して検討しましょう。

時間に余裕のある時期や、他の予定の優先順位を調整できる状況であれば、長期インターンへの参加は大きな成長の機会になります。特に1~2年生の時期や、就職活動本格化前の3年生前期などは、長期インターンに集中して取り組める貴重な期間と言えるでしょう。

就活前に焦って参加するのではなく、学生生活と並行して継続できるスケジュールかを見通したうえで、参加を検討しましょう。無理のないスケジュールで参加することで、長期インターンでの学びを他の活動にも活かせる相乗効果が期待できますよ。

③1年以上続ける覚悟があるか

長期インターンを始める際は、1年以上継続して取り組む覚悟が求められます

多くの企業では、インターン生が戦力として機能し始める前でに3~6か月程度の育成期間を設けており、基本的な業務理解や慣れの後に、徐々に責任のある仕事を任せられようになります。

企業側も、一社員としてインターン生を育成する姿勢で受け入れており、研修費用、指導社員の時間、プロジェクトへの参画機会など、相当なリソースを投下しています。早期離脱を前提とした受け入れは基本的に想定しておらず、長期的な戦力としての活躍を期待しています。

短期間での離脱が企業に与える影響は軽視できません。引き継ぎ業務の発生、新たな人材確保の必要性、チーム内のモチベーション低下など、多方面にわたって負担が生じます。また、自分自身にとっても、中途半端な経験で終わることで得られるはずだった学びや成長機会を逸失するリスクがあります。

気軽な気持ちで始めてしまうと、企業にも自分にも負担がかかり、せっかくの成長機会を活かせない可能性があります。長期インターンへの参加を検討する際は、「最後までやり切れるか」という視点で、自分の覚悟と向き合って決めましょう。

長期インターンの参加率に関する疑問を解決

最後に、長期インターンの参加率に関する疑問を紹介していきます

ちょっとした不安は早めに解決しておきましょう。

①長期インターンは就活に有利になりますか?

就活で有利になる可能性はありますが、必ずしもそうとは限りません

長期インターンの経験が就活に与える影響は、参加の仕方や得られた成果によって大きく異なります。

長期インターンが就活で評価される主な理由は、実務経験を通じた具体的な成長や学びにあります。企業の採用担当者は、学生がどのような課題に直面し、どのように解決したか、そのプロセスで何を学んだかを重視します。

「参加すれば誰でも有利になる」というわけではなく、どのような姿勢で取り組み、どのような成長を遂げたかが重要です。受け身の姿勢で業務をこなすだけでは、アルバイト経験との差別化が図れません。

長期インターンに参加していなくても、他の経験から得た学びをしっかり言語化できれば、就活で十分にアピールできますよ。

②大学3年生から始めても遅くないですか?

大学3年生から始めても遅くありません

実際に、大学3年生の春や夏から長期インターンを始める方は多くいますし、『Renew』でも多くの就活生から相談をいただいています。

就活との両立を不安に感じる方も多いですが、短期インターンと並行しながら、長期インターンに参加する方も多いですし、業界研究や企業研究と一緒に、ガクチカを作れることは非常に有利な経験となります。

むしろ、大学3年生からの方が就活との関連性や目的意識が明確な分、日々の取り組みから得られる学びも大きくなります。「この経験を就活でどう活かすか」「将来のキャリアにどうつなげるか」といった視点を持ちながら業務に取り組めるため、戦略的な経験積みが可能になります。

興味を持った今こそが、動き出すベストなタイミングです。まずは情報収集から始め、自分の興味・関心に合致する企業を探し、応募を具体的に検討してみましょう。(関連:長期インターンは3年秋から遅い?

③長期インターンとアルバイトはどちらを優先するべきですか?

目的と状況に合わせて優先度を判断しましょう

長期インターンは、平日日中の稼働が求められるため、稼働時間に限りがありますが、アルバイトなら土日や夜間に働くこともできます。どちらも給料が貰えるため、生活スタイルに合わせて選択するのが良いでしょう。

一方で、キャリア形成の観点では長期インターンがおすすめです。将来志望する業界や職種に直結する実務経験を積めることで、就職活動での差別化や入社後のスムーズな適応が期待できます。

大学生活の時間を使って、将来のキャリアに直結する経験を積みたい、実践の場でスキルを磨きたいという目的があるなら、長期インターンへの参加を検討してみてください。(関連:長期インターンとアルバイトの違い

まとめ

最後に本記事をまとめます。

  • 長期インターンの参加率は低いものの、参加する学生は将来を見据えて明確な目的意識を持って取り組んでいる。
  • 長期インターンに参加しなくても、短期インターンや学業、部活、アルバイトなどの経験を通じて就活力を高めることも可能。
  • 長期インターンに限らず、就活では自分の目的に合った選択肢を選び、納得感を持って行動することが大切。

長期インターンに参加しないことで、後々の就活が不利になるわけではありません。しかし、長期インターンで得られる経験は、就活だけでなく人生においても大きな財産となります。

目的意識や時間的な余裕がある人にとって、長期インターンは十分に挑戦する価値のある活動です。自分の状況や目的をふまえて、前向きに検討してみてくださいね。

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参考文献

厚生労働省 インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る取組の推進に当たっての基本的考え方
令和5年度から大学生等のインターンシップの取扱いが変わります
地域別最低賃金の全国一覧
採用選考に関するアンケート
労働法制の動向
雇用均等基本調査若年者雇用に関する参考資料
文部科学省 大学等におけるインターンシップの推進
経済産業省 インターンシップ推進
インターンシップ活用ガイド
ジョブカフェ
内閣府 働き方の変化と経済・国民生活への影響
総務省
総務省統計局
労働力調査(基本集計)
雇用者(正規・非正規の職員・従業員の動向など)
独立行政法人労働政策研究・研修機構 就労等に関する若者の意識
入職初期のキャリア形成と世代間コミュニケーションに関する調査