長期インターンは掛け持ちできる？バイトとの両立は？知っておきたい注意点を解説

長期インターンを探していると、新しい長期インターンを始めたい、長期インターンを掛け持ちしたいと考えるひともいると思います。

長期インターンの掛け持ちは、多くの企業の働き方を知れますし、さまざまなスキルを身につけるチャンスでもありますが、労働時間が増えるぶん、スケジュール管理や学業との両立が難しくなるデメリットもあります。

本記事では、長期インターンの掛け持ちについて、メリットやデメリット、掛け持ちする際の注意点をまとめました。

長期インターンの掛け持ちについて悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。

長期インターンの掛け持ちはできる？

結論から言うと、長期インターンの掛け持ちはできます。

実際に少数にはなりますが、長期インターン先を掛け持ちしている学生もいますし、学業やアルバイトと両立して参加している学生もいます。

とはいえ、長期インターンの掛け持ちが上手くいくかどうかは、その人の考え方や働き方、自由な時間の使い方によるため、一概に全員が全員うまくいくとも言い切れません。

また、長期インターンの掛け持ちを考える際には「どうして掛け持ちをしたいのか」を入念に深掘りすることをおすすめします。

長期インターンの掛け持ちを考える理由はひとそれぞれですが、ひとつの長期インターン先で叶えられないかを考えるのも、自己成長を考える際には重要な行動です。

長期インターンを掛け持ちするのは、刺激的で短期的な成長速度は早い一方で、それぞれの長期インターンのコミット率が下がり、信頼低下につながる可能性もあります。

実際に長期インターンの掛け持ちをしてみると、結局どちらかの長期インターンに集中したい意志も出てきて、中途半端に辞めてしまった、なんてこともよくあります。長期インターンの掛け持ちは、慎重に考えていきましょう。

長期インターンの掛け持ちをするメリット

長期インターンの掛け持ちをするメリットは３つあります。

• メリット①：多くの企業の働き方を知れる
• メリット②：さまざまなスキルが身につく
• メリット③：社会人との繋がりが増える

それぞれ解説します。

掛け持ちするメリット①
多くの企業の働き方を知れる

長期インターンを掛け持ちする１つ目のメリットは、多くの企業の働き方を知れることです。

仮に同じ業界や同じ職種であっても、働き方や文化はそれぞれの企業ごとに特徴があります。

そのため、複数の企業に長期インターンとして働くことで、様々な仕事のスタイルや仕事の進め方、企業の文化などを知ることができます。また、学生のうちに多くの企業の働き方を知っておくことで、将来本格的に就職活動をする際に自分がどのような企業と相性が良いのかという判断もできるようになります。

社会人になると、そう簡単に何度も転職できるものではありません。そのため、複数の会社の働き方を知れるのは、長期インターンを掛け持ちすることのメリットと言えるでしょう。

掛け持ちするメリット②
さまざまなスキルが身につく

２つ目のメリットは、さまざまなスキルが身につくことです。

特に、異なる仕事内容や職種のインターンに参加をすることで、より多くのスキルを身に付けることができます。

例えば、営業とマーケティングの両方のスキルを身に付けたいという場合など、一つの長期インターンで両方を学ぶことは難しいため、掛け持ちをする方が効果的と言えます。

ただし、身につくスキルは費やした時間に比例するため、どちらも中途半端にならないような注意は必要です。

掛け持ちするメリット③
社会人との繋がりが増える

３つ目のメリットは、社会人との繋がりが増えることです。

長期インターンは学生のうちに実務経験を積み、スキルや知識を身に付けることが大きな目的です。ただ、それだけではなく、社会人との繋がりを持てることも長期インターンの魅力の１つです。

社会人の方々と関わりを持つことで、仕事のリアルや本音を知ることができたり、キャリアに関する悩みを相談できたりなどと様々なメリットや学びを得ることができます。

そのため、長期インターンとして複数の企業に所属することで、より多くの社会人との繋がりを持つことができますし、その分学べることも多くなります。

普段の学生生活では社会人との接点を持つ機会はそれほど多くはないため、長期インターンを掛け持ちすることのメリットとも言えるでしょう。

長期インターンの掛け持ちをするデメリット

長期インターンの掛け持ちをするデメリットは３つあります。

• デメリット①：労働時間が増えて忙しくなる
• デメリット②：スケジュール管理が大変
• デメリット③：中途半端になりやすい

それぞれ解説します。

掛け持ちするデメリット①
労働時間が増えて忙しくなる

掛け持ちをする１つ目のデメリットは、労働時間が増えて忙しくなることです。

長期インターンを掛け持ちすることで、当然ながら1社の長期インターンに参加するより労働時間が増えます。ちなみに長期インターンの多くは、平均的に週10~20時間程度の勤務を求められます。そのため、仮に2社掛け持ちをした場合、週20~40時間程度もの労働時間が必要になるのです。

もちろん、これを授業との両立する必要がありますから、長期インターンを掛け持ちする場合は非常に忙しい日々になることが分かります。

忙しくても掛け持ちをしたいという方は、長期インターンの中でも土日や平日の夕方以降にも勤務できる企業を探すことをおすすめします。

掛け持ちするデメリット②
スケジュール管理が大変

２つ目は、スケジュール管理が大変なことです。

長期インターンの多くは、シフト制で自分の働ける時間をあらかじめ企業と調整します。掛け持ちをする場合は、それぞれの企業のシフト管理を行う必要があるため、スケジュール管理が煩雑になってしまいます。

また、ほとんどの仕事には期日があるため、働く時間のスケジュール管理だけではなく、業務のスケジュール管理も必要になります。

簡単そうに聞こえるかもしれませんが、実際に仕事を行うと様々な業務を併行して行うことから想像よりもスケジュール管理が大変であり、管理を怠ってしまうと、仕事の抜け漏れなども発生してしまいます。

掛け持ちする場合は、管理方法なども検討して進めましょう。

掛け持ちするデメリット③
中途半端になりやすい

３つ目は、中途半端になりやすいことです。

掛け持ちで長期インターンを行うことで、学べることが多くなるメリットがある一方で、その分仕事を覚える時間が倍必要になります。結果的に、インプットが追い付かず両方とも中途半端になってしまう可能性が高くなります。

そのため、掛け持ちをする場合であっても、同時に2社の長期インターンを始めるのではなく、一方の長期インターンに慣れてから始める方が良いでしょう。

長期インターンの掛け持ちをする際の注意点

長期インターンの掛け持ちをする際の注意点も知っておきましょう。

• 注意点①：学業に支障が出ないようにする
• 注意点②：年収103万円を超えないようにする
• 注意点③：長期インターンの情報管理に注意する

それぞれ解説します。

掛け持ちする注意点①
学業に支障が出ないようにする

１つ目の注意点は、学業に支障が出ないようにすることです。

長期インターンは、短期インターンとは異なり多くの時間を費やす必要があります。また、長期インターンの多くは平日の日中に勤務する必要があるため、必然的に授業との両立が求められます。

そのため、長期インターンを掛け持ちし、時間を割きすぎてしまった結果、授業が疎かになって単位を落としてしまったという事態が発生する可能性もあります。

将来のキャリアや就職活動を見据えて、早期から長期インターンに参加をしたにもかかわらず、単位を落とし留年してしまったら就職時期も遅れてしまうため、元も子もありません。必ず授業との兼ね合いも考えて参加するようにしましょう。

掛け持ちする注意点①
年収103万円を超えないようにする

２つ目の注意点は、年収103万円を超えないようにすることです。

アルバイトをする際に年間103万円以上稼いではいけないという話を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。実際に、103万円以上稼いでしまうと、親の扶養から外れて所得税の支払いが発生してしまいます。親の扶養が外れると、親が支払う税金が増えてしまうのです。

この103万円の壁というのは当然ながら長期インターンシップで受け取る給料も含まれます。掛け持ちをすることで収入が増える可能性が高いため、年間の給料次第では、所得税を引かれて損をしてしまう可能性すらあります。

気にしないのであれば問題ありませんが、103万円を超えない程度にコントロールすることが無難です。

掛け持ちする注意点①
長期インターンの情報管理に注意する

３つ目は、長期インターンの情報管理に注意することです。

企業で働くと、多くの機微情報や社外には公開してないけない社外秘の情報など多くの情報を知ることになります。万が一そのような情報を口外してしまった場合、コンプライアンス違反になることはもちろんのこと、内容によっては、大きな問題（個人情報の漏洩など）にも繋がる可能性すらあります。

掛け持ちをすることで、多くの情報を得ることになるため、必ず情報管理には細心の注意を払いましょう。また、貸与されている情報機器（PCや携帯、タブレットなど）の紛失なども情報漏洩に繋がる可能性もあるため、取り扱いには注意をしましょう。

長期インターンの掛け持ちに関する疑問を解決

最後に、長期インターンの掛け持ちについてよくある質問をまとめました。

• 質問①：長期インターンの掛け持ちはうまくいきますか？
• 質問②：長期インターンの掛け持ちは会社に言う必要ありますか？
• 質問③：長期インターンを掛け持ちしていることは会社にバレますか？
• 質問④：長期インターンとアルバイトの掛け持ちは大丈夫ですか？

それぞれ解説します。

①長期インターンの掛け持ちはうまくいきますか？

うまくいくかは本人次第です。

掛け持ちする上で最も重要なポイントは、大学の授業と両立するために働く時間をうまく調整することです。掛け持ちすることで、労働時間が増えるため、全休の日や空コマ、授業後を有効活用をしましょう。

例えば、リモートで勤務ができる企業や土日に働くことができる長期インターンであれば、授業の合間や休日を活用できるためおすすめです。

②長期インターンの掛け持ちは会社に言う必要ありますか？

必ず伝えなければいけないという義務はありません。

ただ、伝えておいた方がシフトの調整がしやすいですし、掛け持ちしても働けるような工夫がしやすくなります。一方で、求められる勤務時間が多い企業の場合、掛け持ちをすることで稼働時間が限られてしまうため、マイナスな印象を与えてしまう可能性もあります。

そのため、状況や企業に合わせて伝えてみると良いでしょう。

③長期インターンを掛け持ちしていることは会社にバレますか？

企業側に確認する方法はないため、口外しない限りバレることはありません。

掛け持ちしていることを何らかの理由で会社に知られたくない場合は、伝える必要はありません。

④長期インターンとアルバイトの掛け持ちは大丈夫ですか？

掛け持ちすること自体に問題はありません。

ただし、長期インターンの掛け持ちと同様に、働く時間が増えて忙しくなったり、103万の収入の壁の問題もあるため、時間や収入のバランスを見ながら掛け持ちをしましょう。

また、必ず学業を疎かにしない程度に掛け持ちすることを推奨します。

まとめ

本記事では、長期インターンの掛け持ちについて、メリットやデメリット、掛け持ちする際の注意点を解説してきました。

要点をまとめます。

• 掛け持ちをすることで、様々なスキルが身についたり、より多くの企業を知ることができる
• 掛け持ちはスケジュール管理が大変でともに中途半端になる可能性も高い
• 学業に支障が出ない程度に掛け持ちを行いましょう

長期インターンの掛け持ちには、様々なメリット・デメリットがあります。メリットばかりを優先して動いてしまうと、全てが中途半端になってしまったり、いざ始めてから後悔してしまう可能性も高くなります。

必ずメリットもデメリットも理解した上で、慎重に考えて意思決定をしましょう。