就活に有利なバイトおすすめランキング！就職に役立つアルバイト事情をご紹介

就活が有利になるアルバイトを知っていますか？

アルバイトには沢山の種類がありますが、アルバイト自体が有利になることはなく、アルバイトを通して得られる経験や身につくスキルが就職活動において有利になります。

本記事では、就活専門家の筆者が『就活が有利になるアルバイト』をおすすめ順にまとめました。

アルバイト経験は就活でアピールするネタになる

アルバイトの経験は、なぜ就活を有利に進めることに繋がるのでしょうか。

就職活動の書類選考や面接において、人柄やどのようなことを頑張る人なのかを見極める質問として、「学生時代に頑張ったことは何ですか？」「自己PRをしてください」という質問をよくされます。

その際の回答として「アルバイトの経験」はアピールのネタの1つになります。アルバイト以外にも部活動やサークル活動、ボランティア、留学など何でも構いませんが、アルバイトは労働経験のため、他のネタよりも仕事のイメージに繋がりやすいというメリットがあります。

就活に有利なバイトの種類

学生時代に力を入れたことや、自己PRなど、就活のアピール材料になるアルバイトは２種類あります。

• 企業バイト（長期インターン）
• アルバイト

それぞれ解説します

①企業バイト（長期インターン）

就活に有利なアルバイトを考えるなら、企業で働くアルバイト（＝長期インターンシップ）が圧倒的におすすめです。

企業バイトとは、一般企業が募集しているアルバイトのことで、営業職やマーケティング職、エンジニア、デザイナーなど、さまざまな職種で募集されているのが特徴です。

経験する職種は〇〇が有利などはありませんが、将来就きたい職種が明確にある場合は、その職種の企業バイト・長期インターンに参加することをおすすめします。

企業バイト（長期インターン）がなぜ就活に有利なのかを解説すると、実務経験を積めたり、専門スキルを身に付けたりすることができるためです。

例えば、営業職のアルバイトでは、実際に自社のサービスを売るためにアポイントを取って商談へ行き、売上を上げるところまでを経験できます。

そのような経験や企業バイト・長期インターンを通じて出した成果は、実際の就職活動において非常に大きなアピールポイントになります。

また、アルバイトよりも企業バイト（長期インターン）を行っている人の方が数として少ないため、希少性という意味でも他の学生と比較して差別化を図ることができるかもしれません

②アルバイト

通常のアルバイトは、何でもやれば就活に有利になるというわけではありません。

就職を希望する職種に必要となるスキルを身に付けられるアルバイトであれば、即戦力として評価される可能性があります。

例えば、分かりやすい例を出すと、営業職を希望する場合、企業はコミュニケーション能力が高い人と低い人のどちらを選ぶと思いますか？もちろん、コミュニケーション能力が低い人より高い人の方がよいですよね。

コミュニケーション能力を学生のうちに身に付けることができるアルバイトとは、接客業（飲食やショップ店員など）などが挙げられます。

このように、アルバイト自体をやっていることが大切なのではなく、アルバイトを通じて身につく経験やスキルが就職の際に評価される可能性があるということです。

勘違いをしないでほしいこととしては、アルバイト経験が無い人は不利になるわけではありません。コミュニケーション能力という点では、接客業のアルバイト以外にも部活動・サークル活動やボランティアなどでも身に付けることができるためです。

就活に有利なおすすめバイトランキング

ここからは、就活に有利なアルバイトをランキング形式で1位～10位までご紹介します！

• ①企業バイト（長期インターン）
• ②スターバックス・マクドナルド・ディズニーランド
• ③コールセンター
• ④塾講師
• ⑤ブライダル業界
• ⑥ホテルスタッフ
• ⑦売り子
• ⑧接客業（飲食・アパレル）
• ⑨事務・データ入力
• ⑩受付

【1位】企業バイト（長期インターン）

第1位は、企業バイト（長期インターン）です。

企業バイト（長期インターン）では、実務経験を積むことができたり、専門スキル・知識を身につけることができます。本来、学生のうちからこれらの経験や知識・スキルを身に付ける機会はほとんどありません。

また、将来就きたい・興味のある会社や職種がある人は、就職したい企業や同職種の企業バイト（長期インターン）をすることもおすすめです。就職したい企業のバイトやインターンに参加をして、その中で成果を出すことができれば、そのまま内定に直結するケースも少なくありません。

また、同職種のインターンを経験している場合も、入社後の活躍イメージをアピールすることができるため、企業から高評価にも繋がる可能性があります。

【2位】スターバックス・マクドナルド・ディズニーランド

第2位は、スターバックス・マクドナルド・ディズニーランドのアルバイトです。

1つ目の理由は、新人教育体制が非常に整っていることです。

また、いずれも「お客様目線」を非常に大切にしている企業です。教育に力を入れており、なおかつお客様目線の接客を大切にしているため、アルバイト一人ひとりの接客の質や一般的なマナーが非常に優れています。

2つ目の理由は、主体性が高い人が多いことです。

「スターバックスには接客マニュアルが無い」という話が有名です。理由は、「スタッフ全員の自主性や創意工夫を引き出すため」あえてマニュアルをつくっていません。

そのため、アルバイト含めて、スタッフ全員がお客さまに喜んでもらうためにはどうしたらいいかを考えることになり、働くことを通じて主体性を身に付けることができます。

「スターバックス」「マクドナルド」「ディズニーランド」のアルバイト経験者＝「高いホスピタリティ精神に乗っ取った行動ができたり、主体性が高い人」と期待ができるため、採用担当者からも好印象になる傾向があります。

【3位】コールセンター

第3位は、コールセンターのアルバイトです。

コールセンターのアルバイトでは、正しい言葉遣いや電話マナーを身に付けることができます。

また、それだけではなく、お客様からの問い合わせ対応を行うため、即座に状況を把握する能力や相手に対して、分かりやすく説明をするといったスキルも身に付けることができます。

言葉遣いや電話のマナーは、多くの企業で入社時に研修があります。そのため、基礎的なビジネススキルを入社前から身に付けている学生は、それほど丁寧な教育をする必要が無いため、採用担当から高評価を受けやすいです。

また、状況把握能力と相手にわかりやすく説明する能力は、コールセンターの業務に限らず、どんな仕事であっても非常に重宝される能力です。

社会人として必要な基礎スキルに限らず、様々な能力を身に付けることができるコールセンターのアルバイト経験は就活を有利に進めることができる経験と言えるでしょう。

【4位】塾講師

第４位は、塾講師のアルバイトです。

塾講師のアルバイトが評価されるポイントは「相手の状況を理解し、分かりやすく伝える能力」が身につくことです。「相手に正確に伝える」だけでなく、「相手のレベルや状況に合わせて分かりやすく伝える」ことが重要です。

塾講師は、様々な生徒に対して勉強を教えると思いますが、人によってできるレベルが違いますよね。そのため、一人ひとりのレベルに合わせて教え方を変える必要があります。

これは、社会人になっても非常に重宝される能力です。

例えば、あなたが新型スマートフォンを売る営業マンだったとしましょう。今までガラケーしか使ったことのないお客様とすでにスマートフォンを使っているお客様がいたとします。

両方のお客様に対して同じ売り込み方をしますか？おそらくデキる営業マンであれば、前者のお客様に対しては、ガラケーとスマートフォンの違いからスマートフォンへ切り替えるメリットから説明します。それに対して後者のお客様に対しては、今使用しているスマートフォンよりも優れている点を説明すると思います。

当たり前のように聞こえますが、社会人になっても意外とできる人が少ないのが事実です。営業だけでなく、社内のコミュニケーションにおいても必要なスキルのため、塾講師のアルバイトを通じて身につく「相手の状況を理解し、分かりやすく伝える能力」は、就活においても高く評価されるでしょう。

【5位】ブライダル業界

第５位は、ブライダル業界（結婚式場等）のアルバイトです。

ブライダル業界でのアルバイトが評価されるポイントは「ホスピタリティの高い接客スキル」と「チームで仕事をする能力」が身につくことです。

結婚式場は、居酒屋やレストランなどとは違ったフォーマルな場所です。そのため、言葉遣いやマナーや身だしなみなどにも非常に細かいルールがあります。そのため、社会人としての一般マナーはもちろん、立ち振る舞いなどを非常に高いレベルで身に付けることができます。

また、接客マナーだけでなく、スタッフ同士でうまく連携をすることや状況に応じて臨機応変に対応を行うことも重要になってきます。

特に、一般的なマナーや良い立ち振る舞いができるという点については、面接時にも第一印象として好印象を与えられるでしょう。

【6位】ホテルスタッフ

第６位は、ホテルスタッフのアルバイトです。

ホテルの中でも特におすすめできるのは「ラグジュアリーホテル」のスタッフです。

理由としては、ブライダルのアルバイトと近い部分がありますが、特にラグジュアリーホテルでは、質の高い接客サービスが求められます。そのため、言葉遣いやマナーが身につくことはもちろん、宿泊客がどうしたら喜んでくれるかなどの気配りをするため、相手を配慮する能力を身に付けることもできます。

加えて、観光地などでは、外国人観光客も多く宿泊されるので、語学力がある人はアルバイトを通じて語学力を伸ばしたり、高いコミュニケーションスキルも身につくかもしれません。

ホテルスタッフのアルバイトは、社会人として必要な一般マナーや基礎スキルを多く学べるため、ホテル業界に就職をしたい人だけでなく、どんな人にもおすすめと言えます。

【7位】売り子

第７位は、売り子のアルバイトです。

一般的にイメージをしやすいのは球場のビールの売り子かと思います。

私も学生時代、球場で売り子のアルバイトをしていました。実は、売り子のアルバイトで売上を安定的に伸ばすためには、常連のお客様をいかに多く増やすかということが最も大切なんです。そのため、次も自分から買ってもらうにはどうしたらよいか考えてお客様と接するようになります。

そうすることで、コミュニケーション能力を身につけられることはもちろん、学生時代から顧客を持つ（自分のファンになってもらう）という経験ができます。

特に、将来営業職に就きたい人にとっては、自分のファンになってもらうという能力も非常に重要なため、おすすめのバイトと言えるでしょう。

【8位】接客業（飲食・アパレル）

第８位は、接客業（飲食のホールスタッフやアパレル店員など）のアルバイトです。

接客業の魅力と言えば、なんといっても接客スキルや高いコミュニケーションスキルが身につくことでしょう。

また、飲食店でのアルバイトでは、多くの場合、バイトリーダーというポジションがあります。バイトリーダーとは、他のアルバイトをまとめる役割をするリーダーポジションです。学生のうちから、人を管理するというマネジメント能力やリーダーシップを学ぶことができるのは非常に貴重な経験と言えるでしょう。

コミュニケーションスキルやマネジメント能力は、どのような職種に就いたとしても必要不可欠な能力のため、接客業のアルバイトは就活においてもアピールすることができる経験と言えるでしょう。

ちなみに、7位までに紹介したアルバイトでも、コミュニケーションスキルを身に付けられるものをいくつかご紹介しましたが、接客業のアルバイトは多くの学生が経験をしているため、エピソードとしての希少性がやや低くなります。そのため、他のアルバイトと比較して、今回のランキングでは、低くしております。

【9位】事務・データ入力

第９位は、事務作業やデータ入力のアルバイトです。

事務作業やデータ入力のアルバイトでは、「効率よく正確に作業を行う能力」と「ExcelやWordなどのPCスキル」を身につけることができます。

多くの企業では、どのような職種であっても、基礎的なPCスキル（ExcelやWordなど）は必要不可欠です。一方で、PCスキルを身に付けることができるアルバイトは実はそれほど多くありません。

特に、将来一般職や事務職に就きたい人にとっては、事務やデータ入力のアルバイトを通じて身に付けることができるスキルは、入社してすぐに発揮できる能力になるため、非常におすすめです。

【10位】受付

第１０位は、受付のアルバイトです。

受付の仕事は、企業や店舗の顔となることから、表情やマナーなど好印象となる来客対応のスキルが求められます。また、来客対応だけに限らず、何かあった場合に受付スタッフに声をかけるお客様の多いため、柔軟な対応力も身につくアルバイトと言えます。

また、受付の中でもオフィスビルの受付の場合は、電話対応やメール対応などを行うケースもあります。

来客対応を通じてコミュニケーション能力が身につくだけはなく、働く場所によっては、庶務や電話メール対応など、基礎的なビジネススキルを身に付けることができるためおすすめのバイトと言えるでしょう。

就活に不利なアルバイトはある？

続いては、就活に不利なアルバイトについて深掘りしていきましょう。

• アルバイト未経験は就職に不利？
• 短期バイトは就活に不利？

それぞれ解説します。

アルバイト未経験は就職に不利？

結論から伝えると、アルバイト経験が無いから不採用になったり、就活が不利になることはありません。

あくまでアルバイトの経験やアルバイトを通じて培ったスキルは、就活でアピールすることができる材料の１つにすぎないからです。

アルバイトをしていない人であっても、部活動やサークル活動、ボランティア、留学など他に一生懸命に取り組んでいることがアピールできれば、全く問題ありません。

短期バイトは就活に不利？

結論から伝えると、短期バイトも就活に不利になることはありません。

しかし、通常のアルバイトと比較すると、身につくスキルが少ないかもしれません。なぜなら短期バイトはどちらかというと「稼ぐ」ことに重点を置いているケースが多いためです。

例えば、短期バイトには、引っ越しや倉庫作業、イベントの設営スタッフなどの肉体労働の仕事も多いですよね。忍耐力や体力をつけることはできますが、企業に就職して有利になるスキルとは言えないでしょう。

また、データ入力やイベントスタッフなど、短期バイトの中でも企業で活かせるスキルが身につく仕事はあります。ただ、短期間で終わってしまうため習熟度が低くなってしまうのが事実です。

お金を稼ぐことを目的にする人にはおすすめですが、将来に活かす能力・スキルをつけたいという人にはあまりおすすめではありません。

就活を考えるなら企業バイトが１番おすすめ

私個人的には、最も就活を有利に進めるためであれば企業バイト（長期インターンシップ）がおすすめです。

• メリット①：実務経験やビジネススキルが身につく
• メリット②：企業・業界・職種の理解が深まる
• メリット③：多くの社会人との接点を作れる

ここから詳しくご説明します。

メリット①：実務経験やビジネススキルが身につく

１つ目は、実務経験やビジネススキルを身に付けることができることです。

やはり、どのようなアルバイト経験よりも企業での実務経験は非常に貴重な経験です。

就職活動における選考で企業側は、入社後に活躍できそうな人かを見極めたいと考えています。ただ、どれだけ人柄や性格を知ることができたとしても、入社後に実際に働かないと分からないこともたくさんあります。

一方で、実務経験やビジネススキルがあれば、入社後に活躍してくれるイメージがつきやすいのです。

メリット②：企業・業界・職種の理解が深まる

２つ目は、企業や業界、職種の理解が深まることです。

就職活動が始まると、多くの学生が企業分析（志望する企業の事業内容や業務内容などを調べること）を行います。とはいえ、どれだけ調べてイメージができたとしても、現実と少なからずズレが出てしまうのが事実です。

近年では、20代の離職率が約3割と言われています。実は、「入社前に期待していた内容と違った」という理由で早期離職をしてしまう人も少なくありません。

一方、企業バイト（長期インターンシップ）では、学生のうちから企業内で働くことで、企業や業界、職種の理解を深めることができます。それだけでなく、仕事を通じて本当に自分自身に向いている企業なのか、仕事内容なのかをということを見極めることにも繋がるでしょう。

メリット③：多くの社会人との接点を作れる

３つ目は、学生のうちから多くの社会人との接点を作ることができることです。

普通の大学生活をしていて、多くの社会人と接する機会はほとんどありませんよね。学生のうちから多くの社会人との接点を持てることは、企業バイト（長期インターンシップ）の醍醐味の１つと言えます。

多くの社会人と話すことは、自分自身の知見を広げたり、視野を広げることに繋がります。また、誰もが就職活動を経て、社会人になっているため、就職に関する悩みや不安などがあれば沢山聞いてみると良いでしょう。

また、キャリアの考え方に正解はなく、一人ひとりの考え方があります。誰か一人の意見だけでなく、様々な考え方を知るためにも、多くの社会人と接点を持つことをおすすめします。

関連：長期インターンのメリット・デメリット

まとめ

就活に有利なアルバイトをランキング形式でご紹介しました。

• ①企業バイト（長期インターン）
• ②スターバックス・マクドナルド・ディズニーランド
• ③コールセンター
• ④塾講師
• ⑤ブライダル業界
• ⑥ホテルスタッフ
• ⑦売り子
• ⑧接客業（飲食・アパレル）
• ⑨事務・データ入力
• ⑩受付

勘違いしてはいけないことは、上位のアルバイトをすることで必ず就活が上手くいくわけではありません。アルバイト自体を経験することが重要ではなく、アルバイトを通じて身につくスキルや経験、考え方が最も大切です。

アルバイトを通じて「給与以外に得たいものは何か」を考えて選んでみると良いでしょう。お金を稼ぐことだけを目的にせず、あなたにとって価値のあるアルバイトを選んでくださいね！