【富士フイルム】就職難易度・採用大学・学歴フィルター・倍率・選考対策を解説

富士フイルムに興味があるけれど「就職難易度や採用大学、倍率、年収、学歴フィルターが気になる…」そんな就活生も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、富士フイルムは人気企業でもあるため、就職難易度は高く、採用倍率も高いです。そのため、富士フイルムの内定を掴むためには、自己分析や志望動機の準備、面接対策が内定の鍵となってきます。

本記事では、富士フイルムの就職難易度や、採用大学、倍率、選考通過に必要なポイントをまとめました。

富士フイルムの選考を通過した就活生の口コミも掲載していますので、富士フイルムの内定を獲得したい人は、ぜひ参考にしてください。

富士フイルムは何の会社？

富士フイルム株式会社は、写真フィルム技術を基盤とする日本の大手精密化学メーカーです。

ヘルスケア事業では医療診断システムや医薬品、化粧品「ASTALIFT」などを提供し、マテリアルズ事業では半導体材料やディスプレイ用フィルムといった最先端素材を開発・製造しています。

また、インスタントカメラ「チェキ」やミラーレスデジタルカメラ「Xシリーズ」で知られるイメージング事業、複合機やITソリューションを手掛けるビジネスイノベーション事業も展開しています。

化学・素材メーカーに興味のある方はもちろん、医療・ヘルスケア分野の課題解決や、最先端のイメージング技術、BtoBソリューションの提供に挑戦したい方におすすめの企業です。

富士フイルムの就職難易度

富士フイルムの就職難易度は、東洋経済ONLINE『入社が難しい有名企業ランキング』トップ200社中「16位」、入社難易度は「62.6」ポイントです。

富士フイルムの就職難易度・就職偏差値は極めて高く、化学業界の中でも難関企業（入社難易度の高い企業）です。新卒採用の人気も高く、高学歴の就活生も多く応募することから、採用倍率も必然的に高くなっています。

富士フイルムの就職難易度に近い企業には、TBSテレビ、博報堂、東京ガス、デロイトトーマツコンサルティング、P&Gジャパン、などがあり、富士フイルムと同じ化学業界に属する企業の入社難易度は次の通りです。

富士フイルムの新卒採用は、文系学生も理系学生も、大学院生も同様に選考が行われます。エントリーシート通過率や、WEBテスト通過率、面接通過率も低い傾向にあるため、自己分析や業界研究、ES添削、面接練習を欠かさずに選考に進みましょう。

富士フイルムの採用人数・採用倍率

続いては、富士フイルムの採用人数・採用倍率について紹介します。

• 富士フイルムの採用人数
• 富士フイルムの採用倍率

それぞれ解説します。

富士フイルムの採用人数

富士フイルムの新卒採用人数は、113名〜172名です。

過去3年間の採用人数（男女別新卒採用人数）は、下記の通りでした。

富士フイルムの採用倍率

富士フイルムの採用倍率は、52倍です。

大手採用媒体「リクナビ」のエントリー数は9,075人、採用予定人数172人であることを踏まえると、新卒採用倍率は最低でも52.7倍以上になります。

新卒採用の応募元は、採用媒体以外にも、直応募、エージェント経由など様々なので、実際の応募数や採用倍率はさらに高くなるでしょう。書類選考で半数以上が落ちるとも言われているので、富士フイルムの内定を狙うためにも、入念な選考対策が必要となってきます。

富士フイルムの採用大学ランキング

続いては、富士フイルムの採用大学・出身大学について紹介します。

• 富士フイルムの採用大学ランキング
• 富士フイルムの採用大学・出身大学一覧

それぞれ解説します。

採用大学ランキング

大学通信 onlineによると、富士フイルムの採用大学ランキングは、第1位『早稲田大学（21名）』、第2位『東京大学（13名）』、第3位『京都大学（13名）』になりました。

採用大学上位は、東大一橋、早慶、GMARCH、関関同立、旧帝大、地方国立大学が占めており、一般的に高学歴と呼ばれる学生が多く内定していることがわかります。

富士フイルムの採用大学を見ると、1位は早稲田大学、2位は東京大学となっており、国内トップクラスの大学が上位を占めています。

それ以外の大学からの採用がないわけではないので、徹底した企業研究で自身の専門性をアピールすることで、学歴に関係なく入社のチャンスがあると言えます。

採用大学・出身大学一覧

富士フイルムの採用実績校（採用大学・出身大学）は下記の通りです。

富士フイルムでは、東大一橋、早慶、GMARCH、旧帝大、関関同立の割合が高く、そのほか地方国立大学や、私立大学からも採用実績があります。また国内大学だけに留まらず、海外の大学からも採用実績があります。

特に化学・機械・情報といった理工系の学部からの採用が多いです。これは、精密化学メーカーとして求められる高度な専門知識や研究開発能力を持つ学生が多いことに加え、OB・OG訪問などを通じた採用活動のしやすさも背景にあると考えられます。

富士フイルムに学歴フィルターはある？

富士フイルムの新卒採用には、学歴フィルターはありません。

採用実績を見ると、早稲田大学、東京大学、京都大学など、高偏差値大学の出身者が多く見受けられますが、学歴による足切り結果ではありません。富士フイルムでは、国立大学・私立大学問わず、国内外の幅広い大学から採用を行っています。

とはいえ、高学歴であることが選考過程で有利に働くのは事実です。

• 企業説明会の参加優先度が高くなる
• OB.OG訪問の機会が増える
• スカウトが届きやすい
• 書類選考通過率があがる
• 面接官からの印象が良くなりやすい

企業の採用担当者は、限られた時間で多くの候補者を評価する必要があるため、学歴が選考過程で有利に働きます。

学歴に自信がない人は、学歴以外のユニークな経験や、圧倒的な実績で差をつけましょう。また、学歴が重要視されない企業を重点的に受けるのも良いでしょう。

富士フイルムの年収・給料

富士フイルムの年収（平均年収・初任給）は非常に高く、年収1,000万円も狙える企業です。

• 富士フイルムの平均年収
• 富士フイルムの初任給

それぞれ解説します。

富士フイルムの平均年収

富士フイルムの平均年収は、1,124万円でした。

この平均年収は、賞与及び基準外賃金を含んだ額になります。

大手求人検索エンジンである求人ボックスによると、出版編集の仕事の平均年収は約473万円であるため、富士フイルムの平均年収はその約2倍と非常に高いです。

富士フイルムの初任給

富士フイルムの初任給は、技術系・事務系共に、学部卒で約30万円・修士卒で約33万円でした。

技術系・事務系の学歴別初任給は以下の通りです。

年収にすると、学部卒で480万円程度、修士卒で520万円程度で、これは基本給に加えて賞与や各種手当てなどを踏まえた金額となります。新卒社会人の平均年収は約300〜350万円とされているため、より多くの年収を初年度からもらうことが可能です。

富士フイルムの選考フロー｜応募から内定までの流れ

富士フイルムの選考フローは例年、次の通りです。

1. エントリーシート
2. WEB適性検査・SPI
3. 面接（複数回）

それぞれのフェーズについて、詳しくご説明します。

①エントリーシート

富士フイルムの選考では、まずエントリシート選考が行われます。

②web適性検査・SPI

富士フイルムでは、エントリーシート選考と併せて、web適性検査とSPIの受検があります。

富士フイルムでは、テストセンター受験のWEBテストを実施しており、形式は「SPI」と「eF-1G」です。SPIの内容は言語、非言語、性格、構造把握であり、一般的なものと比較して難易度はやや難しいです。

eF-1Gという適性検査では、連想ゲームのような設問があるなど独特の形式であり、頭の回転の速さを求められる試験です。対策としては、インターネットで問題形式を把握するなどの事前準備をしておくことが重要です。

富士フイルムの面接は、最終面接を含めて最低でも3回の面接があります。

過去の技術系の面接では、以下のような質問がありました。

• 自己紹介
• 学生時代に力を入れたこと
• 今までに直面した最大の困難
• 志望動機
• 使用している機器の必要性
• 研究室内での役割
• 工業的に活用するための検討

1次面接では1対1の個人面接ですが、2次面接以降は学生1人と社員3人の個人面接で、時間は30～60分程度です。

富士フイルムは、求める人物像の一つとして、「仕事への『自分の強い想い』をどんな相手にでもぶつけていける人材」を掲げています。そのため、富士フイルムの選考では、自己分析を深め、自身の想いの強さを示すことが重要です。

富士フイルムの内定を掴むためのポイント

続いては、富士フイルムの内定を掴むために必要な５つのポイントを解説します。

• ①志望動機を明確にする
• ②長期インターンで経験を積む
• ③OB・OG訪問を積極的に行う
• ④WEBテスト・SPI対策をする
• ⑤就活のプロに頼る

富士フイルムに受かる人の特徴を理解していきましょう。

①志望動機（なぜ富士フイルムなのか）を明確にする

富士フイルムの内定を掴むためにも、志望動機（なぜ富士フイルムなのか）を明確にしましょう。

志望動機は、入社意欲や業務への熱量、入社後に活躍できるポテンシャルがあることをアピールするためのものです。企業や業界に対しての魅力や、自分が働くことで実現したいことを、自身の経験を絡めながらアピールする必要があります。

面接官の納得度が高まる志望動機を作るためにも、下記のポイントを押さえておきましょう。

• 富士フイルムに入社したい理由が明確になっている
• 志望動機に見合った企業研究や業界研究ができている
• 経営理念・企業文化・カルチャーの共感をしている
• 会社に必要な経験やスキルを持っている
• 入社後に実現したいことが明確になっている

志望動機を作る際、どの企業でも通用する志望理由は相応しくありません。また、やりたいことが非現実的であったり、給与や福利厚生が最優先になっている志望動機も避けておきましょう。

会社は学校ではないため、「学びたい・成長させてほしい」といった受け身のスタンスではなく、「自身の経験をもとに会社に貢献したい、事業を大きくしたい」といった積極的な姿勢で志望動機を伝えることをおすすめします。

②長期インターンで経験を積む

就職難易度の高い「難関企業」の内定をもらうためには、周りの学生と差別化できる経験値も必要です。

書類選考や面接選考では「学生時代に力を入れたこと（ガクチカ）」を中心に、あなたの過去の経験について深く質問があります。採用難易度が高いぶん、ありきたりな経験ではなく、あなたが熱量を注いで努力した経験を伝えることが大切です。

富士フイルムの内定者には、下記のような「キラリと光る経験」を持っている就活生がたくさんいます。

• 長期インターン経験
• 学生団体の立ち上げ経験
• 起業・個人事業立ち上げ経験
• ビジネスコンテスト参加経験
• 異文化交流・留学経験
• 部活動の大会出場経験
• 理系学生・大学院生の研究

いまからできる最もおすすめな経験は、社員同様の実務を行う『長期インターン』です。長期インターンを通して、実務経験やスキル、実績をアピールすることができますし、企業で働く具体的なイメージを持つことにも繋がるでしょう。

実際に営業の仕事を経験して、営業が向いているとわかれば、志望動機や自己PRに組み込むこともできますし、志望理由に説得力が増します。

就職活動前に長期インターンを始める学生も多いため、「アピールできるポイントがない…」「学生時代の経験を差別化したい」と考えている方は、長期インターンを始めることをおすすめします。

③OB・OG訪問を積極的に行う

OB・OG訪問は、普段なかなか話を聞くことのできない先輩社員に質問ができる貴重な機会です。

企業のリアルな部分を具体的に知ったうえで、選考に参加できるため、志望動機の裏付けになるのはもちろん、入社後のミスマッチを未然に防ぐこともできます。

OB・OG訪問で得た情報を面接やESに盛り込めば、それだけで「自社についてよく調べられている」と良い印象を与えることが出来ますし、志望度の高さをアピールすることにも繋がります。

また、先輩社員が直接人事に推薦をしてくれたり、社員からの評価が選考に影響することも少なくありません。OB・OG訪問がきっかけで、特別選考ルートに進める可能性もあるため、積極的に活用していきましょう。（OB訪問アプリおすすめ人気ランキングはこちら）

④WEBテスト・SPI対策をする

WebテストやSPIが選考内容に含まれる場合は、過去問や問題集を使って練習をしておきましょう。

Webテストは、応募者の能力や性格を見極めるためのオンラインテストで、言語や計数といった能力検査と、社会適合性やストレス耐性を測定する性格検査があります。

Webテストの評価を最も重視するという企業はほとんどありませんが、WebテストやSPIで落ちてしまうのは非常に勿体ありません。Webテストの特徴や出題内容を把握して、効率的に勉強を始めましょう。

Webテストの合格ラインは企業によって異なりますが、大手企業・難関企業になればなるほど、ボーダーラインはあがります。Webテスト・SPI対策は、時間をかければ練習できるため、問題集や機能付きアプリを使って対策しましょう。（SPI対策アプリおすすめ人気ランキングはこちら）

⑤就活エージェントを活用する

富士フイルムの選考対策に少しでも悩んだら、就活のプロを頼ることをおすすめします。

選考に落ちてしまう最も大きな原因は、自分ひとりで考えてしまうことです。就活の相談先には、友達や先輩、大学の就職課（キャリアセンター）などがありますが、個人的におすすめなのは、外部の就職支援サービス（就活エージェント）です。

学校の友達や先輩に相談することも多いですが、就活のプロではありませんし、適切なフィードバックを貰えていない場合もあります。また志望業界や職種が少しでも異なると、エントリーシートや面接で違う視点のアピールが必要になるなど、業界ごとに求められる内容も少しずつ変わります。

就活エージェントは、毎年多くの就活生をサポートしている実績がありますし、完全無料で利用できます。企業の内部情報（働き方や雰囲気、選考対策）を把握しているため、最短距離で内定に近づけるサポートを受けられます。

就活エージェントは、時期問わずいつでも相談できるので、就活の相談先がない方はプロに頼ることから始めましょう。本当におすすめです！（就活エージェントおすすめ人気ランキングはこちら）

富士フイルムの就活に関するよくある質問

最後に、富士フイルムの就活に関するよくある質問に答えていきます。

• 質問①：初任給・平均年収はいくらですか？
• 質問②：福利厚生は充実していますか？
• 質問③：早期選考・早期内定はありますか？
• 質問④：学歴は関係ありますか？

それぞれ解説します。

①初任給・平均年収はいくらですか？

富士フイルムでは、初任給は4年制大学卒・大学院卒共に約30万円、平均年収は1,124万円です。

日本の新卒社会人の初年度の平均年収は約300〜350万円とされている中、富士フイルムでは約420万円と、より多くの年収を初年度からもらうことが可能です。

また、大手転職エージェントのdodaによると、化学メーカーの平均年収は約506万円であるため、富士フイルムの平均年収はその約2倍と非常に高いです。

②福利厚生は充実していますか？

富士フイルムの福利厚生は、充実しています。

富士フイルムでは、独身寮や借り上げ社宅制度といった手厚い家賃補助、全国にある保養所の利用制度、法定を上回る育児・介護支援制度、社員の成長を後押しする多彩な研修制度、そしてリモートワークやフレックスタイム制など柔軟な働き方を支える制度まで、多岐にわたり充実していると評価されています。

特に住宅関連のサポートは手厚く、社員が安心して生活し、仕事に集中できる環境が整えられています。

③早期選考・早期内定はありますか？

富士フイルムでは、早期選考・早期内定はあります。

実際、過去に富士フイルムのインターンシップに参加した学生は、優先的な選考機会である早期選考やOBOG訪問の招待を貰っていました。

このように、富士フイルムのインターンシップでは、企業への理解が深まるだけでなく、本選考にも直結するような早期選考やOBOG訪問への招待があります。内定を目指している人はぜひ挑戦してみてください。

④学歴は関係ありますか？

学歴は関係ありません。

• 企業説明会の参加優先度が高くなる
• OB.OG訪問の機会が増える
• スカウトが届きやすい
• 書類選考通過率があがる
• 面接官からの印象が良くなりやすい

一見、結局有名大学でなければならないように思えますが、webテストの対策を徹底したり、熱心に研究を行えば、大学名で判断されることはないです。

まとめ

本記事では、富士フイルムの就職難易度について、採用大学や倍率、学歴フィルターの観点から解説してきました。

要点をまとめます。

• 富士フイルムの就職難易度は高い
• 新卒採用人数は113名〜172名程度、採用倍率は52.7倍以上
• 採用大学による学歴フィルターはない

富士フイルムの選考に通過するためにも、自己分析や企業研究、ES添削や面接練習など、選考対策にしっかりと時間をかけましょう。会社の雰囲気や働き方を詳しく知るためにも、OBOG訪問や、インターンシップに参加することもおすすめです。

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