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NHKに興味があるけれど「就職難易度や採用大学、倍率、年収、学歴フィルターが気になる…」そんな就活生も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、NHKは人気企業でもあるため、就職難易度は高く、採用倍率も高いです。そのため、NHKの内定を掴むためには、自己分析や志望動機の準備、面接対策が内定の鍵となってきます。
本記事では、NHKの就職難易度や、採用大学、倍率、選考通過に必要なポイントをまとめました。
NHKの選考を通過した就活生の口コミも掲載していますので、NHKの内定を獲得したい人は、ぜひ参考にしてください。
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▼目次
NHKは何の会社?

| 正式名称 | 日本放送協会 |
| 創業 | 昭和25(1950)年6月1日 ※放送法に基づく日本放送協会の設立日 |
| 本社所在地 | 〒150-8001 東京都渋谷区神南2-2-1 |
| 従業員数 | 1万168人(2024年度) |
| 資本金 | 該当なし ※株式会社ではなく特殊法人であるため |
| 会社HP | https://www.nhk.or.jp/ |
日本放送協会(NHK)は、放送法に基づき設立された日本唯一の公共放送機関です。
国内放送では、正確・迅速なニュースや災害報道に加え、大河ドラマや連続テレビ小説、質の高いドキュメンタリー、教育番組などをテレビ・ラジオを通じて提供し、国民の生命と財産を守る公共メディアとしての役割を担っています。
また、日本の情報を世界に発信する国際放送「NHK WORLD-JAPAN」や、インターネット同時配信「NHKプラス」などのデジタル展開、さらには放送技術研究所における8Kなどの最先端技術の研究開発も行っています。
メディア・マスコミ業界に興味のある方はもちろん、公共性の高い情報インフラとして社会に貢献したい方、世界に向けた情報発信や、次世代の放送技術・サービスの創造に挑戦したい方におすすめの組織です。
NHKの就職難易度

NHKの就職難易度は、東洋経済ONLINE『入社が難しい有名企業ランキング』トップ200社中「100位」、入社難易度は「59.0」ポイントです。
| 就職難易度 | 就職偏差値 |
| 100位 / 200社中 | 59.0 |
NHKの就職難易度・就職偏差値は極めて高く、放送業界の中でも難関企業(入社難易度の高い企業)です。新卒採用の人気も高く、高学歴の就活生も多く応募することから、採用倍率も必然的に高くなっています。
NHKの就職難易度に近い企業には、キーエンス、ディー・エヌ・エー、帝人、協和キリン、宝ホールディングス、などがあり、NHKと同じ放送業界などに属する企業の入社難易度は次の通りです。
| 順位 | 企業名 | 就職偏差値 |
| 19位 | 博報堂 | 62.0 |
| 20位 | 集英社 | 62.0 |
| 22位 | 電通 | 61.9 |
| 23位 | KADOKAWA | 61.9 |
| 25位 | テレビ朝日 | 61.8 |
| 26位 | 講談社 | 61.8 |
| 33位 | 東宝 | 61.5 |
| 46位 | 日本経済新聞社 | 61.2 |
| 54位 | TBSテレビ | 60.8 |
| 59位 | 日本テレビ放送網 | 60.6 |
| 61位 | テレビ東京 | 60.5 |
| 64位 | 朝日新聞社 | 60.5 |
| 65位 | フジテレビジョン | 60.4 |
| 71位 | 小学館 | 60.2 |
| 82位 | ADKホールディングス | 59.6 |
| 91位 | 共同通信社 | 59.3 |
| 100位 | NHK | 59.0 |
| 119位 | 読売新聞社 | 58.6 |
| 124位 | ジェイアール東日本企画 | 58.5 |
| 168位 | サイバーエージェント | 57.7 |
NHKをはじめ、テレビ局は入社難易度60前後の激戦区に集中しています。テレビ朝日 (25位) や TBSテレビ (54位) など、民放キー局の多くがNHKよりも上位または同等の難易度となっています。
また、広告業界の博報堂 (19位) や出版業界の集英社 (20位)、講談社 (26位) など、マスコミ業界全体で見てもトップクラスの企業が上位を占めています。
NHKの新卒採用は、文系学生も理系学生も、大学院生も同様に選考が行われます。エントリーシート通過率や、WEBテスト通過率、面接通過率も低い傾向にあるため、自己分析や業界研究、ES添削、面接練習を欠かさずに選考に進みましょう。
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NHKの採用人数・採用倍率

続いては、NHKの採用人数・採用倍率について紹介します。
それぞれ解説します。
NHKの採用人数

NHKの新卒採用人数は、202名〜214名です。
過去3年間の採用人数(男女別新卒採用人数)は、下記の通りでした。
| 年度 | 採用人数 |
| 2024年 | 214名(男性:-名 / 女性:-名) |
| 2023年 | 202名(男性:-名 / 女性:-名) |
| 2022年 | 212名(男性:-名 / 女性:-名) |
NHKでは、2024年度の定期採用における女性割合は49.1%となっており、現在の採用では男女比1:1がおおよそ実現されています。
職員の年代別男女比を見ると、50歳以上では男性が約9割(88.9%)を占めているのに対し、近年の採用世代である20代では男性50.9%、女性49.1%と、男女がほぼ同数になっています。
公共放送であるNHKは、かつては男性中心の組織構成でしたが、近年は多様な視点を放送に反映させるため、意図的に男女均衡な採用を継続し、組織の若返りと共にダイバーシティの推進を強力に進めていることがうかがえます。
NHKの採用倍率

NHKの採用倍率は、53倍です。
| エントリー数 | 採用人数 | 採用倍率 |
| 11,436人 | 214人 | 約53.4倍〜 |
大手採用媒体「リクナビ」のエントリー数は 11,436人、採用予定人数214人であることを踏まえると、新卒採用倍率は最低でも53.4倍以上になります。
新卒採用の応募元は、採用媒体以外にも、直応募、エージェント経由など様々なので、実際の応募数や採用倍率はさらに高くなるでしょう。書類選考で半数以上が落ちるとも言われているので、NHKの内定を狙うためにも、入念な選考対策が必要となってきます。
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NHKの採用大学ランキング

続いては、NHKの採用大学・出身大学について紹介します。
それぞれ解説します。
採用大学ランキング

大学通信 onlineによると、NHKの採用大学ランキングは、第1位『早稲田大学(31名)』、第2位『慶應義塾大学(21名)』、第3位『東京大学(11名)』になりました。
採用大学上位は、東大一橋、早慶、GMARCH、関関同立、旧帝大、地方国立大学が占めており、一般的に高学歴と呼ばれる学生が多く内定していることがわかります。
| 順位 | 大学名 | 採用人数 |
| 1位 | 早稲田大学 | 31名 |
| 2位 | 慶應義塾大学 | 21名 |
| 3位 | 東京大学 | 11名 |
| 4位 | 上智大学 | 8名 |
| 4位 | 明治大学 | 8名 |
| 4位 | 同志社大学 | 8名 |
| 7位 | 中央大学 | 7名 |
| 8位 | 北海道大学 | 5名 |
| 8位 | 筑波大学 | 5名 |
| 8位 | 神戸大学 | 5名 |
| 8位 | 日本大学 | 5名 |
| 12位 | 関西大学 | 4名 |
| 13位 | 東北大学 | 3名 |
| 13位 | 東京外国語大学 | 3名 |
| 13位 | 電気通信大学 | 3名 |
| 13位 | 大阪大学 | 3名 |
| 13位 | 広島大学 | 3名 |
| 13位 | 青山学院大学 | 3名 |
| 13位 | 東京理科大学 | 3名 |
| 13位 | 法政大学 | 3名 |
| 13位 | 立教大学 | 3名 |
| 13位 | 立命館大学 | 3名 |
| 13位 | 関西学院大学 | 3名 |
NHKの採用大学を見ると、1位は早稲田大学、2位は慶應義塾大学、3位は東京大学となっており、早慶や最難関国立大学が上位を占めています。
筑波大学、神戸大学、電気通信大学といった国公立大学からの採用も多く、私立・国立問わず幅広い難関校から採用されているのが特徴です。
それ以外の大学からの採用がないわけではないので、徹底した情報収集や試験対策をすることで学歴に関係なく、入社のチャンスがあると言えます。
採用大学・出身大学一覧

NHKの採用実績校(採用大学・出身大学)は下記の通りです。
<大学院>
情報セキュリティ大学院大学、総合研究大学院大学、奈良先端科学技術大学院大学、北陸先端科学技術大学院大学
<大学>
早稲田大学、慶應義塾大学、東京大学、京都大学、上智大学、一橋大学、明治大学、中央大学、東北大学、北海道大学、東京工業大学、大阪大学、立教大学、東京外国語大学、筑波大学、同志社大学、日本大学、法政大学、名古屋大学、電気通信大学、立命館大学、九州大学、広島大学、神戸大学、青山学院大学、横浜国立大学、東京理科大学、関西大学、千葉大学、関西学院大学、国際基督教大学、学習院大学、愛媛大学、熊本大学、お茶の水女子大学、東京電機大学、芝浦工業大学、東京芸術大学、津田塾大学、東京農工大学、金沢大学、専修大学、明治学院大学、鹿児島大学、東北学院大学、東京都市大学、西南学院大学、南山大学、名古屋工業大学、新潟大学、大阪市立大学、東京学芸大学、東洋大学、福岡大学、成城大学、聖心女子大学、東海大学、成蹊大学、武蔵野美術大学、岡山大学、横浜市立大学、松山大学、九州工業大学、埼玉大学、室蘭工業大学、徳島大学、首都大学東京、日本女子大学、福島大学、山口大学、京都工芸繊維大学、國學院大學、静岡大学、山形大学、小樽商科大学、神奈川大学、愛知大学、東京女子大学、琉球大学、駒澤大学、佐賀大学、信州大学、豊橋技術科学大学、近畿大学、多摩美術大学、大阪芸術大学、宇都宮大学、香川大学、高知大学、三重大学、大阪府立大学、東京経済大学、獨協大学、北海学園大学、岩手大学、弘前大学、滋賀大学、長崎大学、帝京大学、富山大学、放送大学、龍谷大学、広島修道大学、神戸市外国語大学、大阪工業大学、同志社女子大学、奈良女子大学、茨城大学、宮城教育大学、中京大学、武蔵大学、福井大学、愛知教育大学、関西外国語大学、岐阜大学、高崎経済大学、山梨大学、神戸女学院大学、静岡県立大学、大分大学、島根大学、文教大学、北九州市立大学、亜細亜大学、久留米大学、宮崎大学、京都外国語大学、京都産業大学、釧路公立大学、広島経済大学、広島市立大学、甲南大学、国士舘大学、札幌大学、駿河台大学、大阪教育大学、大東文化大学、東京海洋大学、東京工芸大学、福岡工業大学、北見工業大学、北星学園大学、立命館アジア太平洋大学、流通科学大学、愛知学院大学、愛知県立大学、下関市立大学、学習院女子大学、関東学院大学、宮崎公立大学、京都府立大学、九州国際大学、九州産業大学、熊本県立大学、熊本学園大学、広島工業大学、桜美林大学、産業能率大学、城西大学、大妻女子大学、拓殖大学、鳥取大学、都留文科大学、東京造形大学、東京農業大学、東洋英和女学院大学、奈良県立大学、北海道教育大学、北里大学、公立はこだて未来大学、愛知県立芸術大学、愛知淑徳大学、旭川大学、沖縄国際大学、京都市立芸術大学、群馬大学、兵庫県立大学、長崎県立大学、甲南女子大学、高千穂大学、国際教養大学、国立音楽大学、山口県立大学、山梨学院大学、ノースアジア大学、秋田大学、上越教育大学、城西国際大学、神戸学院大学、椙山女学園大学、大阪経済大学、長岡技術科学大学、島根県立大学、東京工科大学、富山県立大学、福岡女子大学、宝塚大学、名古屋芸術大学、名城大学、明海大学
<短大・高専・専門学校>
秋田工業高等専門学校、旭川工業高等専門学校、阿南工業高等専門学校、石川工業高等専門学校、一関工業高等専門学校、茨城工業高等専門学校、岩国短期大学、宇部工業高等専門学校、大分工業高等専門学校、大阪公立大学工業高等専門学校、大島商船高等専門学校、大妻女子大学短期大学部、帯広大谷短期大学、小山工業高等専門学校、香川高等専門学校、函館工業高等専門学校、鹿児島県立短期大学、鹿児島工業高等専門学校、国際高等専門学校、木更津工業高等専門学校、共立女子短期大学、岐阜工業高等専門学校、釧路工業高等専門学校、熊本高等専門学校、北九州工業高等専門学校、久留米工業高等専門学校、呉工業高等専門学校、群馬工業高等専門学校、高知工業高等専門学校、神戸市立工業高等専門学校、国際短期大学、北星学園大学短期大学部、別府大学短期大学部、浜松学院大学短期大学部、佐世保工業高等専門学校、サレジオ工業高等専門学校、尚絅大学短期大学部、自由が丘産能短期大学、上智大学短期大学部、女子美術大学短期大学部、鈴鹿工業高等専門学校、聖カタリナ大学短期大学部、仙台高等専門学校、高山自動車短期大学、津山工業高等専門学校、鶴岡工業高等専門学校、東京工業高等専門学校、東京都立産業技術高等専門学校、徳山工業高等専門学校、鳥取短期大学、鳥羽商船高等専門学校、富山高等専門学校、徳島工業短期大学、豊田工業高等専門学校、長岡工業高等専門学校、長野工業高等専門学校、奈良工業高等専門学校、新居浜工業高等専門学校、沼津工業高等専門学校、八戸工業高等専門学校、福井工業高等専門学校、福島工業高等専門学校、舞鶴工業高等専門学校、松江工業高等専門学校、有明工業高等専門学校、明石工業高等専門学校、松山短期大学、三重短期大学、都城工業高等専門学校、盛岡大学短期大学部、弓削商船高等専門学校、米子工業高等専門学校、和歌山工業高等専門学校、苫小牧工業高等専門学校
NHKの採用大学は、早慶や旧帝国大学といった難関大学が中心です。しかし、全国各地の国公立大学や私立大学、さらには短大・専門学校からも幅広く採用実績があり、学歴だけで判断されているわけではありません。
またNHKでは東京芸術大学、武蔵野美術大学といった芸術系大学や、東京外国語大学、電気通信大学、および全国の高等専門学校(高専)など、芸術・語学・技術分野で高い専門性を持つ学校の採用が多いです。
これは、NHKが単なる報道機関に留まらず、公共放送として多様な「コンテンツ制作」や、全国を網羅する「放送インフラ」を維持・発展させていることの表れです。
質の高い番組制作や安定した放送技術、そして地域放送を支えるため、クリエイティブや技術、地域性など多岐にわたる専門性を持った学生を継続的に採用しています。
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【採用大学の関連記事】
NHKに学歴フィルターはある?

NHKの新卒採用には、学歴フィルターはありません。
採用実績を見ると、早稲田大学、慶應大学、東京大学など、高偏差値大学の出身者が多く見受けられますが、学歴による足切り結果ではありません。NHKでは、国立大学・私立大学問わず、国内外の幅広い大学から採用を行っています。
とはいえ、高学歴であることが選考過程で有利に働くのは事実です。
- 企業説明会の参加優先度が高くなる
- OB.OG訪問の機会が増える
- スカウトが届きやすい
- 書類選考通過率があがる
- 面接官からの印象が良くなりやすい
企業の採用担当者は、限られた時間で多くの候補者を評価する必要があるため、学歴が選考過程で有利に働きます。
学歴に自信がない人は、学歴以外のユニークな経験や、圧倒的な実績で差をつけましょう。また、学歴が重要視されない企業を重点的に受けるのも良いでしょう。
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NHKの年収・給料

NHKの年収(平均年収・初任給)は非常に高く、35歳で年収685万円も狙える企業です。
それぞれ解説します。
NHKの平均年収
NHKの平均年収は、公表されていません。
NHKは特殊法人であるため、上場企業のような有価証券報告書は公開されていません。ただし、大卒のモデル年収として、30歳時点で569万円・35歳時点で685万円であることが公表されています。
また、国税庁が公表している「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、日本全体の30~34歳の平均年収は「431万円」でした。NHKの大卒30歳時点で「569万円」というのは、日本全体の30~34歳の平均年収の「1.3倍」であるため、非常に高いです。
NHKの初任給
NHKの初任給は、学部卒で237,860円・修士了で250,860円でした。
年収にすると、学部卒で約380万円、修士了で約400万円で、これは基本給に加えて賞与や各種手当などを踏まえた概算金額となります。
新卒社会人の平均年収は約300~350万円とされているため、より多くの年収を初年度からもらうことが可能です。
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NHKの選考フロー|応募から内定までの流れ

NHKの新卒採用の選考フローは以下の通りです。
それぞれ解説します。
①エントリーシート
NHKではまず、エントリーシート選考が行われます。
過去のエントリーシートでは、以下のような設問がありました。
- あなたが働く場としてNHKを志望した理由と、NHKでやってみたい仕事(「希望する業務」第1希望)を具体的に述べてください
- いま、いちばん関心のあるニュースを一つ挙げてください。なぜ気になるのか、理由も述べてください
- あなたがこれまで熱心に取り組んできたこと、また、その経験を今後どのように生かしたいか、述べてください
- あなたの「人生最大の逆境」を教えてください。またそのとき、どう対応したか教えてください
- 自由記述欄 自己PRやNHKについて思うことなど、これだけは伝えたいということを書いてください
NHKのエントリーシートでは、志望動機では「なぜNHKで、どう貢献できるのか」、ガクチカでは「周りに働きかけて達成した経験を、入社後にもどう活かすのか」を明確に整理してから取り組みましょう。
②WEBテスト
エントリーシートの選考と同時に、WEBテストの受検があります。
NHKのWEBテストでは、SPIが採用されています。内容は「言語」「非言語」「性格検査」の3分野で構成され、短時間で正確に回答する力が問われます。
言語分野は、文章の主旨を把握する読解問題や語彙問題が中心で、ビジネス文書に近い硬めの設問が出題されます。非言語分野では割合・推論・資料読み取りなど、数的処理能力が必要な問題が多く出題されます。
性格検査は、職場での行動傾向や価値観の一貫性を確認する内容で、深く構える必要はありません。難易度はおおむね高校卒業レベルですが、問題量が多く時間制限が厳しい点が特徴です。
難易度自体は高校卒業レベルですが、最大の苦戦ポイントは制限時間の厳しさ。問題量に対して時間が足りないため、パターンに慣れ、時間配分を意識して解く対策が欠かせません。
特に非言語はスピードと正確さが鍵になるため、SPI対応の問題集や模擬テストを活用しながら、弱点を早めに克服しておくと安心です。
③一次面接
エントリシート・WEBテストを通過すると、一次面接が行われます。
一次面接は学生1人と社員1人のオンライン個人面接であり、時間は20分程度です。
過去の一次面接では、以下のような設問がありました。
- なぜこの職種なのか
- なぜNHKなのか
- なぜ地元の局ではないのか、なぜキー局ではないのか
- アルバイトで頑張ったこと
- 普段の学校生活ではどんな人と言われるか?
- 逆質問
一次面接では、特に「志望動機」が重要視されており、「なぜ地元の局やキー局ではないのか」などを深掘りされるため、念入りな競合分析や業界研究が必要です。
④独自の筆記試験
一次面接を通過すると、独自の筆記試験が行われます。
独自の筆記試験は、60分間のオンライン論述試験であり、お題は「800字以内で1文字から連想される事柄を書く」でした。
注意点としては、記述する際に哲学的な話をするのではなく、あくまでも自身の志望動機を絡めて、「この会社に入りたい」という想いを結び付けることです。
出題された漢字と志望動機を結び付けるためにも、事前に志望動機を整理・深掘りをしておくことが重要です。
⑤二次面接
独自の筆記試験を通過すると、二次面接が行われます。
二次面接は学生1人と社員4人の対面個人面接であり、時間は20分程度です。
過去の二次面接では、以下のような設問がありました。
- なぜテレビ局なのか
- なぜNHKなのか
- なぜその職種なのか
- アルバイトではどのような役割だったのか
- 全国転勤は大丈夫か
- 学校での選考はどういったものなのか
二次面接では、「なぜテレビ局・NHK・希望職種なのか」を段階的に問われるため、改めて志望動機を自分の軸を持って伝えていくことが重要です。
⑥三次面接
二次面接を通過すると、三次面接が行われます。
三次面接は学生1人と社員1人の対面個人面接であり、時間は30分程度です。
過去の三次面接では、以下のような設問がありました。
- 学生時代に力を入れたこと
- 志望動機
- 入社後の展望
- 自分が入社することでNHKにどんな価値を提供できるか
- 就活状況について
- 逆質問
三次面接では、ESの内容に加えて入社後に関する質問が多いため、事前にNHKの事業や業務内容等をリサーチした上で選考に臨むことが重要です。
⑦最終面接
三次面接を通過すると、最終面接が行われます。
最終面接は学生1人と役員2人の対面個人面接であり、時間は30分程度です。
過去の最終面接では、以下のような設問がありました。
- 学生時代に力を入れたこと
- 志望動機
- 理想の将来像
- 全国転勤について
- 国際情勢について
- これまでで最も印象深い作品、番組
- 公共放送の意義について
最終面接では、「国際情勢」や「最も印象深い作品」等の質問を通して、志望動機や想いの深さなどを見られるため、国際情勢やNHK作品に対する自分なりの意見や関心の理由を準備しておくことが重要です。
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NHKの内定を掴むためのポイント

続いては、NHKの内定を掴むために必要な5つのポイントを解説します。
NHKに受かる人の特徴を理解していきましょう。
①志望動機(なぜNHKなのか)を明確にする

NHKの内定を掴むためにも、志望動機(なぜNHKなのか)を明確にしましょう。
志望動機は、入社意欲や業務への熱量、入社後に活躍できるポテンシャルがあることをアピールするためのものです。企業や業界に対しての魅力や、自分が働くことで実現したいことを、自身の経験を絡めながらアピールする必要があります。
面接官の納得度が高まる志望動機を作るためにも、下記のポイントを押さえておきましょう。
- NHKに入社したい理由が明確になっている
- 志望動機に見合った企業研究や業界研究ができている
- 経営理念・企業文化・カルチャーの共感をしている
- 会社に必要な経験やスキルを持っている
- 入社後に実現したいことが明確になっている
志望動機を作る際、どの企業でも通用する志望理由は相応しくありません。また、やりたいことが非現実的であったり、給与や福利厚生が最優先になっている志望動機も避けておきましょう。
会社は学校ではないため、「学びたい・成長させてほしい」といった受け身のスタンスではなく、「自身の経験をもとに会社に貢献したい、事業を大きくしたい」といった積極的な姿勢で志望動機を伝えることをおすすめします。
②長期インターンで経験を積む

就職難易度の高い「難関企業」の内定をもらうためには、周りの学生と差別化できる経験値も必要です。
書類選考や面接選考では「学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)」を中心に、あなたの過去の経験について深く質問があります。採用難易度が高いぶん、ありきたりな経験ではなく、あなたが熱量を注いで努力した経験を伝えることが大切です。
NHKの内定者には、下記のような「キラリと光る経験」を持っている就活生がたくさんいます。
- 長期インターン経験
- 学生団体の立ち上げ経験
- 起業・個人事業立ち上げ経験
- ビジネスコンテスト参加経験
- 異文化交流・留学経験
- 部活動の大会出場経験
- 理系学生・大学院生の研究
いまからできる最もおすすめな経験は、社員同様の実務を行う『長期インターン』です。長期インターンを通して、実務経験やスキル、実績をアピールすることができますし、企業で働く具体的なイメージを持つことにも繋がるでしょう。
実際に営業の仕事を経験して、営業が向いているとわかれば、志望動機や自己PRに組み込むこともできますし、志望理由に説得力が増します。
就職活動前に長期インターンを始める学生も多いため、「アピールできるポイントがない…」「学生時代の経験を差別化したい」と考えている方は、長期インターンを始めることをおすすめします。
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③OB・OG訪問を積極的に行う

OB・OG訪問は、普段なかなか話を聞くことのできない先輩社員に質問ができる貴重な機会です。
企業のリアルな部分を具体的に知ったうえで、選考に参加できるため、志望動機の裏付けになるのはもちろん、入社後のミスマッチを未然に防ぐこともできます。
OB・OG訪問で得た情報を面接やESに盛り込めば、それだけで「自社についてよく調べられている」と良い印象を与えることが出来ますし、志望度の高さをアピールすることにも繋がります。
また、先輩社員が直接人事に推薦をしてくれたり、社員からの評価が選考に影響することも少なくありません。OB・OG訪問がきっかけで、特別選考ルートに進める可能性もあるため、積極的に活用していきましょう。(OB訪問アプリおすすめ人気ランキングはこちら)
④WEBテスト・SPI対策をする

WebテストやSPIが選考内容に含まれる場合は、過去問や問題集を使って練習をしておきましょう。
Webテストは、応募者の能力や性格を見極めるためのオンラインテストで、言語や計数といった能力検査と、社会適合性やストレス耐性を測定する性格検査があります。
Webテストの評価を最も重視するという企業はほとんどありませんが、WebテストやSPIで落ちてしまうのは非常に勿体ありません。Webテストの特徴や出題内容を把握して、効率的に勉強を始めましょう。
Webテストの合格ラインは企業によって異なりますが、大手企業・難関企業になればなるほど、ボーダーラインはあがります。Webテスト・SPI対策は、時間をかければ練習できるため、問題集や機能付きアプリを使って対策しましょう。(SPI対策アプリおすすめ人気ランキングはこちら)
⑤就活エージェントを活用する

NHKの選考対策に少しでも悩んだら、就活のプロを頼ることをおすすめします。
選考に落ちてしまう最も大きな原因は、自分ひとりで考えてしまうことです。就活の相談先には、友達や先輩、大学の就職課(キャリアセンター)などがありますが、個人的におすすめなのは、外部の就職支援サービス(就活エージェント)です。
学校の友達や先輩に相談することも多いですが、就活のプロではありませんし、適切なフィードバックを貰えていない場合もあります。また志望業界や職種が少しでも異なると、エントリーシートや面接で違う視点のアピールが必要になるなど、業界ごとに求められる内容も少しずつ変わります。
就活エージェントは、毎年多くの就活生をサポートしている実績がありますし、完全無料で利用できます。企業の内部情報(働き方や雰囲気、選考対策)を把握しているため、最短距離で内定に近づけるサポートを受けられます。
就活エージェントは、時期問わずいつでも相談できるので、就活の相談先がない方はプロに頼ることから始めましょう。本当におすすめです!(就活エージェントおすすめ人気ランキングはこちら)
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NHKの就活に関するよくある質問

最後に、NHKの就活に関するよくある質問に答えていきます。
それぞれ解説します。
①NHKはホワイト企業ですか?
NHKは、ホワイト企業です。
過去には、企業口コミサイトが実施した「マスコミ業界のホワイト度が高い企業ランキング」において、NHKが「1位」に位置していました。
また、「2015年~2024年の10年間で最も残業時間を減らした企業」では、NHKが「15位」にランクインするなど、残業削減に率先して取り組んでいます。
マスコミ業界のみならず、経済界全体において、働きやすい環境づくりに率先して取り組んでいます。
②福利厚生は充実していますか?
NHKの福利厚生は、充実しています。
NHKでは、職員が柔軟に働けるよう「フレックスタイム制度」を導入し、多様な働き方が可能な環境を整えています 。
その他、各年度連続5日の休暇を取得できる「クリエイティブ休暇」 や、勤続年数に応じて取得できる「リフレッシュ休暇」、住宅補助や扶養補助などの諸手当を通じて、職員一人ひとりの生活とキャリア形成を強力に後押ししています。
③早期選考・早期内定はありますか?
NHKでは、インターンシップの参加などによる早期選考や早期内定があります。
具体的な優遇内容は以下の通りです。
- ディレクター職の秋冬インターンの優秀者には、「特別早期選考の案内」があった
- マネジメントコースの秋冬インターンの参加者には、「インターン・マッチング選考の案内」があった
- ジャーナリスト職の夏インターンの参加者の一部には、「インターン後に人事部から連絡」があった など
上記の早期選考・選考優遇だけでなく、インターン参加者は就職活動を有利に進める為に必要な知識を得られるため、NHKのインターンには積極的に参加していきましょう。
④NHKは勝ち組ですか?
NHKは、勝ち組と言えるほど人気の高い企業です。
NHKが多くの就活生から人気を集める理由は、以下の通りです。
- 影響力が高い:2023年度のテレビ業界大手6社の業績比較では、売上高が「1位」に位置するなど、業界内でも影響力が高い
- 就職難易度が高い:NHKの就職難易度は、東洋経済ONLINE『入社が難しい有名企業ランキング』トップ200社中「100位」、入社難易度は「59.0」ポイントと、非常に高い
- 働きがいと将来性:NHKでは35歳で年収「685万円」、平均勤続年数は「17.9年」であることから、長く働きがいのある企業であること など
就職先としての魅力は、その人の価値観や人生におけるキャリアの位置づけによって異なります。
ただし、その入社難易度の高さと盤石な経営基盤がもたらす生涯の安定性から、多くの人にとってNHKは魅力的な就職先と言えるでしょう。
まとめ

本記事では、NHKの就職難易度について、採用大学や倍率、学歴フィルターの観点から解説してきました。
要点をまとめます。
- NHKの就職難易度は高い
- 新卒採用人数は202名〜214名程度、採用倍率は53.4倍以上
- 採用大学による学歴フィルターはない
NHKの選考に通過するためにも、自己分析や企業研究、ES添削や面接練習など、選考対策にしっかりと時間をかけましょう。会社の雰囲気や働き方を詳しく知るためにも、OBOG訪問や、インターンシップに参加することもおすすめです。
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