【リクルート】就職難易度・採用大学・学歴フィルター・選考対策を解説

リクルートに興味があるけれど「就職難易度や倍率、採用大学、学歴フィルターが気になる…」そんな方も多いのではないでしょうか。

結論から言うと、リクルートは人気企業でもあるため、就職難易度は高く、比較的倍率も高い傾向にあります。そのため、内定を掴むためにも、自己分析や志望動機の用意、選考対策が内定の鍵となってきます。

そこで本記事では、リクルートの就職難易度や倍率、採用大学、選考通過に必要なポイントをまとめました。リクルートの内定を獲得したいひとは、ぜひ参考にしてください。

リクルートの就職難易度

結論から言うと、リクルートの就職難易度はかなり高いです。

東洋経済オンラインが発表している「入社が難しい有名企業ランキング」において、リクルートの順位は「110位」、入社難易度は「59.5」という結果になりました。

ランキング上位には、マッキンゼー・アンド・カンパニーや、ボストンコンサルティングなどの外資コンサル企業、三菱商事や住友商事などの商社企業、三井不動産、三菱地所、富士フィルムなどが入っています。

リクルートの採用人数・採用倍率

続いては、リクルートの採用人数・採用倍率について紹介します。

• リクルートの採用人数
• リクルートの採用倍率

それぞれ解説します。

リクルートの採用人数

リクルートの新卒採用人数は、200〜300名程度です。

2023年度の新卒採用の募集要項には「101〜200名」の記載がありますが、実際には予定人数よりも多く採用することが見込まれます。

リクルートの倍率

リクルートの採用倍率について、公開されている情報はありませんが、リクナビやマイナビのプレエントリー数と採用予定人数から予測すると、倍率は「約90倍」を超えると予想できます。

応募媒体はリクナビやマイナビ以外にもありますし、上記数値には、実際に選考に進まない学生も含まれているため、推定倍率にはなりますが、非常に選考倍率の高い企業だと言えるでしょう。

リクルートの採用大学ランキング

リクルートの採用大学は、東大一橋、早慶、MARCH、旧帝大、関関同立に加えて、地方国立大学や私立大学など、幅広く採用を行っています。また通年採用を行なっているため、学歴フィルターの心配もありません。

採用大学ランキング

大学通信online によると、リクルートの採用大学ランキングは、第1位『慶應義塾（67名）』、第2位『早稲田大学（52名）』、第3位『東京大学（26名）』でした。

採用大学には、東大一橋、早慶、GMARCH、関関同立、旧帝大、地方国立大学など、幅広い大学から採用されています。

採用大学の上位には、東大一橋、早慶、MARCH、旧帝大、関関同立などが多いことがわかります。

採用大学・出身大学一覧

リクルートの採用実績校（採用大学・出身大学）には、地方国立大学や、地方私立大学、専門学校もあります。

＜リクルートの国立大学の採用実績＞
東京大学・京都大学・東京工業大学・一橋大学・大阪大学・神戸大学・名古屋大学・東北大学・九州大学・北海道大学・筑波大学・横浜国立大学・千葉大学・横浜市立大学・東京外国語大学・電気通信大学・東京農工大学・お茶の水女子大・埼玉大学・東京都立大学・名古屋工業大学・京都工芸繊維大学・大阪府立大学・大阪市立大学・金沢大学・岡山大学・広島大学・新潟大学・信州大学・静岡大学・滋賀大学・熊本大学・小樽商科大学・室蘭工業大学・北見工業大学・弘前大学・山形大学・岩手大学・茨城大学・筑波技術大学・宇都宮大学・群馬大学・長岡技科大学・豊橋技科大学・三重大学・富山大学・山口大学・香川大学・九州工業大学・佐賀大学・大分大学・宮崎大学・鹿児島大学・琉球大学・山口大学・秋田県大学・岩手県大学・北九州市大学

＜リクルートの私立大学の採用実績＞
早稲田大学・慶應義塾大学・上智大学・ICU・明治大学・青山学院大学・立教大学・中央大学・法政大学・東京理科大学・関西大学・関西学院大学・同志社大学・立命館大学・東京女子大学・日本女子大学・津田塾大学・成城大学・日本大学・東洋大学・駒澤大学・専修大学・芝浦工業大学・東京電機大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学・西南学院大学

リクルートでは、国内大学だけでなく、海外大学の新卒採用もしており、学部や学科は関係ありません。

リクルートに学歴フィルターはある？

リクルート内定者の出身大学を確認するにあたり、学歴フィルターはありませんでした。

もちろん採用大学上位には、東大一橋・早慶・MARCH・関関同立など、学歴上位校と呼ばれる大学も多く存在するため、最低限の地頭の良さや学力が求められますが、学生時代の経験値や、行動力からでも内定率をあげることは可能です。

またリクルートの選考は、学歴よりも面接を重視する傾向があるため、学歴が理由で書類選考が落ちることはまずありません。学生時代に力を入れたことや、志望動機を明確にして、書類選考・面接の通過を狙いましょう。

リクルートの選考フロー｜応募から内定までの流れ

リクルートの新卒採用は「通年採用」を取り入れており、年間を通してエントリーを受け付けています。応募から内定までの流れは下記の通りです。

• マイページ登録
• エントリーシート提出 or アウトプット提出
• テスト受検（SPI）
• 書類選考
• 面接
• 内内定

それぞれ解説します。

①エントリー

まずは、リクルート新卒採用ページから、卒業年度にあわせてエントリーを行いましょう。通年採用を行なっているため、学部4年生/大学院2年生のタイミングのみならず、年間を通してエントリーを受け付けています。

2023年現在の募集ポジションは下記の通りです。

• ビジネス総合（顧客接点/事業企画/コーポレートスタッフ）
• プロダクトグロース（UXディレクター/マーケター/PdM）
• エンジニア（開発エンジニア/インフラエンジニア/セキュリティエンジニア）
• データスペシャリスト（データサイエンティスト/データエンジニア）
• デザイン（デザイナー/アートディレクター）
• ファイナンス（経理/財務/FP&A/投資）

応募時の必須スキルはなく、ビジネスからIT関連職種まで全ての職種に配属される可能性があります。

②ES提出orアウトプット提出

はじめの選考は、エントリーシートの提出もしくは、アウトプット提出になります。

アウトプット提出とは、項目が指定されたエントリーシートの文章を編集するよりも、フリー形式の方が打ち込んできたものを伝えやすい・より自分に合った方法でご自身を表現したい、という方に向けて作られた新しい提出物です。

• 体育会での練習の頑張りや、こだわりが伝わる記録（動画など）
• 研究分野問わず、あなたが夢中になった研究の内容（論文）
• 所属していた学生団体の営業活動で使用していた資料等

研究や体育会、起業、留学などご自身が夢中になってきたものを一番表現できる形で、手元にあるアウトプットをそのまま提出することができます。

③テスト受検（SPI）

エントリーシートもしくはアウトプット提出後には、テスト受検（SPI）があります。

テスト受検の結果と、エントリーシート（もしくはアウトプット提出）を書類選考として評価し、合格者は面接に進むことができます。エントリーシートの準備とSPI対策が必要となります。

④面接

書類選考に通過すると、面接に進みます。

リクルートでは、応募者のみなさまをきちんと理解するために、面接はすべて1対1で時間をかけて行っています（一次面接・二次面接ともに45分想定）

ビジネス総合・プロダクトグロースコースは2回、エンジニア・データスペシャリスト・デザイン・ファイナンスコースは3回、面接を実施するため、事前に準備をしておきましょう。

⑥内内定

書類選考・面接に通過したら、リクルートの内内定がもらえます。

取り組みの大小や派手さに関わらず、ご自身らしさは表れると考えているため、選考では飾らず・構えず、いつも通りの自分でこれまでの経験や感じたことをアピールしていきましょう。

リクルートの選考に受かるためのポイント

続いては、リクルートの内定を掴むために必要な５つのポイントを解説します。

• ①志望動機を明確にする
• ②長期インターンで経験を積む
• ③OB・OG訪問を積極的に行う
• ④WEBテスト・SPI対策をする
• ⑤就活のプロに頼る

リクルートに受かる人の特徴を理解していきましょう。

①志望動機（なぜリクルートなのか）を明確にする

リクルートの内定を掴むためにも、志望動機（なぜリクルートなのか）を明確にしましょう。

志望動機は、入社意欲や業務への熱量、入社後に活躍できるポテンシャルがあることをアピールするためのものです。企業や業界に対しての魅力や、自分が働くことで実現したいことを、自身の経験を絡めながらアピールする必要があります。

面接官の納得度が高まる志望動機を作るためにも、下記のポイントを押さえておきましょう。

• リクルートに入社したい理由が明確になっている
• 志望動機に見合った企業研究や業界研究ができている
• 経営理念・企業文化・カルチャーの共感をしている
• 会社に必要な経験やスキルを持っている
• 入社後に実現したいことが明確になっている

志望動機を作る際、どの企業でも通用する志望理由は相応しくありません。また、やりたいことが非現実的であったり、給与や福利厚生が最優先になっている志望動機も避けておきましょう。

会社は学校ではないため、「学びたい・成長させてほしい」といった受け身のスタンスではなく、「自身の経験をもとに会社に貢献したい、事業を大きくしたい」といった積極的な姿勢で志望動機を伝えることをおすすめします。

②長期インターンで経験を積む

就職難易度の高い「難関企業」の内定をもらうためには、周りの学生と差別化できる経験値も必要です。

書類選考や面接選考では「学生時代に力を入れたこと（ガクチカ）」を中心に、あなたの過去の経験について深く質問があります。採用難易度が高いぶん、ありきたりな経験ではなく、あなたが熱量を注いで努力した経験を伝えることが大切です。

リクルートの内定者には、下記のような「キラリと光る経験」を持っている就活生がたくさんいます。

• 長期インターン経験
• 学生団体の立ち上げ経験
• 起業・個人事業立ち上げ経験
• ビジネスコンテスト参加経験
• 異文化交流・留学経験
• 部活動の大会出場経験
• 理系学生・大学院生の研究

いまからできる最もおすすめな経験は、社員同様の実務を行う『長期インターン』です。長期インターンを通して、実務経験やスキル、実績をアピールすることができますし、企業で働く具体的なイメージを持つことにも繋がるでしょう。

実際に営業の仕事を経験して、営業が向いているとわかれば、志望動機や自己PRに組み込むこともできますし、志望理由に説得力が増します。

就職活動前に長期インターンを始める学生も多いため、「アピールできるポイントがない…」「学生時代の経験を差別化したい」と考えている方は、長期インターンを始めることをおすすめします。

③OB・OG訪問を積極的に行う

OB・OG訪問は、普段なかなか話を聞くことのできない先輩社員に質問ができる貴重な機会です。

企業のリアルな部分を具体的に知ったうえで、選考に参加できるため、志望動機の裏付けになるのはもちろん、入社後のミスマッチを未然に防ぐこともできます。

OB・OG訪問で得た情報を面接やESに盛り込めば、それだけで「自社についてよく調べられている」と良い印象を与えることが出来ますし、志望度の高さをアピールすることにも繋がります。

また、先輩社員が直接人事に推薦をしてくれたり、社員からの評価が選考に影響することも少なくありません。OB・OG訪問がきっかけで、特別選考ルートに進める可能性もあるため、積極的に活用していきましょう。（OB訪問アプリおすすめ人気ランキングはこちら）

④WEBテスト・SPI対策をする

WebテストやSPIが選考内容に含まれる場合は、過去問や問題集を使って練習をしておきましょう。

Webテストは、応募者の能力や性格を見極めるためのオンラインテストで、言語や計数といった能力検査と、社会適合性やストレス耐性を測定する性格検査があります。

Webテストの評価を最も重視するという企業はほとんどありませんが、WebテストやSPIで落ちてしまうのは非常に勿体ありません。Webテストの特徴や出題内容を把握して、効率的に勉強を始めましょう。

Webテストの合格ラインは企業によって異なりますが、大手企業・難関企業になればなるほど、ボーダーラインはあがります。Webテスト・SPI対策は、時間をかければ練習できるため、問題集や機能付きアプリを使って対策しましょう。（SPI対策アプリおすすめランキングはこちら）

⑤就活のプロを頼る

リクルートの選考対策に少しでも悩んだら、就活のプロを頼ることをおすすめします。

選考に落ちてしまう最も大きな原因は、自分ひとりで考えてしまうことです。就活の相談先には、友達や先輩、大学の就職課（キャリアセンター）などがありますが、個人的におすすめなのは、外部の就職支援サービス（就活エージェント）です。

学校の友達や先輩に相談することも多いですが、就活のプロではありませんし、適切なフィードバックを貰えていない場合もあります。また志望業界や職種が少しでも異なると、エントリーシートや面接で違う視点のアピールが必要になるなど、業界ごとに求められる内容も少しずつ変わります。

就活エージェントは、毎年多くの就活生をサポートしている実績がありますし、完全無料で利用できます。企業の内部情報（働き方や雰囲気、選考対策）を把握しているため、最短距離で内定に近づけるサポートを受けられます。

就活エージェントは、時期問わずいつでも相談できるので、就活の相談先がない方はプロに頼ることから始めましょう。本当におすすめです！（就活エージェントおすすめ人気ランキングはこちら）

リクルートの就活に関するよくある質問

最後に、リクルートの就活に関するよくある質問にお答えします。

• 質問①：初任給・平均年収はいくらですか？
• 質問②：福利厚生は充実していますか？
• 質問③：早期選考・早期内定はありますか？
• 質問④：長期インターンはありますか？
• 質問⑤：学歴フィルターはありますか？
• 質問⑥：リクルートの内定はすごいですか？

それぞれ解説します。

①初任給・平均年収はいくらですか？

初任給：32万6551円 / 平均年収：997万円でした。

リクルートの初任給(2022年度見込み)は、「月給:32万6551円（基準給：25万2813円＋グレード手当：7万3738円）+賞与」であり、年収例は420万円となっています。平均年収(2021年度有価証券報告書)は、997万円でした。

年2回の賞与も充実しており、深夜勤務手当や、休日出勤手当、超過勤務手当および追加割増手当もあります。

②福利厚生は充実していますか？

リクルートの福利厚生はかなり充実しています。

リモートワーク制度の導入や、年間平均週休約3日の制度、出産育児休暇、ケア休暇、ストック休暇、アニバーサリー⼿当など、独自の福利厚生も充実しています。

③早期選考・早期内定はありますか？

インターンシップ参加者限定で、早期選考の案内をされる可能性はあります。

リクルートはインターンシップの参加難易度も高いため、夏から秋冬にかけて実施されているインターンシップには一通り目を通しておきましょう。

④長期インターンはありますか？

新卒採用のインターンシップとは異なりますが、スタディサプリのまなび事業に参画できる長期インターン（大学生コーチ）も募集しています。

各拠点には2名程度の社員が配属されており、大学生コーチは10~20名程度が所属しています。長期インターンに興味があるひとは、あわせて確認してみましょう。

⑤学歴は関係ないですか？

過去の採用大学実績等を確認するに、学歴フィルターはありませんでした。

リクルートの志望動機を明確にし、自己PRやガクチカを用意して選考に挑みましょう。事前にOB.OG訪問やインターンの参加をしておくと、志望理由の説得力が増しますよ。

⑥リクルートの内定はすごいですか？

リクルートの内定は素直にすごいです。

就職難易度が高いことはもちろん、最先端を走るグローバル企業であり、給与や待遇も魅力的、事業内容を見ても、誰もが知っているサービスを複数運営しています。

受かるためには、圧倒的な当事者意識ややり抜く力、チームとして協働を追求する姿勢が求められますが、新卒でリクルートに入社することで、さまざまな観点から成長を見込めるでしょう。

リクルートの会社情報

株式会社リクルートは、人材事業から住宅関連事業、ブライダルから飲食に至るまで、誰もが1度は利用したことがある身近なサービスを数多く提供しています。

販促領域では、住宅、美容、結婚、旅行、飲食などの分野において、オンラインを中心としたプラットフォームを運営しており、個人ユーザーに対して、日常生活におけるより多くの選択肢を提供するとともに、企業クライアントに対しては、広告を通じたユーザー獲得支援などを行っています。

• 【住宅】SUUMO（スーモ）
• 【美容】ホットペッパービューティー
• 【飲食】ホットペッパーグルメ
• 【結婚】ゼクシィ
• 【旅行】じゃらん
• 【教育】スタディサプリ
• 【新卒採用】リクナビ
• 【中途採用】リクナビネクスト/リクルートエージェント
• 【アルバイト】タウンワーク
• 【Saas】Airビジネスツールズ

リクルートは、多種多様なサービスを展開する企業であり、M&Aや新規事業も盛んに行われています。リクルート出身の起業家も多く、新しいビジネスに挑戦する環境が整っています。

まとめ

本記事では、リクルートの就職難易度について、採用大学や倍率、学歴フィルターの観点から解説してきました。

要点をまとめます。

• リクルートの就職難易度は高い
• 新卒採用人数は200〜300名程度、採用倍率は90倍以上
• 採用大学による学歴フィルターはない

リクルートの選考に通過するためにも、自己分析や企業研究、ES添削や面接練習など、選考対策にしっかりと時間をかけましょう。会社の雰囲気や働き方を詳しく知るためにも、OBOG訪問や、インターンシップに参加することもおすすめです。