早期選考はどうやって受ける？企業の探し方と参加方法を解説

早期選考で内定を獲得したいけれど、そもそも早期選考はどうやって受けるの…？ と考えている人も多いですよね。

早期選考は、通常選考よりも早い時期に始まる選考で、大学3年生のうちに内定がもらえる絶好の機会です。早期内定をもらえれば、就活を早い段階で終えることが出来ますし、通常選考前の安心材料にもなります。

本記事では、早期選考を受けるための基本的な知識から、企業の探し方、実際の参加方法まで詳しくまとめました。早期選考のメリットや注意点を押さえて、就活を有利に進めましょう。

早期選考を受ける前に知っておきたいこと

早期選考の受け方を知る前に、早期選考の基本を押さえることから始めましょう。

• 早期選考とは
• 早期選考のスケジュール
• 早期選考を実施する業界

早期選考はスピード感が大切です。基本を押さえて早めに動くほど、チャンスをつかみやすくなりますよ。

早期選考とは

早期選考とは、一般的な就活スケジュールよりも半年以上早く始まる特別選考制度です。

大学3年生の夏頃〜冬頃に実施されており、大学3年生のうちに内定をもらう就活生も少なくありません。早期選考は、インターン参加者や大学内の成績優秀者、研究実績のある学生など、一定の条件を満たした学生に案内されています。

通常選考と比較して、選考フローが短縮されていたり、応募者が少ないため、内定までのスピード感が速いのが特徴です。

「早期選考は難関」というイメージもありますが、企業側も「早期に優秀な人材を採用したい」という切実な思いがあるため、門戸は広く開かれています。内定のチャンスを掴む第一歩として、前向きに応募を検討しましょう。

早期選考のスケジュール

早期選考は、大学3年生の夏頃から動き始め、秋から冬にかけて本格化します。

企業によっては、サマーインターンの参加がきっかけとなり、後日「特別選考ルート」として早期選考に案内されることがあります。通常選考が始まる大学4年生6月よりも早く内定が出る可能性があるため、就活を早く終わらせたい人にとっては非常にメリットがあります。

早期選考のスケジュールは下記の通りですが、企業によっても異なるため、募集要項をしっかり確認しておきましょう。

早期選考は、選考時期が早い分、自己分析や面接対策なども早めの準備が大切です。内定のチャンスをつかむためにも、準備は計画的に進めましょう。

早期選考を実施する業界

早期選考は、総合商社・金融業界・コンサル・広告・メーカー・IT業界などで実施されています。

2025卒以降は、インターンシップ参加者を採用に直結できるようになったため、各業界で早期採用が活発化しています。また、中小企業やベンチャー企業も、知名度の低さを補うために、早い段階から優秀な学生と出会おうと積極的に動いています。

各業界によって、インターンの募集開始時期や、早期選考のスケジュールは異なるため、気になる業界があれば、就活サイトをこまめに確認しておくと良いでしょう。

早期選考の見つけ方・企業の探し方

ここからは、早期選考の具体的な見つけ方・企業の探し方をご紹介します。

• ①就活情報サイトから、早期選考企業を見つける
• ②逆求人サイトに登録して、早期選考のスカウトをもらう
• ③就活イベントに参加して、早期選考のお誘いをもらう
• ④短期インターンに参加して、早期選考ルートに進む
• ⑤就活エージェントに、早期選考の企業を紹介してもらう
• ⑥OB.OG訪問をして、早期選考に繋げてもらう
• ⑦大学推薦を利用して、早期選考に進む

早期選考は、情報収集ルートを複数作ることがポイント。それぞれ解説します。

①就活情報サイトから、早期選考企業を見つける

就活情報サイトには、早期選考やインターンシップの特集ページが用意されています。

早期選考情報を定期的にチェックすることで、多くの企業情報を効率的に集められます。気になる企業の採用ページには「早期選考あり」と明記されていることもあるため、以下を確認しておきましょう。

• 選考スケジュール（応募開始・締切日）
• 提出書類の確認（エントリーシートなど）
• 選考フローの確認（説明会参加・面接など）
• 早期選考の条件確認（インターン参加など）

募集要項の詳細を早めに把握しておくことで、計画的な対策が可能になります。特に人気企業は応募開始と同時に締め切られることもあるため、マイページ登録や企業フォローを活用して最新情報を逃さないようにしましょう。

また業界別の就活サイトもチェックすると、より専門的な早期選考情報が見つかります。また先輩たちの就活体験談から、早期選考の有無や条件を調べておくことも有効です。

②逆求人サイトに登録して、早期選考のスカウトをもらう

【オファーボックス】や【キミスカ】などの逆求人サイトでは、あなたのプロフィールを見た企業から、早期選考のスカウトが届くことがあります。

早期選考の案内を貰うためにも、下記を意識してプロフィールを埋めておきましょう。

• 学業経験：ゼミ活動や研究内容、成果を具体的に記載する
• アルバイト経験：業務内容に加えて、身についたスキルも強調する
• 部活動・サークル：役職や取り組んだ内容を記載
• 自己PR：企業目線で魅力的に映る自分の強みを記載

スカウト型選考は非公開で進むケースも多いので、他の就活生と差別化を図るチャンスにもなります。プロフィール情報は企業ごとに見ているポイントが異なるため、自分らしさが伝わる表現を意識しましょう。

またプロフィール更新は定期的に行い、企業からのスカウトメッセージには24時間以内の返信を心がけましょう。写真も印象を左右する重要な要素なので、清潔感があり自分らしさを表現できるものを選びましょう。

③就活イベントに参加して、早期選考のお誘いをもらう

合同説明会やマッチングイベントでは、企業ブースでの対話がきっかけとなり、早期選考に案内されるケースがあります。

企業側もひとりでも多くの学生に選考に進んで欲しいと考えているため、下記を意識して参加しましょう。

• 清潔感のある格好で参加する（髪型、服装など）
• 積極的にリアクションをとる（うなずき、メモを取るなど）
• 気になることは質問する（企業、事業に関すること）
• 採用担当者に話しかけてみる（興味があることを伝える）

実際に私も、就活イベントに参加したことで、早期選考の案内を受け、大学3年生の年内に内定を貰うことができました。大規模な合同説明会だけでなく、大学主催の学内就職イベントや、業界特化型の小規模イベントも早期選考情報を得る絶好の機会です。

就活イベント参加前には、参加企業一覧の情報から、当日の計画を立てておきましょう。企業の事業内容や募集職種も調べておくと、採用担当者との会話もしやすくなりますよ。

④短期インターンに参加して、早期選考ルートに進む

早期選考に進むなら、短期インターンの参加を目指しましょう。

企業は、短期インターンを通して、早期に優秀な学生と接点を持つことを目的にしています。インターン期間中の姿勢や人柄を観察し、選考案内を出す学生を選定しています。

短期インターン中は、常に選考されているという意識を持つほか、積極的な発言とチームへの貢献、課題への真摯な取り組み、メンバーとの協調性や社員との積極的な交流を意識しましょう。

また、インターン終了後のアンケートや振り返りシートも重要です。単なる感想ではなく、企業への理解度や熱意を測る重要な判断材料となりますので、適当に答えず、自分の気づきや想いをしっかり言葉にしましょう。

インターンは企業と関係を深める絶好の機会。気になる企業があれば、ぜひ前向きに参加を検討してみてくださいね。

⑤就活エージェントに、早期選考の企業を紹介してもらう

就活エージェントを利用すれば、自分のキャリア志向や適性にあった企業の早期選考情報を効率的に集めることができます。

就活エージェントは、企業候補の紹介に加えて、応募代行、日程調整、ES添削、面接練習などにも対応してくれるので、早期選考情報を得るだけでなく、早期内定に向けた選考対策も充実しています。

就活エージェントに登録する際は、大手就活エージェントに加えて、業界特化型の就活エージェントも利用してみましょう。複数のエージェントに登録することで、より多くの選考機会を得られるほか、様々なプロの視点から就職活動のフィードバックがもらえますよ。

⑥OB.OG訪問をして、早期選考に繋げてもらう

OBOG訪問では、企業の雰囲気や働き方などを聞けるだけでなく、早期選考などの選考情報を教えてもらえることもあります。

社員からの推薦があると、通常選考よりも優先的に扱われ、早期内定に繋がる可能性が高まります。キャリアセンターやSNS、大学のOBOGデータベースなどを活用して訪問先を探してみましょう。

• 事前準備：企業研究と質問リストの作成
• 連絡方法：メールや電話で日程調整
• 当日対応：時間厳守・礼儀正しい態度で行う
• 質問内容：業界動向、仕事内容、選考情報など
• 対応後：お礼メールなど、継続的な関係構築

OBOG訪問は、企業情報を知れるだけでなく、「〇〇さんにお話を伺った」という事実が面接でも使えます。OB訪問後は必ずお礼メールを送り、継続的な関係構築を心がけましょう。

⑦大学推薦を利用して、早期選考に進む

大学推薦を利用すれば、通常よりも早いタイミングで選考に進めます。

大学によっては、毎年〇〇研究室から〇名内定が出てるなど、推薦制度が充実している場合もあります。もちろん内定が確約される訳ではないですが、優先的に選考に進めるため、大学推薦制度の有無も調べておきましょう。

大学推薦は、理系の研究職を中心に多いですが、文系学部向けの推薦枠もあります。案内は学内限定で行われることが多いので、キャリアセンターの掲示板やメール配信をこまめにチェックし、興味がある企業があれば早めに相談しましょう。

また推薦を受けるためには、大学の成績（GPAなど）や研究内容が求められることも多いので、普段の授業やゼミ活動、研究にも力を入れておきましょう。

早期選考に向けて今から準備できる就活対策！

続いては、早期選考に向けて今からできる就活対策をご紹介します。

• ①自己分析を徹底して、就活の軸を明確にする
• ②企業理解を深めて、志望動機を強化する
• ③SPI対策、WEBテスト対策に力を入れる
• ④エントリーシートの完成度を高める
• ⑤面接練習を繰り返し行う

それぞれ解説します。

自己分析を徹底して、就活の軸を明確にする

自己分析を通じて、就活の軸を明確にしましょう。

就活の軸とは、仕事選びで大切にしたい価値観や基準のことです。どのような時にやりがいを感じるのか、どんな価値観を大切にしてきたかなど、過去の経験を振り返ってみましょう。

• 学生時代に熱中したことは何か？
• 困難を乗り越えた経験から自分の強みや行動パターンは？
• 人から褒められたり、感謝されたりする場面はどんな時か？
• 将来どんな働き方をしたいか、どんな環境で力を発揮したいか？

早期選考は通常よりもスピード感があるため、軸が定まっていないと、志望動機や自己アピールが仕上がらないまま、面接を迎えてしまうこともあります。だからこそ、早めの段階から自己分析に取り組み、自分の強みや価値観を言語化しておくことが重要です。

自分自身への理解が深まれば、ESや面接でも自然と言葉に説得力が出て、自信を持って伝えられるようになります。例えば「チームで成果を出す喜び」を軸にするなら、その具体例とともに、なぜそれが自分にとって重要なのかを説明できるようにしておきましょう。

また、自己分析ノートを作成して、思いついた時に書き留めておくと、後から整理する際に役立ちます。オンラインの自己分析ツールや、キャリアセンターで実施されるワークショップも活用すると良いでしょう。

企業理解を深めて、志望動機を強化する

早期選考を通過するためにも、企業理解を深めて志望動機を強化しましょう。

企業理解が浅いままだと、志望動機に説得力が出ず、他の就活生との差別化が難しくなってしまいます。「なんとなく興味があるから」ではなく、「自分の価値観や経験とどうつながっているか」を言語化しましょう。

企業研究の情報収集には、下記の方法がおすすめです。

• 企業のホームページや採用サイト：事業内容、経営理念、求める人材像
• インターン情報：実際の業務内容、社風、働き方
• 社員インタビュー：リアルな声、キャリアパス、仕事のやりがい
• 企業のSNS：最新のプロジェクト、社内の雰囲気
• 業界ニュース：企業の市場での立ち位置、将来性、競合との違い
• 説明会・OB/OG訪問：現場の生の声、具体的な仕事内容

集めた情報をもとに、企業ごとの社風や働き方の違いに注目して、自分なりの視点で魅力を整理しておくと、面接でも印象に残りやすくなります。例えば「この企業の〇〇という取り組みに共感した理由は、私が大学で経験した〇〇との共通点があるからで…」といった具体的なつながりを見出しましょう。

志望動機を作る際は、「企業の魅力」「自分の強み・経験」「入社後にやりたいこと」の3つの要素を含めると説得力が増します。特に「入社後のビジョン」は早期選考で採用したい学生像に合致するかを見極める重要なポイントです。

深い企業理解をベースにした志望動機は、あなただからこそ伝えられる言葉になり、他の就活生と差をつける大きな武器になります。企業研究ノートを作成し、企業ごとの特徴や自分との接点を整理しておくと、複数の選考を並行する早期選考でも混乱せずに対応できるでしょう。

SPI対策、WEBテスト対策に力を入れる

早期選考の前に、SPI対策・WEBテスト対策にも力を入れましょう。

早期選考でもSPIやWebテストを実施する企業は多く、テストでつまずくと面接のチャンスすら得られません。特に問題形式や時間配分に慣れていないと、実力を出し切れずに選考自体が終わってしまうこともあるので、問題集や対策アプリを使って、実際に解いてみましょう。

SPIの主な出題分野には「言語（漢字、語彙、文章読解）、非言語（計算問題、図形問題、推論）、性格検査（行動特性や価値観など）」があります。

1日10〜15分でも継続すれば、解答スピードや正答率は着実にアップします。おすすめは通学や授業のスキマ時間に1問解く習慣をつけること。短時間でも毎日コツコツ続けることが大切です。

また、時間が足りなくなる箇所や苦手な問題の傾向をメモしておくと、効率よく勉強できます。例えば「確率の問題が苦手」「文章読解に時間がかかる」などの弱点を特定し、重点的に対策しましょう。

エントリーシートの完成度を高める

早期選考に合格するためにも、エントリーシートの完成度を高めておきましょう。

書類選考は早期選考の最初のステップであり、エントリーシートの完成度が結果に大きく影響します。企業は、限られた時間の中で多くの書類に目を通すため、印象に残る内容に仕上げることが大切です。

• 結論から書く：採用担当者は多くのESを読むため、最初に結論を示し、その後に根拠や具体例を続ける構成にしましょう。
• 数字・固有名詞を使う：「大幅に向上した」よりも「売上150%アップに貢献した」のように具体的な数字や、関わった団体名、プロジェクト名などを盛り込むと説得力が増します。
• 行動と結果だけでなく思考プロセスも書く：「何を考えて、どう行動し、どんな結果を得たか」という流れを明確にすると、あなたの思考力や人間性が伝わります。
• 企業研究の深さを示す：志望動機では「御社ならでは」の魅力や、他社との違いに言及することで、企業研究の深さをアピールできます。
• 推敲を重ねる：一度書いたら時間を置いて読み返し、「わかりにくい表現はないか」「具体性が足りない部分はないか」をチェックしましょう。

自分の強みや経験を端的かつ具体的に表現し、読み手にわかりやすく伝えることが、選考突破のポイントです。

また、大学のキャリアセンターや友人に読んでもらうこともおすすめ！誤字脱字や構成のズレに気づけるだけでなく、第三者のフィードバックを受けることで、自分では気づかなかった改善点が見つかります。

複数の目で何度も見直し、完成度を高めることで、スムーズに早期選考が進むよう準備を整えましょう。また、一度作成したESの内容は保存しておき、他社のESや面接でも活用できるようにしておくと効率的です。

面接練習を繰り返し行う

早期選考は、エントリーから面接までの期間が短いため、面接対策は早めに徹底的に準備することが大切です。

自己紹介や志望動機、学生時代に力を入れたこと（ガクチカ）を中心に、長所・短所、入社後にやりたいこと、困難を乗り越えた経験、チームでの役割等を準備しておきましょう。

また面接練習には、頻出質問に対する回答を声に出して練習することが効果的です。また回答時の表情が見えるように、録画をしながら練習することもおすすめです。

余裕があれば、キャリアセンターで模擬面接を行い、フィードバックをもらうことも効果的です。多くの大学では無料で面接練習のサービスを提供しているため、積極的に活用しましょう。就活情報サイトが提供する模擬面接サービスや、OB・OGに頼んで練習相手になってもらうのも良いでしょう。

本番を想定した実践的な練習を重ねることで、自信を持って面接に臨めるようになります。特に早期選考では、短期間で複数の選考が進むため、基本的な対策をしっかり行い、自信を持って臨めるようにしておくことが重要です。

早期選考を複数社受ける時の注意点

続いては、早期選考を受ける際に気をつけたい注意点をご紹介します。

• ①スケジュール管理を計画的に行う
• ②第1志望群を中心に複数受けてみる
• ③面接練習不足になりやすいため注意する

それぞれ解説します。

スケジュール管理を計画的に行う

早期選考を複数社受ける際は、スケジュール管理を計画的に行いましょう。

複数社の選考を並行して進めると、面接や説明会が重なりがちですし、選考前の準備不足になりがちです。

気になる企業の選考スケジュールをリストアップしたら、全体の予定を見える化してみましょう。面接や説明会は1日2～3件程度に抑えることで、企業研究の時間も確保しやすく、無理なく進められます。

また、移動時間や交通機関の遅延も考慮して、余裕を持たせた日程組みが大切です。過密スケジュールで無理をすると、疲れや焦りで本来の力が出せなくなることもあるので、心身のコンディションを整えながら、全力で選考に臨むために、余裕を持ったスケジュールを心がけましょう。

第1志望群を中心に複数受けてみる

早期選考では、多くの企業に応募することも大切ですが、特に第1志望群を中心に受けることを意識しましょう。

内定を取ることだけを目指して数を追いすぎると、「自分に合う企業を見つける」という本来の目的を見失いがちです。自分が本当に興味を持っている業界や職種を明確にし、その上で応募先を検討することが重要です。

さらに、仕事をする上で大切にしたい価値観や、将来どのような働き方をしたいかといった軸を整理しておくと、エントリーシートや面接に一貫性が生まれ、説得力が増します。早期選考では、数をこなすのではなく、質を重視して納得のいく内定を得ることが大切です。

面接練習不足になりやすいため注意する

早期選考はスピード感が求められるため、練習不足のまま面接の日になってしまうことも少なくありません。

面接は事前の対策が結果に直結しやすいため、準備不足のまま臨むと、実力を発揮できずに苦戦してしまう可能性があります。自己紹介や志望動機、ガクチカなど、基本的な質問への回答は、事前に整理しておくことが大切です。

また、面接では緊張して言葉が詰まってしまいがちですが、模擬面接のような実践的な練習を重ねておけば、落ち着いて対応できるようになります。友人や家族に協力してもらいながら模擬面接に取り組み、自分の魅力をしっかり伝えられるようにしておきましょう。

早期選考に関するよくある質問

最後に、早期選考に関するよくある質問を紹介します。

• 質問①：早期選考は何社くらい受けるべきですか？
• 質問②：早期選考で落ちたら本選考に進めませんか？
• 質問③：早期選考の案内がこない場合はどうすれば良いですか？
• 質問④：早期選考を辞退するとデメリットはありますか？

ちょっとした不安や疑問は早めに解決し、早期選考に向けた準備を始めましょう！

早期選考は何社くらい受けるべきですか？

早期選考に応募する際は、5〜10社を目安に受けましょう。

10社以上になると、選考対策にかける時間が足りなくなったり、スケジュールが重なってしまうなど、タスク管理が難しくなる可能性があります。第1志望群を中心に受け、無理なく進められる範囲を判断しましょう。

応募社数を焦って数を増やしすぎると、準備が不十分なまま選考に臨むことになりかねません。「準備不足かも…」と感じたら、あえて早期選考を見送り、本選考に向けた対策に切り替えるのもひとつの選択肢です。

【関連】就活は何社受けるべき？文系理系の平均エントリー数を解説

早期選考で落ちたら本選考に進めませんか？

早期選考で落ちた場合、本選考に応募できない企業もあります。

事前に各企業の選考ルールをしっかり確認しておくことが大切です。採用ページに記載がない場合は、説明会や問い合わせフォームを活用して、採用担当者に直接確認しておきましょう。

一方、早期選考は別枠として、本選考への応募も認めている企業もありますので、併せて確認してみてください。早期選考の参加条件に注意しつつ、必要に応じて他社の早期選考にもエントリーし、応募のチャンスを広げておきましょう。

早期選考の案内がこない場合はどうすれば良いですか？

早期選考の案内が来るか来ないかは、企業や学生によって異なります。

例えば、選考の準備段階で情報がまだ公開されていなかったり、すでに早期内定枠が定員に達して募集が締め切られた場合もあります。そのため、気になる企業がある場合は、まず採用サイトや就活情報サイトをこまめにチェックし、早期選考に関する最新情報を把握しておくことが大切です。

気になる企業が情報を公開していない場合は、採用担当者にメールで問い合わせるなど、自分からアクションを起こしてみましょう。

早期選考を辞退するとデメリットはありますか？

基本的に、早期選考を辞退したことが直接的に今後の就活に不利になるケースは少ないです。

ただし、企業によっては辞退者の再応募を受け付けていない場合もあるため、辞退を申し出る際は慎重に判断しましょう。辞退を申し出る際は、理由を簡潔に伝えるとともに、これまでの選考機会に対する感謝の気持ちを忘れずに伝えましょうね。

今後その企業に再応募する可能性がある場合は、印象を悪くしないよう誠実に対応することが大切です。企業との関係を残しておくために、丁寧で礼儀正しい態度を心掛けてくださいね。

まとめ

最後に本記事をまとめます。

• 早期選考とは、特定の条件を満たした学生に向けて案内される特別選考で、通常選考よりも半年以上早く実施される。
• スピード感が求められる早期選考では、選考対策の質がカギ。明確な就活軸を持ち、ESや面接でオリジナリティを出すことが重要。
• 早期選考はひとつの選択肢。自分にとってベストなタイミングと企業を見極めることが、就活成功のポイント。

就活では、「早期選考」という言葉に惑わされず、自分軸をしっかり持って取り組むことが大切です。早く内定を獲得することも魅力的ですが、自分が本当にやりたい仕事や心から共感できる企業と出会うことの方が、より重要ですよ。

一生懸命に就活に向き合った経験は、きっとこの先の人生でも力になります。焦らず、自分らしい選択を大切にしながら、一歩ずつ進んでいきましょう