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就活を始めてみると「いったい何社くらい応募すれば良いの..?」と疑問に思う就活生も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、必要な応募社数に正解はありませんが、就活生の平均的な応募数を考えると『10社』が目安になってきます。
とはいえ、希望業界や職種、企業規模によっても必要な応募数は異なりますし、応募数が多ければ多いほど、企業研究や選考対策も必要となってきます。
この記事では、就活生の平均的なエントリー数や内定数の調査データをもとに、文系・理系別のおすすめ応募数や、エントリー数が少ない時、多い時のメリットデメリットについてご紹介していきます。
どのくらい応募すれば良いのだろう..と悩んでいる就活生の方は、ぜひ参考にしてみてください。
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▼目次
就活は平均何社受けるべきか
前提として、就活における適切なエントリー数は人によって異なります。
しかしながら、「一般的に何社受けたら良いの..?」「他の就活生はどのくらい応募しているんだろう..?」と、就活を始めたばかりの人は、不安な気持ちでいっぱいだと思います。
そこで、まずは一般的な就活生のエントリー動向を解説します。
就活生の平均エントリー数は30社
リクルート就職みらい研究所 「就職白書2023」によると、2023年卒学生のエントリー数は平均30.98社でした。
エントリーとは、「御社に興味があります!」という意思表示で、氏名や連絡先等の個人情報を企業へ提供すると、インターンや説明会の案内、選考情報を共有してもらえます。そのため、今後少しでも応募を検討したい企業であれば、接点作りとしてエントリーは必要不可欠です。
もちろん就活生の中には、エントリーはしたものの、書類選考や面接などの選考に進んでいないケースも存在します。あくまでも興味のある企業候補を30社洗い出していることを覚えておきましょう。
エントリーは、将来の選択肢を増やすきっかけになりますので、少しでも気になる企業があれば、積極的にエントリーして情報を集めましょう。
文系学生の平均エントリー数(男女別)
文系学生 | 平均(23卒) | 平均(22卒) |
男性 | 23.1社 | 26.2社 |
女性 | 22.2社 | 27.7社 |
キャリタス就活2023 によると、文系学生の3月1日時点の平均エントリー数は、男性で23.1社、女性で22.2社でした。
文系の学問は、理系よりも学びの範囲が広いため、自分に合う業界・職種を探すためにエントリー数も必然と多くなる傾向が強いです。文系のエントリー数は、理系学生の約1.5倍の結果になりました。
何社応募しようか悩んでいる文系学生の方は、20社を目標に企業の情報収集を始めてみましょう。
理系学生の平均エントリー数(男女別)
理系学生 | 平均(23卒) | 平均(22卒) |
男性 | 13.6社 | 14.9社 |
女性 | 14.7社 | 21.3社 |
キャリタス就活2023によると、理系学生の3月1日時点の平均エントリー数は、男性で13.6社、女性で14.7社でした。
理系学生は、「大学で学んだことを活かせる企業に入りたい」等、就活開始時点の志望業界が明確であるため、文系学生に比べると平均エントリー数は少なくなっています。
また、学校推薦や教授推薦という形で、学校と企業のパイプを使って応募することができたり、企業も専門知識が身に付いている学生を採用したいため、マッチング率が高く、内定が貰いやすい傾向にあります。
理系ならではの専門知識を武器に、10社を目標に企業の情報収集を始めてみましょう。
就活は平均何社落ちるのか
エントリー数を検討する際、「就活生が落ちてしまった社数から逆算したい..」と考える人は多いですよね。
業界・職種によって異なるものの、全体の傾向から選考で落ちてしまう社数を掴むことができます。
文系学生の場合
マイナビが公開している2023年卒・大学生活動実態調査(6月)をもとに計算すると、平均15社の応募に対して、2社から内定、13社は選考から落ちていることがわかります。
具体的には、2022年6月時点で文系男子学生は平均14.8社、女子学生は平均15.5社の選考に応募しており、内々定保有社数は、男子で平均2.6社、女子で平均2.3社となっています。
希望業界や職種等にもよりますが、10社以上は落ちてしまうことを念頭に就職活動を始めましょう。
理系学生の場合
マイナビが公開している2023年卒・大学生活動実態調査(6月)をもとに計算すると、平均12社の応募に対して、2社から内定、10社は選考から落ちていることがわかります。
具体的には、2022年6月時点で理系男子学生は平均11.2社、女子学生は平均12.7社の選考に応募しており、内々定保有者数は、男女ともに平均2.4社となっています。
理系学生も10社以上落ちる可能性はあることを念頭に、業界研究や企業研究、面接対策に励みましょう。
就活のエントリー数が少ない時のメリット・デメリット
エントリー数の重要性は理解していても、興味のある業界や会社がなかったり、志望動機や面接対策を考えると、応募数を絞りたくなりますよね。
エントリー数を絞れば絞るほど、1社1社に対しての時間は避けますが、全落ちした時のリスクは大きくなります。
まずは、エントリー数が少ないことによるメリット・デメリットを理解していきましょう。
それぞれ解説します。
エントリー数が少ないメリット①
ひとつひとつの企業に集中できる
エントリー数が少なければ、ひとつひとつの企業に集中して企業研究を進められます。
選考対策では、どれだけ深い企業研究ができるかが重要なポイント。事業内容やビジネスモデルの発展性、求める人物像等、様々な角度でリサーチすることで多角的に企業を理解できます。
そして、丁寧な企業理解に基づく志望動機は、採用担当者に志望度の高さをアピールできます。
加えて、面接で質問を深掘りされても自信を持って回答できるので、さらに評価してもらえることが期待できます。
丁寧に企業研究ができることで、余裕と自信を持って選考に臨めることは大きなメリットです。
エントリー数が少ないデメリット①
就職活動の視野が狭くなる
エントリー数が少ないと、収集できる情報も少なくなります。
少ない情報の中から「自分に合う企業はここしかない!」と判断してしまい、結果として視野の狭い就活になってしまいます。
志望企業は、企業比較を通じて、初めて絞り込めますし、あまり興味がなかった企業も、調べていく内に魅力を感じる可能性も十分にあります。
エントリー数が少ない時は、興味のある範囲しか見てない場合が大半です。第三者のアドバイスを参考にしながら、適性に合いそうな業界・職種へも視野を広げると良いでしょう。
多くの選択肢を持つためにも、就活初期は浅く広くエントリーしていくことがおすすめです。
エントリー数が少ないデメリット②
選考や面接の経験を積みにくい
エントリー数が少ないと、選考へ進む回数も減るため、経験を積みにくいというデメリットがあります。
選考後の「振り返り」は重要なステップで、上手くいかなかった原因と改善点を見つけて活かすことが、選考対策のブラッシュアップに繋がります。
選考の回数が少ないと、「違う言い回しの方が良かった!」「別のエピソードの方がアピールに繋がったな…」と毎回後悔するだけで、改善の場を持てません。
振り返りの積み重ねは、エントリーシートや面接の内容に論理性と説得力を与えます。エントリー数が少ない状況は、選考スキルを磨けない状況であることも覚えておきましょう。
エントリー数が少ないデメリット③
選考に落ちた時のリスクが大きい
エントリー数が少ないと、無い内定のリスクが高くなります。
少ない持ち駒が全て無くなった時、「追加でエントリーすれば大丈夫!」と思うかもしれませんが、時期によっては応募可能企業がゼロという悲惨な状況に陥ることもあります。
運良くエントリー可能な企業を見つけても、志望する業界・職種とマッチする可能性は低いため、納得感を持って就活を終えることが難しくなります。
複数の企業へエントリーしていれば、他企業で選考を継続できるチャンスがありますので、リスクヘッジのためにも、就活初期からエントリー数を絞り過ぎないようにしましょう。
就活のエントリー数が多い時のメリット・デメリット
就活のエントリー数は、多ければ多いほど安心ですが、1社に割ける時間が減ってしまうなどのデメリットもあります。
- メリット①:同じ業種・業界の企業を比較できる
- メリット②:選考や面接の場慣れができる
- メリット③:選考に落ちても残りがある安心感がある
- デメリット①:1社に割ける時間が減る
- デメリット②:スケジュール管理が大変になる
ここから具体的なメリット・デメリットを解説していきますので、エントリー数が少ない時と比較して見ていきましょう。
メリット①
同じ業種・業界の企業を比較できる
エントリー数が多い時のメリットは、複数の企業を比較することで業種・業界理解を深めらることです。
エントリー数が多ければ、その分情報が集まってきます。同業他社を比較していくと、同じ業界でも主力商品や顧客層の違い、今後のビジョンが異なることが分かり、各企業の理解が深まります。
さらに、数ある企業の中、その会社を選んだ理由が明確だと、採用担当者に志望度の高さをアピールできます。
他社比較は選考通過率を上げるために重要なステップです。後々の選考対策にも繋がることを意識してエントリーしていきましょう。
メリット②
選考や面接の場慣れができる
就活において、慣れは非常に重要なポイント。多くの企業にエントリーして、何枚もエントリーシートを提出したり面接を繰り返せば、自然とコツを掴めます。
結果、自分の中にノウハウが蓄積されていくので、就活初期よりも効率的に選考対策を進められるようになります。
また、面接では当日の雰囲気に飲まれて実力を発揮できないケースが多いですが、エントリー数が多いと並行して面接の機会も増えるので、社会人との会話や面接特有のマナーに慣れることができます。
実践を通して選考や面接の場に慣れておくことは、本命企業の選考通過率アップにも繋がります。
メリット③
選考に落ちても残りがある安心感がある
選考に落ち続けると、誰しも不安な気持ちになりますよね。
エントリー数が多ければ、「まだ他の企業が残っているから大丈夫!」という安心感を持って就活を継続できます。
気持ちの浮き沈みは、対人印象に大きな影響を与えるもの。不安を抱えたまま面接に参加してしまうと、ネガティブな感情が表情や言葉が相手に伝わり印象が悪くなってしまいます。
特に、内定が1つも無いと、不安や焦りから必要以上に自分を大きく見せて、入社後のミスマッチに繋がってしまうことも。
不安を感じやすい人は、多めにエントリーを行い「落ちても他がある」という安心感を用意しておくと良いでしょう。
デメリット①
1社に割ける時間が減る
エントリー数が多いと、必然的に1社へ割ける時間が減ります。
時間が足りず企業研究が浅いままだと、面接で深掘りされた質問にも上手く回答できず薄い内容になるので、評価に影響が出てしまいます。
なお、楽を狙って志望動機や自己PRを使い回すことは避けましょう。「どこの会社でも言える内容だな」と採用担当者に見抜かれて不合格になる可能性が高まります。
選考対策では、企業ビジョンや事業内容、求める人物像に至るまで、事細かく調べる時間が必要です。
企業研究に割ける時間を確保できる範囲でエントリー数を調整していきましょう。
デメリット②
スケジュール管理が大変になる
エントリー数が多いと、スケジュール管理が複雑で大変になるデメリットがあります。
エントリーした企業から、説明会の告知や選考に関する連絡が続々と届くため、内容をしっかり管理しないと抜け漏れが発生してしまうことも。情報整理とスケジュール管理ができずに、本選考のチャンスを逃すようでは本末転倒です。
管理しきれない程にエントリー数が多くなった場合は、志望度レベルで企業をグループ分けし、対応に優先順位を付けるのもひとつです。
やみくもなエントリーは避け、キャパシティを考慮しながらエントリー数を検討していきましょう。
就活で何社受けるかの考え方・決め方
ここまで、エントリー数が少ない・多い時のメリットとデメリットを紹介してきましたが、「結局どうやって決めたらいいの..?」と疑問に思った方も多いと思います。
ここからは、就活のエントリー数の決め方や考え方についてご紹介します。
それぞれ解説します。
①10社を目安に候補を洗い出してみる
エントリー数が決められない人は、10社を目安に候補を洗い出してみましょう。
冒頭でご紹介した平均応募数や内定獲得数を考慮すると、文系・理系どちらの学生も、10社のエントリーが目安になります。まずは興味のある企業を複数ピックアップしてみましょう。
興味のある企業のうち、知名度の高い有名企業や、大手企業ばかりにエントリーしてしまうと、競争率が高いゆえに1社も内定を得られない可能性もあります。会社の規模にこだわり過ぎず、自身のキャリアビジョンが実現できるかどうかを軸に探していきましょう。
中小企業やベンチャー企業の探し方を知りたい方は、こちらの記事(中小企業の探し方やおすすめサイト)も参考にしてください。
②気になる企業はとりあえずエントリーする
事業内容や企業の考え方、社員の雰囲気等、「会社についてもう少し知りたい」「自分に合いそうな会社かも」と、直感的に感じたら、まずはエントリーをしてみましょう。
就職活動では、情報収集のためにエントリーをするのは全く問題ありません。10社以上エントリーができたら、第1志望群、第2志望群という形で企業をグループ分けることをおすすめします。
志望度の高い上位グループから、インターンシップや説明会、OBOG訪問へ参加し、企業のリアルな部分をリサーチしていきましょう。エントリー企業が多いと、その分比較情報も集まります。
様々な角度から企業を見比べ、応募企業を絞り込むことがおすすめです。
③悩みや不安は就活エージェントに相談する
エントリー数を決められない時は、就活エージェントに相談してみるのもおすすめです。
就活エージェントとは、就活生と企業をマッチングさせる人材支援サービス。プロのアドバイザーが、自己分析から選考対策に至るまで、マンツーマンでサポートしてくれます。
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なお、就活エージェントでは、企業とのやり取りも代わりに行ってくれますので、スケジュール管理が不安な人でも安心して就活を進められますよ。
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登録企業数 | 非公開 |
企業規模 | 大手企業・中小企業・メガベンチャー・スタートアップ |
業種業界 | 非公開 |
運営会社 | シンクエージェント株式会社 |
許可番号 | 13-ユ-314268 |
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就活の応募数に関する疑問を解決
最後に就活の応募数に関する疑問を紹介していきます。
- 質問①:エントリー数5社だけは少ないですか?
- 質問②:エントリー数10社しか受けないのはよくないですか?
- 質問③:一般的に何社目で受かるものですか?
- 質問④:並行して何社くらい受けておくと良いですか?
疑問・不安を解消して、積極的にエントリーを進めていきましょう!
エントリー数5社だけは少ないですか?
エントリー数5社は、平均的にみても少ないです。
複数業界でエントリーが5社だけだと同業界内で企業比較ができませんし、1つの業界だけで5社のエントリーであれば業界比較が難しくなります。
結果として、浅い企業・業界理解となり、企業選びや就活対策で苦戦してしまいます。自身の就活軸を確立するためにも、10社を目標にエントリー数を増やしてみましょう。
エントリー数10社しか受けないのはよくないですか?
最初からエントリー上限数を決めてしまうのは好ましくありません。
今回、10社のエントリーを推奨していますが、自己分析や業界研究の中で新たに興味を持った企業があれば、積極的に追加エントリーしていきましょう。
10社はあくまでも目安です。その時々の就活状況に合わせて臨機応変にエントリーを追加していきましょう。
一般的に何社目で受かるものですか?
残念ながら、明言できません。なぜなら、相性の良い企業と出会えるタイミングは予測できないからです。
参考として、23卒のエントリーシートの提出社数が平均16.02社、内定社数は2.52社であることから、7~8社の選考の中で内定がもらえる確率が高いでしょう。(リクルート就職みらい研究所 「就職白書2023」)
内定は、能力・意欲・方向性が自社とマッチすると判断された時に初めて出されるものです。自分に合う企業と出会う可能性を高めるためにも、視野を広く持ってエントリーを進めていきましょう。
並行して何社くらい受けておくと良いですか?
5社を目安に並行して進めていくと良いでしょう。
基本的に選考は平日の昼間に実施されます。昼間に面接を1社受けて、その日の夜は振り返りと翌日の選考対策を行う流れで考えると、5社が妥当な社数です。
もちろん、5社以上受けても構いませんが、1社に割ける時間が少なくなる分、準備不足のリスクも視野に入れておきましょう。
時間と労力、志望度と選考状況のバランスを見ながら選考へ応募していきましょう。
まとめ
最後に、本記事をまとめます。
- 平均エントリー数は約30社。平均内定数がおよそ3社のため、まずは10社を目標にエントリーする。
- エントリー数の「少ない」「多い」は、一長一短。数にこだわり過ぎず、自分のキャパシティと就活状況に合わせて適切な数を見極めることが重要。
- エントリーをすることで就活の視野が広がる。自分に合う業界・企業を見つけるためにも、情報収集を兼ねて積極的にエントリーしよう。
就活の適切なエントリー数は、ひとそれぞれ。情報収集を兼ねて多めにエントリーをする、志望企業の対策に集中するためにエントリーは少なくする、各自の方向性に応じて決めることが大前提です。
是非、今回の記事を参考に自身に適したエントリー数を見極め、納得感を持ってに就活を進めていってくださいね
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