法学部の就職先おすすめ10選!人気の業界や職種ランキングを紹介

法学部 就職先

就職に有利と言われる法学部ですが、「法学部におすすめの就職先ってどこ?」「法学部生が選考で有利な資格はある?」と法学部ならではの疑問を感じる人も多いですよね。

法学部は、身に付けた法律の知識に加え、リスクマネジメント能力や課題解決能力を身に着けられるため、就職活動において有利に進められるおすすめの学部です。

本記事では、法学部の就職率やおすすめの就職先(業界や職種)学んだ知識が活かされるおすすめの資格まで幅広くまとめました

法学部生が就活を有利に進めるためのコツも紹介していきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

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法学部の就職率は高い

2023年学部系統別実就職ランキング』の結果によると、法学部の就職率は「90.38%」と他の学部と比較してやや低い就職率の結果となりました

学部 就職率
理工学部 97.64%
経営学部 96.03%
経済学部 93.74%
文学部 92.90%
法学部 90.38%

法学部の就職率が他と比べて低い理由として、法曹や公務員を目指して浪人する人も多いため、やや実就職率が低くなる傾向にあります。

一方経営学部や経済学部などの場合、理論だけではなく実践から学ぶことも多いため、就職をして実践を積もうとする学生が多いことが就職率が高い理由です。

法学部で人気の就職先10選

ここからは、法学部生に人気の就職先を具体的に紹介していきます

  1. 法曹(裁判官・検察官・弁護士)
  2. 国家公務員・地方公務員
  3. 行政書士
  4. 金融業界
  5. 総合商社・専門商社
  6. 情報通信・IT業界
  7. メーカー
  8. 医療・医薬品業界
  9. 不動産業界
  10. コンサルティング業界

法律を専門的に学ぶ法学部生は、どのような就職先を選んでいるのでしょうか?

実は、弁護士や裁判官といった専門職だけでなく、公務員や民間企業を就職先として選ぶ人も大勢います。

それぞれ詳しく解説していきます!

①法曹(裁判官・検察官・弁護士)

法律知識が直接活かせる法曹界は、法学部生に人気の業界です!

特に、社会的責任の大きい法曹三者(裁判官・検察官・弁護士)を志す人が多いです。しかし、法曹界を目指すには、国内最難関の司法試験を突破しなければいけません。

さらに試験合格後は、司法研修所で1年間実務を学び、司法修習考試に合格する必要があります。そのため、在学中に司法試験に合格して新卒で法曹界に進む人はごく少数です。

実際は、法律知識を活かして法律事務所などへ就職し、仕事と並行して司法試験に取り組むケースが多いです。司法試験突破は長期戦です。法曹界への熱意を絶やさず着実に勉強できる自信がある人は、ぜひ挑戦してみてください。

以下は法曹三者の平均年収です。

企業例 平均年収 平均年齢
弁護士 1,121.7万円 51.2歳
裁判官 約900万円 —-
検察 約900万円 40.3歳

(引用:令和5年賃金構造基本統計調査

裁判官と検察の年収は法律によって階級ごとに定められているため、平均年収は30~40歳ごろに得られる収入として記載しました。裁判官と検察の階級ごとの給与が気になる人は、「裁判官・検察官の給与月額表(令和5年1月1日)」から確認してみてください!

②国家公務員・地方公務員

国や地方の行政・経済に関わる公務員も人気の就職先です。

国家公務員には総合職と一般職の2職種があり、総合職はいわゆるキャリア官僚、一般職は現場で総合職の企画内容を実行する職種です。一方、地方公務員は地方自治体の行政サービスを担当し、地域密着型の仕事を担います。

法学部では国や地方の政策を学ぶ授業も多いことから、公務員の仕事に興味を持つ人も多いです。公務員採用試験では、民法や憲法、行政法といった法律に関わる内容が出題されるため、試験対策がしやすい点も人気の理由です。

堅実性や貢献度の高さもあって毎年一定の人気を誇る就職先です。

職種 平均年収
国家公務員 *¹677万円
地方公務員 *²630万円

*¹参考:令和4年国家公務員給与等実態調査の結果|人事院|*²参考:令和3年度地方公務員給与の実態

③行政書士

法律知識が活かせる行政書士も、法学部生から人気を集める就職先です!

行政書士は、行政書士法人によって定められた国家資格で、官公庁に提出する書類の作成業務や認可申請の代理業務を行う専門職。行政書士試験では、民法や憲法、行政法といった法律科目が中心に出題されるので、法学部の学びが活かせる就職先として人気を集めています。

また、行政書士が作成出来る許認可書類は1万種類以上、書類作成を通じたコンサルティング業を兼ねていることもあり、本人の才能次第でビジネスチャンスが広がる仕事でもあります。独立・開業を視野に入れている人、自分の手でキャリアを開拓したい人から特に人気の就職先です。

職種 平均年収 平均年齢
行政書士 551.4万円 41.6歳

(引用:令和5年賃金構造基本統計調査

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行政書士の長期インターンシップ求人・募集一覧

④金融業界

金融業界も法学部生から人気がある就職先です!

金融業界は、企業や個人に対して融資や金融投資、保険といったお金に関するサービスを提供します。金融=銀行のイメージが強いですが、実際は証券会社や保険会社も含まれます。

金融業界は、金融規制法や金融商品取引法をはじめとした数多くの法規制が存在するため、幅広い法律知識を持つ法学部生と親和性が高い業界です。さらに、ディベート授業で身につけた論理的思考力や調整力が、金融商品の提案営業や市場分析に役立つことも多々あります。

法学部ならではの知識とスキルを活かして社会経済を支えたい人にとって、とても魅力的な就職先です。

企業例 平均年収
三菱UFJ銀行 784万円
三井住友銀行 840万円
東京海上日動火災保険 886万円
みずほファイナンシャルグループ 1,044万円
ジェーシービー 658万円ライトハウス

(参考:就職四季報 2025-2026年度版)

▼金融のビジネス理解が深まる
金融の長期インターンシップ求人・募集一覧

⑤総合商社・専門商社

総合商社・専門商社を目指す法学部生も多数います!

商社は、自社商品を売りたい企業と商品を買いたい企業の間を仲介し、企業間の販売・調達をサポートする業界です。「ヒト・モノ・カネ」が動く際、法規制や契約条項に注意を払う場面が多いため、法律知識が活かせる就職先として人気を集めています。

例えば、営業職なら民法や商法の知識、海外交渉の場では国際法の知識が役立てられます!取引先が国内外問わず多岐にわたることから、法的リスクマネジメント能力を伸ばせる点も人気を集める理由のひとつです。日本の流通経済を支える、世界を相手に仕事ができることから、毎年高い人気を誇る就職先です。

企業例 平均年収
三菱商事 1,939万円
住友商事 1,659万円
三井物産 1,784万円
伊藤忠商事 1,730万円
双日 1,208万円
丸紅 1,594万円
豊田通商 1,330万円

(参考:就職四季報 2025-2026年度版)

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⑥情報通信・IT業界

情報通信・IT業界=理系学生のイメージが強いですが、実は法学部生からも人気の業界です!

ここ数年、法律(Leagl)とテクノロジーを掛け合わせた「リーガルテック」が注目されています。リーガルテックとは、法律・行政サービスにテクノロジーを活用することで、業務の効率化・簡略化を目指す取り組みのこと。

リーガルテックの推進には、IT知識・技術のみならず法律知識も必要になることから、法学部の学びを活かせる就職先として人気を集めるようになりました。IT・テクノロジーに関する領域は、今後も伸びていく業界です。情報通信・IT業界が持つ成長性の高さも人気に繋がっている理由です。

企業例 平均年収
KDDI 943万円
NTTデータ 852万円
楽天 797万円
ソフトバンク 843万円
NTTドコモ 883万円
フジ・メディア・HD 1,621万円IR BANK

(参考;ライトハウス

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⑦メーカー

自社製品の開発・製造を行うメーカーも人気の就職先です!

労働安全衛生法や工場立地法といった製造環境に関する法律、家庭用品品質表示法や消費生活用製品安全法のような品質に関する法律など、多岐にわたる法律制限が製品を製造するうえで存在します。

そのため、メーカーでは法律的観点を持つ人材が必要不可欠です!人材需要も高く法律知識も活かせることから、法学部生に人気の就職先です。

メーカーと言っても、食品や自動車、機械など様々な業種があります。自分がどのような「モノ」を通じてどのような「価値」を提供したいのか、しっかりと業界・企業研究に取り組んだうえで志望企業を選ぶことが重要です。

企業例 平均年収
SONY 878万円
富士通 722万円
キーエンス 2,279万円
サントリー 771万円
トヨタ 743万円
任天堂 1,009万円
味の素 721万円

(参考:就職四季報 2025-2026年度版)

▼メーカーのビジネス理解が深まる
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⑧医療・医薬品業界

医療・医薬品業界も法学部生に人気の就職先です!

命に関わる製品を扱う医療・医薬品業界は、安全意識の高まりとともに法規制が年々厳しくなっている業界です。法改正や新たな判例を正しく理解するスキルや新たな解釈を現場に落とし込む行動力など、法学部で身につけたスキルが活かせることから注目されている業界です。

特に、医療に関する制度や法律の知識が必要なMR(医薬品情報担当)やMS(医薬品卸販売担当)と呼ばれる営業職は、法律に詳しい法学部生が活躍しやすい職種です!

医療・医薬品業界は、景気に左右されにくいので、堅実性を重視したい人からも人気の業界です。

企業例 平均年収
武田薬品工業 1,097万円
アステラス製薬 1,061万円
第一三共 1,095万円
中外製薬 1,214万円

(参考:就職四季報 2025-2026年度版)

▼医療のビジネス理解が深まる
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⑨不動産業界

不動産業界も法学部生から根強い人気を誇る業界です!

不動産業界では、土地や住宅・商業施設の取引や建設に携わります。取引の場では宅地建物取引業法などの法律、建設の際には建築基準法などの法律が関係するため、法律知識を活かせる就職先として人気を集めています。

不動産業界を目指すのであれば、宅地建物取引士の資格取得がおすすめです!物件売買や賃貸契約時に宅地建物取引士による説明が必須のため、持っていると選考で有利になる資格です。

試験範囲は、民法からの出題が多い傾向にあります。法学部であれば効率的に勉強が進むので、資格取得もぜひ視野に入れてみてください!

企業例 平均年収
野村不動産ホールディングス 1,180万円
東急不動産ホールディングス 1,113万円IR BANK
三井不動産 1,269万円
三菱地所 1,246万円
住友不動産 1,379万円

(参考:就職四季報 2025-2026年度版)

▼不動産のビジネス理解が深まる
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⑩コンサルティング

企業が抱える経営課題を特定し、解決および成長へ導くコンサルティング業界に興味を持つ法学部生も多いです。

ただし、クライアント企業によって求められる知識・経験値が異なるので、法律知識をダイレクトに活かすよりも法学部で培ったスキルが活かせる業界です。

法学部では、実際の事件・社会問題を議論するため、現実的な問題解決能力が身につきます。現実的な問題解決能力はコンサルティング業務と親和性が高いため、就活時には大きな強みになります。

経営改善やDX戦略の立ち上げといった全社を巻き込んだ改革業務に携われるので、ビジネスパーソンとして成長したい法学部生からも注目を集める業界です。

企業例 平均年収
アクセンチュア 824万円
アビームコンサルティング 742万円
マッキンゼー・アンド・カンパニー 1,207万円
ベイカレントコンサルティング 947万円
デロイトトーマツコンサルティング 986万円

(参考:ライトハウス

▼コンサルティングのビジネス理解が深まる
コンサルティングの長期インターンシップ求人・募集一覧

法学部の学生に人気の職種5選

ここからは、法学部の学生に人気の職種を紹介していきます。

  1. 法務職
  2. 人事労務職
  3. マーケティング職
  4. 企画・営業職
  5. 事務職

健全な事業活動に、リーガルリテラシーが高い人材の存在は欠かせません。そのため、法学部生は様々な職種へ応募しやすいと言われていますが、一方で選択肢がありすぎて選ぶに選べないというケースもあります。

そこでここから、法学部生から特に人気がある5つの職種を紹介していきます!

①法務職

企業で法律関係の業務を専門的に扱う法務職は、法学部生から人気の職種です。

契約書や社内規定の作成および整備、法令順守の周知促進など、法律関係の業務に幅広く携わります。

一定規模の企業であれば法務部が設置されているため、様々な業界に活躍の場がある点も特徴のひとつ。法律の知識を活かせるうえに、自分の興味やキャリアビジョンに合わせて就職先を選びやすいのは魅力的ですよね。

ただし、新卒入社で法務職に就ける可能性は低く、複数部署での経験を通じて企業理解を深めてから配属されるケースが多いです。OBOG訪問を活用し、入社後のキャリアステップを確認しておくことがおすすめです。

職種 平均年収 男性平均年収 女性平均年収
法務・知財・特許 833.3万円 954.0万円 634.9万円

(引用:日系転職版 「年収大解剖 2023年版大卒年収調査」

法務職には、企業におけるガバナンスのために専門知識が求められるため、その分高い年収となっています。企業におけるガバナンスとは、組織における不正や不祥事を未然に防ぎ企業価値を高めるための取り組みのことです。

法務職は直接利益を出すことはないものの、企業のリスクを防ぐという非常に重要な役割を担っています。

②人事労務職

労働法や労務関連の法律知識を活かせる人事労務職も人気の職種です!

人事労務職は、社会保険の手続きや給与計算、労働環境の整備など法律に沿って労働環境を整える仕事を行います。会社と社員でトラブルが発生した際は、間に立って解決へ導くこともあるため、交渉力や公平な判断力が求められます。

また、法律や制度の改定に合わせて自身の知識や価値観もアップデートしなければいけないため、学ぶ姿勢や新しい考え方を受け入れる柔軟性も必要です。

法律知識を活かし、社員が活き活きと働ける環境づくりに貢献できるのは、人事労務職だから感じられるやりがいです。企業に設置されている労務職においては一般的には資格は必要ありません。

しかし、社会保険労務士という法律関連の資格でも難関とされる資格を取得するとその年収は1,000万円にもなります。

③マーケティング職

需要分析をもとに商品企画や広告宣伝案を考え、商品・サービスの売上拡大を狙うマーケティング職も人気です!

実は、マーケティング職には法律の知識が欠かせません。なぜなら、商法や不正競争防止法といったビジネス関連の法律を知らなければ、自社のビジネス活動が法律に違反するか否か自覚できないからです。

また、法律違反以外にもプライバシーや肖像権といった権利侵害にもアンテナを張る必要があります。未然にトラブルを回避できることから、法律を理解しているマーケティング職は重宝されるケースが多く、法学部生は選考でも評価されやすいです。

法律知識を活かしながら経済活動に関わりたい法学部生は、ぜひチャレンジしてください。

マーケティング職の年収

職種 平均年収 男性平均年収 女性平均年収
マーケティング 734.8万円 830.5万円 621.5万円
デジタルマーケティング 674.0万円 753.0万円 572.4万円

(引用:日系転職版 「年収大解剖 2023年版大卒年収調査」

マーケティング職には幅広い手法があります。そのうちの1つであるデジタルマーケティング職は、近年のデジタル化の影響を受け、次第に需要が高まっています。

同調査の20代の職種別年収ランキングでは5位にランクインするなど、より若い世代で主流となりつつデジタルマーケティング職は、その需要の高まりに比例して年収の向上が期待できる職業です。

▼マーケティングの仕事理解が深まる
マーケティングの長期インターンシップ求人・募集一覧

⑤事務職

事務職も毎年人気の職種です!

事務職は、パソコンや管理システムを利用したデータの入力やプロジェクトに必要な書類・資料の作成などの仕事を行います。法律知識が直接活きる場面は少ないですが、法学部で身につけたスキルが発揮されやすい職種です。例えば、法学部の授業は法令調査の機会が多いため、情報収集力や論理的な分析力が自然と身につきます。

さらに、問題を多面的に解釈する力や公平な視点で結論を出す力も培われます。これらの能力を活かして仕事の問題提起ができる事務職は、組織の活性化に繋がる貴重な存在です。単なる作業係ではなく、主体性を持った事務職として活躍していきましょう!

事務職の年収

職種 平均年収 男性平均年収 女性平均年収
国際・貿易事務 454.0万円 559.7万円 417.8万円
事務職 357.7万円 434.3万円 348.3万円

(引用:日系転職版 「年収大解剖 2023年版大卒年収調査」

事務職の年収は、企業規模の大きさもしくは英語力など特定の専門スキルを持ち合わせているかによって変化するため、高い年収を狙いたい人は学生の内から自身のスキルアップを目指していきましょう。

法学部が就職に有利な3つの理由

文系学部の中でも就職に有利と言われる法学部。法学部が就職に有利と言われるのは、法律を学ぶ過程で培われるスキルに理由があります。そこでここから、法学部が就職に有利と言われる3つの理由を解説していきます!

  1. リーガルマインドが身につくから
  2. 文章作成力が身につくから
  3. どんな仕事についても知識が役立つ

それぞれ解説します。

①リーガルマインドが身につくから

民法や六法全書を丸暗記するイメージが強い法学部ですが、実際は「解釈論」「立法論」という視点でリーガルマインドを身に着けていきます。

解釈論では、難解かつ抽象的な法律を実際の事件に落とし込む考え方を学び、立法論では過去に制定された法律と現代社会の整合性を考察し、法改正の必要性を議論していきます。

このように法学部の授業では、物事を根本から考える力が身につきます。物事を深く考える力は、活躍するビジネスパーソンに共通する基本スキル。

法学部生ならではの本質を捉えようとする考え方が、入社後のポテンシャルとして評価されやすい傾向にあります。

②文章作成力が身につくから

法学部では、4年間を通して論理的な書き方を教え込まれるため、文章作成力が高くなり、選考で高く評価されます。

法律の世界では法的三段論法(前提・具体例・結論)と呼ばれる文章構成が基本ルール。日々のレポートや論述テストで論理的な文章を書くトレーニングを重ねているため、自然と文章作成力が身につきます。

さらに、法学部では六法全書や判例といった堅い文章を日々読み込みます。解釈が難しい文章を日常的に目にすることで、高い読解力が身についている点もポイントです。

法学部の学びを通じ、総合的な言語力を高めている点が評価される理由のひとつです。

③どんな仕事についても知識が役立つ

法学部での学びは、どんな仕事についても法律に関する知識を役立てることができます。

あらゆる企業の事業活動は、法律に基づいて行われます。契約締結やコンプライアンスの遵守など、社内・社外を問わずビジネスシーンでは常に法律が絡んできます。

そのため、法律知識や法律に則ったビジネスノウハウを理解している人材は、どの企業でも必要不可欠です。結果として、法律の知識を持つ法学部生は就職で有利に働くケースが多いです。

また、法学の勉強を通じて培った論理的思考力や本質を捉える力は、様々な業界で求められる基本的かつ重要なスキルです。

汎用性が高い思考力が身についている点も、法学部の就職が有利に働きやすい理由になります。

法学部の就職が有利になる5つの方法

法学部の就職を有利に進めていくためには、事前の準備がカギを握ります!

  1. 短期インターンに参加する
  2. 長期インターンに参加する
  3. OB訪問・OG訪問に力を入れる
  4. WEBテスト・SPI対策を行う
  5. 就活エージェントを活用する

法学部の就職が有利になるコツを紹介していきますので、取り組みやすい項目からチャレンジしてみてくださいね。

①短期インターンに参加する

短期インターンへ積極的に参加しましょう!

短期インターンに参加することで、法学部での学びが仕事内容にマッチするか判断できますし、企業理解が深まることで応募時の志望動機も作りやすくなります。

さらに、短期インターンに参加すると、早期選考やインターン参加者優遇といった特別な案内をもらえることも。早期選考のルートに乗れれば、大学3年生のうちに内定がもらえる可能性も十分あります。

企業側も優秀な学生の囲い込みを狙って、積極的に短期インターンを開催していますので、興味ある業界・企業の情報は細めにチェックしましょう(インターンシップ探しのおすすめサイトはこちら

②長期インターンに参加する

就活を有利に進めるなら、長期インターンの経験も重要です。

長期インターンとは、数か月にわたって一企業の仕事に携わるキャリアプログラム。営業や企画など、社員に近い仕事を任せてもらえるので、法学部の学びを実践の場でブラッシュアップできます。

法学部で学んだ知識が、現場の経験を通じて生きた知識に変わるので、選考時に評価されやすくなる点もポイントですよ。

また、長期インターンでの仕事ぶりが評価されると、一部選考免除といった優遇が受けられることも。法学部生としての経験値を上げながら、選考を有利に進められる可能性がある長期インターンは、参加価値が高い活動としておすすめです。

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③OB訪問・OG訪問に力を入れる

OB・OG訪問を積極的に行う

OB訪問・OG訪問も積極的に取り組みましょう!

OBOG訪問とは、志望業界・企業で働いている先輩を訪問し、仕事内容や社風などの話を聞く活動です。業界・企業のリアルな話を聞きつつ、法学部での学びが今の仕事にどう活かせているか参考にさせてもらうと良いでしょう。

また、OB・OGの就活対策も参考にしたいポイント。法学部生が持つ強みを、エントリーシートや面接でどのようにアピールしたか、就活経験者の視点でアドバイスをしてもらえば、あなたの就活力も飛躍的に高まりますよ。

就活に有益な情報収集の場として、ぜひOBOG訪問に挑戦してみてくださいね。(OB訪問アプリおすすめ人気ランキングはこちら

④WEBテスト・SPI対策を行う

WEBテスト・SPI対策をする

就職を有利に進めるためには、早い時期からWEBテスト・SPI対策を行うことも重要です。

なぜなら、就活生の基礎学力や性格が掴めるWEBテスト・SPIは、多くの企業が導入している選考ステップであり、誰もが一度は通る道だからです。しかし、独特な問題設定や解法に苦戦し、テストで不合格になってしまう人も少なくありません。

とはいえ、WEBテスト・SPIの解法パターンは、ある程度決まっているので、法学部生でも対策をすることで、スムーズに解法を身につけられるでしょう。

WEBテスト・SPI対策向けのアプリや対策本を上手に活用し、早いうちからコツコツと勉強をしておきましょうね(SPI対策アプリおすすめ人気ランキングはこちら

⑤就活エージェントを活用する

就活のプロを頼る

最後は、就活エージェントを活用する方法です!

就活エージェントとは、企業と就活生のマッチングを目的にした人材サービス。専属のキャリアアドバイザーが、求人紹介から選考対策に至るまで、就活を総合的にサポートしてくれます。

キャリアアドバイザーは、法学部生の知識が活かせる企業探しのコツやほう学部生の強みを活かした面接対策など、就活のスペシャリストとして有益な情報を提供してくれます。

基本的なESの書き方や面接ノウハウから丁寧に指導してくれるので、就活対策の第一歩として就活エージェントを活用してみましょう!(就活エージェントおすすめ人気ランキングはこちら

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法学部の専門性を活かせる資格4選

ここからは、法学部の専門性を活かせる資格を解説していきます。特に、法学部生が持っていると就活で有利になる資格を中心に紹介していきますね。

就活が有利になることはもちろん、独立・開業も目指せる資格なので、時間を見つけて勉強してみてください!

  1. 司法書士
  2. 行政書士
  3. 社会保険労務士
  4. 宅地建物取引士

それぞれ解説します。

①司法書士

市民の身近な法律家として活躍できる司法書士は、学んだ法律知識が活かせる人気の資格です!

司法書士とは、個人や企業から依頼を受けて裁判所や法務局に提出書類の代行作成から手続きを行う職種。行政書士と似ているものの、作成できる書類の範囲が異なり、会社設立時の登記申請は司法書士の独占業務です。

司法書士資格を得るには、司法書士試験に合格後、新人研修を受講し、日本司法書士会連合会へ登録が必要です。

司法書士試験は、年齢・性別・学歴関係なく誰でも受検できるため、大学生での取得も目指せる資格。難関資格のひとつではありますが、地道に勉強して資格取得を目指しましょう!

②行政書士

法律系資格の登竜門と呼ばれる行政書士は、法学部の学びと親和性が高い資格として人気の資格です。

行政書士は、個人や法人に代わって官公庁に提出する書類の作成業務や認可申請の代理業務を行います。その他にも、個人の相続手続きや企業の経営・法務相談など、市民と行政の架け橋としてアドバイスを行うこともあります。

試験範囲は、行政法や民法、商法といった法律分野が中心なので、法学部生にとって比較的挑戦しやすい資格です!

さらに、法律知識を証明できる行政書士資格を持っていると、総務や法務部門への就職が有利になります。就活の武器にもなるので興味があればぜひチャレンジしてみてください。

③社会保険労務士

社会保険労務士も法学部生に人気の資格です!

通称「社労士」と呼ばれる社会保険労務士は、労務管理の専門家として活躍できる職種です。

雇用保険や厚生年金に関する代行業務、就業規則や労働者名簿といった重要書類の作成は、社労士の独占業務です。資格試験では、労働基準法や雇用保険法などの労働関連の法律を中心に出題されます。

令和5年の合格率は6.4%と決して高くはありませんが、科目ごとに合格基準点が設定されており全体で6割以上の点数を獲得すれば合格できると言われています。

計画的な勉強スケジュールを組み、偏りなく平均的に勉強することが重要です。

④宅地建物取引士

宅地建物取引士は、不動産業界を志望する法学部生に人気の資格です!

「宅建士」と呼ばれる宅地建物取引士は、物件売買や賃貸契約の締結など不動産の公正取引に欠かせない仕事を担います。

不動産会社では、社員5名につき1名以上の宅建士設置が義務付けられているため、不動産業界を目指す人は取得しておきたい資格です。

試験は全50問、中でも民法関連から14問も出題されます。民法は法学部の必修科目なので、勉強しやすい資格である点も人気の理由。また、試験対象の「宅建業法」も大学の選択科目で関連授業を履修しておけば一層有利に!

授業と関連性が高い資格なので、最初の資格試験としておすすめです。

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法学部に関するよくある質問

最後に、法学部に関するよくある質問を紹介していきます。

疑問・不安は早めに解消し、就活に向けて第一歩を踏み出しましょう!

  1. 法学部は就職できないって本当ですか?
  2. 法学部の女子の就職先はどうですか?
  3. 法学部に向いている人はどんなひとですか?
  4. 法学部の平均年収はどのくらいですか?
  5. 法学部の就職に強い大学はどこですか?

それぞれ解説します。

①法学部は就職できないって本当ですか?

法学部でも就職できます!

むしろ法学部で身につけた法律知識や法的センスは、様々な業界で重宝されるスキルなので高評価を得やすいです。

また、事案を使って複雑な法律解釈を考える授業が多いため、自然と論理的な思考力が身についている点も法学部生ならではの強みです。

法学部での学びを長所に変え、即戦力としてアピールしましょう!

②法学部の女子の就職先はどうですか?

法律知識がダイレクトに活かせる法律事務所や企業の法務部門へ就職する先輩が多いです。

法律関連の仕事は、社内外と交渉の機会が多いためコミュニケーション能力が高い女子学生は特に歓迎されやすいです!

また、トラブルに巻き込まれた人のケアを担うこともあるため、対話力や寄り添いの気持ちが高い女子は、さらに重宝されるでしょう。

専門性が高い法学部女子は、就職先の選択肢が多いので、自分のビジョンに合う1社をしっかりと選ぶことが大切です。

「法学部女子の就職先例」

  • 法曹界・法律事務所
  • 公務員
  • 企業の法務部門
  • 建設業
  • 不動産業
  • 情報・通信業
  • 金融業
  • 行政書士・司法書士・弁理士など

③法学部に向いている人はどんなひとですか?

物事を冷静に捉えられる人です。

私たちが暮らす社会は、日々いろんな事件・問題が発生していますよね。

しかし、人の価値観はそれぞれなので全ての問題に対して「正しい」「正しくない」の答えが出せるとは限りません。

意見が分かれた際は、関係者の考えを冷静に聞き入れ、法の正しい解釈と論理的な根拠を持って結論を導くことが重要です。

論理的かつ多角的に物事を捉えられる人は、法学部での学びをより深められます。

④法学部の平均年収はどのくらいですか?

法学部出身者の平均年収は、20代で383万円、30代で476万円です。

出身学部別の平均年収ランキング(20代)

順位 出身学部 平均年収
1位 医・歯・薬学 406万円
2位 情報 396万円
3位 経済・経営・商 389万円
4位 理・工 387万円
5位 法・政治 383万円

出身学部別の平均年収ランキング(30代)

順位 出身学部 平均年収
1位 医・歯・薬学 506万円
2位 理・工 495万円
3位 経済・経営・商 480万円
4位 法・政治 476万円
5位 情報 471万円

(参考:doda/出身学部別平均年収ランキング

1位の医・歯・薬学とは20万円程の差があるものの、文系学部の中ではトップの年収額を誇っています。

年収が高い企業に就職できることは、法学部が高待遇な業界・職種への就職に強いことを意味しています。法学部での学び・経験を武器に、ハイクラスな内定を目指しましょう!

⑤法学部の就職に強い大学はどこですか?

日本文化大学・法学部(実就職率98.2%)、大阪工業大学・知的財産学部(実就職率97.1%)、名城大学・法学部(実就職率94.8%)が法学系統の中で就職に強い大学です。

就職に強い大学は、キャリアセンターと各学科の就職担当教員やゼミの指導教員が連携し、質の高い就職を目指して丁寧なサポートを行っているケースが多いです。

本格的な就活が始まる前にキャリアセンターのサポート内容は必ずチェックしておきましょう!

まとめ

最後に、本記事をまとめます。

  • 法学部で身につく法律知識や高い言語力・思考力は、ビジネスで活きるスキルとして評価されやすい。
  • インターンやOBOG訪問で企業と接点を増やしたり、早めに就活対策に取り組むことで、法学部の就活はより有利に進められる。
  • 法学部の強みを就活で発揮するためには、普段の授業やゼミにしっかり取り組み、知識やスキルを主体的に吸収する姿勢が大切!

法学部で培った本質を捉える力は、あらゆる業界の選考でアピールできる汎用性の高いスキルです。

そして、法学部生が持つ高い論理的思考力や問題解決能力は、ビジネスシーンだけでなく自分や大切な人を様々なリスクから守れる素晴らしい能力です!

日々の勉強で身につけたスキルを武器に、納得感ある内定に向けて頑張ってくださいね。

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